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iPhoneを探せ 裏高尾~奥高尾縦走トレイル

2018-06-18 06:50:00 | ランニング

トレイルレースの楽しみの一つに「友達ができる」ということがある。

あまりの苦しさに、近くを走るランナーとその苦しさを共有すると、励みや力になる。
「きついっすね~」「そうっすね~」から会話が始まる。

5月に出た道志村トレイルレースで知り合った2名のランナー。
(彼らは最後数キロで、オレの数百メートル前にいた。どうしても距離が縮まらなかった)

クリッチ君というナイスガイがこのブログでコンタクトしてくれ、

そして昨日6/17、再会し、ともに高尾山で走った。

彼ら含め総勢8名。
うち、道志完走者5名。来月の北丹沢エントリー者5名。
本気度満載のパーティーである。

今回は裏高尾からアプローチ。
地元の人じゃないとわからないところが登山口。
今回は高尾在住のトレイルガイドも一緒。
大変心強い。(後半、ロストしちゃったんだけど!!)



裏高尾から堂所山までアップダウンが激しくすげー負荷が高い。
しかもここ数日の雨で粘土質の路面はヌルヌルツンツルテン。
足を滑らせ宙に舞う者、前方に飛び頭から着地する者、転倒者続出である。


途中、トレイル女子御一行とすれ違う。
話をするとなんと前日22時から走っているんだと。
彼女たち、UTMFのTシャツを着ている100マイラーでした。
こちらは道志村レースの完走記念で走ってる、と言ったら、変態!と言われた。
その言葉、そっくり返します。



裏高尾コースは初めてなんだけど、アップダウウンあり、しかも走れるパートもたくさんある。
じわじわと足にくる。疲れが早くやってくる。
前日ちゃんと走ったのをちょっと後悔する。

陣馬山到着14キロ。
陣馬は2回め。白い馬の像がそびえ立ってる。
まさにそびえ立つ、というか、反り立つ、が正しい表現。
ええええ????な頭の形をしてるのだ。



もともと、陣馬じゃなく、陣場が正解。
北条軍が武田軍の備えとしてここに砦を築いたのだ。
だから陣場山。
それを1950年代に白馬の像を立てた。
で、陣馬山になった。 観光目当てということである。
ここには売店があり、テーブルを多く配置した東屋もある。
ここで昼食休憩。
小雨の降るあいにくの天気。走るにはいいが座っていると徐々に身体が冷える。
さあ、ビールを飲みに山を下りよう!とトレイル再開。
ザックを背負うが、胸ベルトのポッケのファスナーが開いているのに気づく。

ない。iPhoneがない。
すぐに思い出した。
明王峠という陣馬まで4キロの地点で、ティッシュの出し入れをしたんだ。
そのとき落としたに違いない。
場所を特定するため、仲間のiPhoneで「iPhoneを探す」モードにした。
オレのappleIDを入力すると地図が出てくる。
地図に表示された青印がオレのiPhoneの場所だ。
早速、青印目指して走る。どんどん走る。
しかし青印が移動している。誰かが拾って下山している様子だ。
加速して追いかける。 しかし、距離が縮まらない。
iPhoneを拾った人はトレイルランナーなのか???

だいぶ走ってから極めて重要なことに気がついた。
追っていた青印は、自分の現在地だったのだ。
地図を拡大したら、iPhoneのマークが陣馬山にあった。

こういうことだ。
明王峠でオレのiPhoneを拾ってくれた方がいて、そのまま陣馬に向かった。
その途中、電波が弱いところがあり、「iPhoneを探す」には表示されなかったのだ。

それに気が付き、また大特急で陣馬に引き返した。
自分のiPhoneに電話したところ拾った方が出てくれた。
「反り立つ馬」のそばで待っている、と言ってくれた。
ならば急いで行かないと。 お待たせさせるわけにはいかない。

たぶん他の連中より4キロは多く走っている。しかも真剣に(*´ω`*)
iPhoneは無事に戻ってきた。ドロだらけで。
いつもはポッケのファスナーをところどころで確認する。
しかし、この日は抜けていた。こういう日は気をつけないと。
なにかの予兆ってこともある。

