AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

今こそアイドルの輝きが必要だ

2011-03-15 02:58:04 | Weblog
 いつも空気を読まずにさんざんくだらないことを書いているくせに、こんな時だけ書かないとは何という根性なしだ、と盟友からお叱りを受けた。改めて言うまでもなく、私も一ブロガーとして、何事かを書いてこそナンボだと思っているので、私は私らしくつまらない妄想を垂れ流して行きたい。

 もちろん、気が遠くなるほど多くの人が命を落とされ、まだ全容すら知れぬほどの恐ろしい被害をもたらした大災害の後に、率先して不謹慎な馬鹿騒ぎをするべきでない、というのは言うまでもない。大切な人を失った悲しみや、安否の知れない身近な人を案ずる心配はいかばかりかと思う。不幸中の幸いにして本人や家族の身は無事だったとしても、まだ避難所への救援すら行き渡っていない中、まだまだ苦難は続くだろう。そういう被災地の状況をメディア等で知り、わずかでも何か助力をしたいというのは誰にもある自然な思いやりの発露であり、最も大切なことなのだと思う。

 今回の災害では、被災地の人々の暮らしが大きく破壊されたのはもちろんだが、マクロな視点で見れば、日本経済全体も、大きな打撃を受けた。繰り返すが、その状況でわざわざ不謹慎な馬鹿騒ぎをするべきではない。しかし一方で、過剰な自粛ムードに陥るべきでもないと思っている。なぜなら今後、生活が破壊された人々の、村や町の、県の復興という長い道のりが待っているからだ。それには大変なお金がかかる。そうでなくても打撃を受けた日本の経済が、さらに沈滞してしまうようなことになれば、その復興もままならないということになるのだ。

 日本中があまりにも長く、喪に服したような沈滞ムードに包まれてしまえば、日本の経済活動は低迷し、中長期的に見れば被災地域の復興もそれだけ遅れることになる。被害がなかった地域の人たちは、被災地で悲しみと苦しみを背負っている人たちのことに思いをいたしながらも、できるだけ早く、当たり前に日常に戻ることが大切だ。直面していない悲しみに一緒に呑み込まれてしまうのでなく、自分が当事者でないからこそ、自分自身の日常を強く生きることで、被害に遭った人の支えになれる道を探すべきだ。

 AKB48は今や日本全体のアイドルだから、ファンの中には被災地に住んでいる人や、または被災地に家族や友人がいる人もいるだろう。そうした人たちのことを大切に思うAKB48であることは重要だ。けれども、日本全体のアイドルであるということは同時に、地震の被害のなかった地域の人々にとってのアイドルでもあるということだ。被害のなかった地域の人たちが、当たり前の日常を過ごす中には、息抜きや楽しみだって必要なのだ。そういう息抜きや楽しみを「不謹慎だ」という錦の御旗で攻撃するべきではない。何も、悲しみに暮れている被災地の人たちの目の前でライブの熱狂を繰り広げようというのではないのだから。

 横浜アリーナでのコンサート中止は、関東地方(性格には東京電力管内)が計画停電という非常事態にある中では、やむを得ない、むしろ当然の対応だったと思う。関東は直接の被害はごく少なかったとは言え、電力というライフラインを依存している地域とは、いわば運命共同体なのだ。これからも関東の人々は被災地域と一体となって、その復興に心を砕かねばならないだろう。

 しかし、劇場公演くらいだったら、使用する電力の規模もそれほど大きくはないだろうし、安全が確認され次第、早期に再開して良いと思う。関東の人々にとっても「日常を早く取り戻す」ことは、とても重要なことだからだ。そしてまた、劇場公演は今や、劇場で直接それを見る毎回250人だけにとってのものではなく、オンデマンドを通じて、日本全国の多数の人にとっての楽しみであるからだ。

 メンバーの皆さんには、どうか、気持ちを強く持って欲しいと思う。悲しんでいる人たちもいる時に、こんな華やかなことをしていて良いのか…とは思わないで欲しい。こんな時にこそ、人々の心を明るく照らし出すために、アイドルの笑顔が、歌声が、輝きが必要なのだ。あなたたたちは今、それができる場所にいる。ほかの誰にもできないことが、あなたたちにはできるのだ。アイドルであることに誇りを持って、アイドルとしてやるべきことを、力強く続けて行って欲しい。

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジェラード)
2011-03-15 04:36:44
当事者でなくても悲しみは一緒に背負いたいです。その上で強く生きる、自分に出来る事・仕事をします。メンバーもショックを受けていると思うので、しばらくは休館日が続いてもいいと思います。
おはようございます (純愛のクレッシェンド)
2011-03-15 05:59:51