先に下山した仲間にやっと追いついた。
というか、待っていてくれた。
みんな揃って再スタート。

ここ高尾山系には、巻道が多い。
アップダウンを迂回してフラットに走る巻道である。
チームは2班に分かれ、即席レースが始まった。
直線チームvs巻道チーム。
分岐はまた合流する。そこがゴール。
オレは巻道チームに入った。
もう登りはノーサンキュー。陣馬引き返しでえれー疲れてる。


第1ヒート。 直線チームの勝ち。
第2ヒート。 1ヒートと違って、思い切り飛ばせる巻道だ。

とにかくバンバン行ける。それに楽しい。
チームは4人。ガンガン走ってると、その巻道に分岐が現れた。
おかしい。
本線と合流せず、また分岐があるということは、これは巻道ではない。
やっちまった。完全ロストである。
ここは巻道チームとなったナビゲートガイドどーもと君のジャッジに従った。
「迷ったら登る」
目指す景信山の方向はGPSで確認できる。
道なき山肌を直登した。

5歳のころ、家の裏に山があってそこは遊び場だった。
「そこに行ってはいけない」と親に言われたことはない。
好き勝手に遊んだ。
そこで大転倒して膝の骨が露出するほど大怪我をした。
それでも、山には行くな、とは言われていない。

影信目指して直登したとき、その5歳の頃の山遊びを思い出した。
腐った葉が土に変わりつつあるときに発するあの香り。
とてもとても懐かしい気分になった。
山はいいな、と思った。
とにかくとても楽しい。道なき山肌を登る、降りるは最高に楽しい。
ロスト場面で不謹慎ではあるけれど、必要最低限の荷物に地図を持って、
こういうところを延々と登る。きっと楽しいに違いない。
レースで眼の前に迫る壁を見て、愕然としながらもココロの何処かでウキウキする。
オレっておかしいのかと思ってたけど、謎が溶けた。
山を登る行為は最高の遊びだったのだ。

山肌を登り終えると、本来の巻道に出た。
巻道を走る。本線に合流した。

景信山頂をパスし、高尾山を目指す。
かなり時間が推してた。
小仏峠分岐で、先に走っていた直線チームが待っていてくれた。

帰宅、ビール乾杯、風呂、を逆算する。
高尾山口には3時には到着していたい。
だから高尾山経由ではなく、小仏から下ろうということだ。
もう疲労マックス。ショートカット大賛成。

このコースは下り林道になる。
下り林道は、がっつり足にこたえるのだ。
サブ3ランナーのクワバラ君が先頭を走る。
サブ3だと足の骨成分や分子構造が明らかに違う。
レーシングサスペンション内蔵で、上体が一切動かないのだ。
なんとか食らいつこうと走るが、1m、1mと離される。
そして林道終了。ロードに入る。

小仏バス停に、なんとBBQステーションがあり、そこの「ビール冷えてます」のノボリに吸い込まれるのが3名。
生き残った5名はロードを高尾山口に向かって走り始める。

クワバラ君、クリッチー君が前を行く。
いやー、ふたりともいい走りをする。
後ろから見てて気持ちがいい。とても楽しそうにリラックスして走っている。
その後ろを追いかける。
だいたい真剣モードで走ると追いつくものだ。今までそうだった。
ダメ。追いつけない。
ウオッチを見る。キロペース4分10~15秒。

まあ、アップダウンのトレイル走ってきて、それでこの速さで走ってる自分もよく走ってる。
いつもなら走っていない。ここは歩いている。
一緒に走る人たちのおかげだ。とてもいい刺激になった。

道志村トレイルレースの後半、追いつけない彼らを目の前に、またもやその場面が再現された。
次はキタタンでどこまで迫れるか!!!  楽しみができた。


甲州街道に出た。
セブンイレブンに寄った。
ビールを買った。


みんなのシューズは泥だらけ。
それもいい。キレイなラリーカーはかっこ悪い。
ドロだらけでナンボだね。


高尾山口から電車に乗り八王子で降りる。
八王子駅から数百メートルの銭湯に向かう。

ドロだらけトレイルの格好で街を歩く。

すれ違う女子高生がこう言ってた。
「うわー、あの人達、まじで走ってたんだ!」
かっこいいいか悪いかはわからないけど、まあ多分かっこ悪いだろう。
汗とドロで足を引きずって歩いてる。
でも、マジで走ってきたんだよ~。
すげー楽しかったよー!

で、風呂入ってビールを飲む。
オレはビールはサブ3だ、という名言を誰かが言った。


北丹沢12時間山岳耐久レースまであと20日。


キタタントレッドミル

2018-06-11 00:15:07 | ランニング

7/8 北丹沢12時間山岳耐久レース、走ります。


(これ、過去の記念Tシャツ。これ着て皇居走るのが夢(笑)日本酒みたい)


通称キタタン。
日本三大山岳レースの一つ。

富士登山競走 富士吉田から富士山々頂まで縦走(*´ω`*)
日本山岳耐久レース長谷川恒男カップ 通称ハセツネカップ  24時間耐久・ω・
あーんど、キタタン。

どれも走りたくない(笑)

今年梅雨入り早かったんで、もし梅雨明けが7/8だったら。。。。
地獄の灼熱パラダイスでごぜーますな。。

5月に道志村トレイルレースっていうこれまたハードコアなM度満点のレース出ました。
幸い??雨のため涼しく、なんとか完走できたけど、
同じような複数ピークの垂直激登を人生の罰ゲーム如く、
グデグデのゾンビ状態で走る、いやいや、歩くんどすえ~。。

まあキタタンとドウシ、両方完走したとなれば一端のトレイルランナーって自慢できるかなあ~。
なんとか熱中症にならず完走したいもんす。

で、対策の一つに、トレッドミル最大傾斜でひたすら走るっつうのを始めました。
最大15%で30分走るって山でもあまりないからね。
だいたい山で15%だと歩いとります(^o^)
それと今は梅雨だしね。雨対策です。

オレの行ってるジムは、市でやってるやつ。
1回200円。ほとんど行かない(*´ω`*) 去年は年に1回。

普通のキン肉マンはちゃんとした会員制のとこに行くんだろね。

普通のキン肉マンってどんなんだかわからんけど。

市のは月会費じゃないから、行かなくちゃいけない感がない。
行けるときに、気が向いたら行く。
だから、ギンギラギンの人は少ないかもね。

トレッドミルは一番人気があって待ちもあるよ。
だから1回30分って決まってる。
みんな0%のフラットで走ってる。速くて9km/hだなあ。
女子で7前後じゃないかね。

6台あるんだけど、そこでスタートボタン押して、
いきなり斜度を15%にして6.5~7.0km/hで走り始める。

理想は8km/hで60分だってさ。
それ無理。

6.5kmだって、最初の2分、3分でいきなり嫌になる。
こないだは隣の若者、若者っていっても30台だろうな、
湘南国際のTシャツ着て9km設定で軽快に走ってた。
で、隣のオレのトレッドはグン!と上がってるわけだよ。
オレの表示見て、バカじゃね?みたいな薄ら笑い浮かべたのをオレは見逃さなかったね。

2分で嫌。
5分で後悔。
10分で頭皮ダムが決壊して額洪水。
15分で汗のせいでトレッドミルがスプラッシュマウンテン状態。
き、きつい!!
でも、隣の湘南国際フラッターより先にやめるわけにいかない。
オレが彼の5分後にスタートしたんだけどね、絶対勝つ!何にだよ。

幸いなことに彼はフラットのまま。
彼が下手に傾斜を付けて、それでオレが先にギブアップしたら、
キタタンチャレンジャーの名に恥じる。
フラッターには負けられんのだ。

20分経過。こんなに20分ってナゲーのか。
でもここでちょっと気付きがあった。
最初よりきつくない。あれ?辛い神経が麻痺してきた?
心肺が温まってきたんだろうな。
それと、脚のしんどさが無くなってきた。
慣れないトレッドで大腿部使ってたんだろうけど、
おそらく無意識で腸腰筋を使うのにチェンジしたんだ。
なんつうのかな、骨盤で走るみたいな感じ。
足を使っちゃいけないのね。

たぶん山道だとそんなこと思わないね。
デコボコだし、景色眺めるし、腸腰筋どころじゃない。
山道で腸腰筋のこと考えてたらすっころんで岩に頭ぶつけるっさ。

最後の5分、きついことはきついけど、あとはタイム表示を見ずにひたすら瞑想走りに徹する。
タイム見ると、1分過ぎるのに5分かかっちゃうんで(笑)



そしてフィニッシュ。15%で完走しやした。
薄ら笑いしたフラッターくん、15%でやってみい!!!

次7km/hでできるのかな。

大会まで7.5km/hで走りきってみたい。

やってみろよ(笑)