いま自分達に出来ることを精一杯やる。
確かに。 (◎◎みすと。)
2011-03-15 12:53:40
Twitterでも、地震以外の内容に触れると「不謹慎」と叩かれる風潮だとか。
モバメも自粛されているっぽいですし。
過度の自粛ムードは良くないです。
Unknown (JJ)
2011-03-15 21:58:28
何をするのも自粛。
テレビを付けてもどの局も同じニュースばかり。
なんだか昭和の最後を思い出します。

今すぐは時期尚早だとは思いますが、彼女達の姿や笑顔がどれだけの癒しや励ましになるのか、運営も事務所も考えてほしいところです。
一緒にがんばりましょう (sucker)
2011-03-15 23:30:29
こんばんわ。
チャリティ劇場公演などは賛成です。
AKB48は人の心を支えるため歌っていいです。これこそ『誰かのために』への答えだと思います。
いつまでも (まつつん)
2011-03-15 23:45:30
自粛ムードは、良くないとは思いますが、まだ、非常事態だと思いますので、復興期(安全が確認)に入るまでは、休館も止む無しと思います。
この復興期に入ったとの判断は難しいですが、1か月くらいは、情勢を見るべきのような気もします。
確かに、AKB劇場の公演程度なら、電力的にもOKですが、判断を間違うと、バッシングのネタになりますからね。
チャリティコンサート (DD)
2011-03-16 13:47:29
今こそ「東京ドーム」でチャリティーコンサートを行うべきときでは。

被災者への支援金は大きいに越したことはないでしょうし、大きな会場で強い連帯感を示すことは、大きな応援になるのではないでしょうか。

批判を恐れて何もしないより、行動を起こす方がAKB的だと思うのですが。

物理的にも計画停電が収まるのは4月5月だけだと思いますので、コンサート等やるならこの時期しかないと思います。(例年夏場の最大電力は6000万kw前後ですが、原発が13基使えない今、停止中の火力発電所などを全部動かしても多分4500万kw(ちなみに現在の供給力は3000万kw)ぐらいにしかならないと思います。)

まあ、原発の事故がうまく収まればの話ですが・・・

スペイン代表がチャリティーマッチを提案というニュースが・・・さすがです。






Unknown (ふれっしゅれもん)
2011-03-16 14:22:37
カギさんの意見に全面的に同意です。

しかし一ヶ月は大きな余震が起こる可能性があるらしいので3月いっぱいは劇場公演含めイベントやコンサートは中止になると思います。

こんなときだからこそアイドルには笑顔で元気を届けてほしいですね。メンバーはとても辛いでしょうが・・・
アイドル (kamina)
2011-03-16 14:48:54
僕は岩手県に住んでいます。被害はそんなになく、電気も水ガスも復旧しています。

今、いろんなものが不足して大変なときなのは十分な理解してはいますが、連日にニュースに頭がいっぱいいっぱいになり、気持ちが悪いです。

でも、パソコンでAKBの音楽やカギさんのブログを見て少し楽になりました。
開いているコンビニにいくと物は少しはあるのでお菓子やおかずを買ってきました。そこでほかのお客さんがタバコやお酒を買っていました。最初はこんなときに買うなんてとも思いましたが、心を軽くできるなら必要何だなと思いました。不謹慎だといって全てを否定しては心の逃げ場所がなくて気力がなくなってしまいます。

簡単なことではないと思いますが、AKB48のパワーや光で一瞬でもいいからみなさんに元気を与えて欲しいです。

長文失礼しました
国民的アイドルとして (GG)
2011-03-17 21:48:49
品薄状態のコンビニの陳列棚、報道特番一色のTV番組、照明の薄暗い「不夜城」東京の町並み・・・。改めて、生活実感を通じて、今回の大惨事を思い知らされます。「オンデマ最近視てないなぁ」のつぶやきですら不謹慎の謗りを受けかねない、過度な自粛ムードも相変わらずですね。

タイトルの「今こそアイドルの輝きが必要だ」には大賛成です。景気低迷のご時世に加え、今回の未曾有の大惨事。
晴れやらぬ世の中であればこそ、人々は華やかさを求めるもの。
名にし負う「国民的アイドル」としての彼女たちの「華」こそが、今こそ被災地のみならず、沈鬱な世の中への何よりの腆贈となるのではないでしょうか。それは無形なれど5億円寄付金に劣りはしません。

横アリ中止のみならず、公演や他の活動全般においても自粛せざるをえない、彼女たちの現状は気の毒ではあるけれども、パン一個の支給に涙する避難所生活者の方々の、映像を通した憫然たる実情にも思いをはせていただきたいものです。それは「遠すぎる春」さながらです。

今は「一陽来復」を期して、雪解けを待ちましょう。
雌伏は戦いでもあり修練でもあるのですから。

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