Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

マナイタ委員長 ~ a newly married chairwoman ~

2007-08-30 00:06:31 | ThinkAbout..

Braion jones & ANITA & 委員長

オイラの部署に委員長という、聞いただけでも憎たらしいニックネームの女子がいる。
学級委員長はこうあるべき、という風格を彼女は持っている。
オパイはペタンコで、風間ゆみと同じ性別なのかと疑うばかり。
メガネがこれまたいい! アンタッチャブルの柴田と同じタイプの上下逆さ。

この委員長、理不尽なことがあると誰彼構わず、猪が如く、突撃する。
正義感が強いのか、あるいは自己防衛のためなのかわからないが、
相手に噛み付く姿はあまり戴けたものではない。

オイラは週末から風邪を引いていて、微熱が一向に下がらない。
月曜日に委員長はオイラにこう言った。
『無理なさらないで、帰られてはいかがですか?』
あー、委員長はオイラを気遣ってるんだなと思った。

今朝の話だ。委員長はいきなりオイラにマスクを渡した。
つけてくれと言う。
委員長もマスクをしていた。

『おめーは、そんなに神経質になるのかよ!!オレは法定伝染病かよ!』

午後、あまりの辛さにオイラは近所のセイムスにパブロンを買いに行った。
パブロンSゴールドが史上最強の風邪薬だと、ANITAがメールで教えてくれたのだ。
史上最強の風邪薬はきっと最も値段が高いに違いない。
そしたら、Sゴールドよりもっと値段の高いエースがあった。
『エースより安いSゴールドが史上最強なのか?』とANITAにメールした。
『せっかくなので一番高いやつにしとけば?ミックもキースもエースにすると思うよ』
と返信があった。

パブロンエースとユンケル皇帝液を買い、会社に戻った。
隣の女子社員に、
『これで2000円だよ。こんだけでさ!こんだけ~!!
これで風邪ぶっ飛ぶね!』
なーんて調子でパブロンエースをユンケルで胃にぶち込んだ。

這ってでも仕事してやるぜ!そんな雰囲気ムンムンである。
上に立つ者、ガッツン精神を見せねば!!

そしたら、向かいの委員長がその会話を聞いていてカチンときたらしい。

『何度も言っていますが、帰られたほうがいいのでは?』
まな板オパイの瞳は怒りに満ち溢れていた。
オイラはとても久々に人の逆鱗に触れた。

『明日もマスクしてきてもらわないと困りますからね』
と吐き捨てるように言った。

すげー可愛くない。いやー憎たらしい!!きいいいっっっっ!!!!
オイラはただ、会社の有給休暇はまさかの南西風や西風のためにとってあるのだけだ。
風邪ごときで休むわけにはいかないのだ。

それからチョット風邪引いたぐらいで休むような奴はよくない。
風吹いて休むのはいざ知らず、風邪引いて休むのはよくない。

さすがクラスをまとめる力量のある委員長。
部長なども委員長の言うことには従わなくてはいけない。
『○○君は、△△さんのことをあだ名で呼ぶのはヤメテ欲しいと思います』
帰りの会に、いつ委員長に言われるかドキドキした小学生時代を思い出した。
ほろ苦くもなんともない。いや~な感じがした。

とにかく、ちょっと風邪っぽくても帰れと言われるいい会社だ。
おそらく委員長が構築した風潮なのだろう。

風が吹く前日はオスカー俳優とまで言われたオイラだが、
あまり演技にこだわらなくていいようだ。


次の海まで100マイル

2007-08-28 17:12:18 | ThinkAbout..


片岡義男という作家がいる。
日本語を話せない二世のアメリカ人の父と、英語を話せない日本人の母を持つ。
ハワイ居住が長くて、本は当然ながらハワイや波乗りの話が多い。

有名どころでは『スローなブギにしてくれ』は映画になったし、
『波乗りの島』や『彼のオートバイ、彼女の島』、『波が呼ぶんだよ』
などなどサーフチックな本が多い。

『サーフシティー・ロマンス』はウインドサーフィン駆け出しのオイラにはバイブル本だったな。

ある日、書店で偶然見つけた本に、『次の海まで100マイル』というのがあった。
片岡義男のエッセイに、佐藤秀明の写真。
たぶん、オレが20歳くらいだったと思う。

クタクタに錆びたビートルや、
タカハシストアかマツモトストアの前のベンチで座るオジイサン、
派手なワイプアウトで空高く舞う真っ赤なサーフボードとレインボウ、
などなどたまらない写真は深く深く心に残った。

波を愛する全ての人へ、ハワイを愛する全ての人へ、
そんなキャッチの似合う素敵な本で、手にしたら最後、生涯手離すことはないよ。

以上、本のお話。

話変わり、こないだの日曜の話だ。

朝は6時からビーチクリーンや、連れの犬の散歩などなど。
ここで思った。朝のビーチは地上で最も希望に満ち溢れているところだ!
そして昼前に、『天国で君に逢えたら』でプロが撮る海の映像を思う存分堪能。
そして午後は、また海でBBQやら昼寝やら、ウインドスタンバイで、
結局、丸一日海に接していた。

海と家を何往復かしたが、セミの鳴き声や、庭のプール、日影でグデッとしてるネコ、
玄関に立てかけてあるサーフボード、住宅地を自転車で駆け抜けるビキニの女の子たち、
そういう夏の風景を有難く頂戴した。


朝から晴れて雲一つないとは言えども、
気温や空気の密度で光の『抜け具合』って変わってくる。
朝と昼と昼下がりの風景はこんなにも違うのかとコッソリ感動した。

真夏のオフショアのオーバーヘッドで繰り広げられるスペクタクルな波乗りの光景や、
真冬に出現する波間のスーパーボウルの超3次元の海の光景や、
今までにそういうものに多量のアドレナリンを放出してきた。

ところが心をオープンにし、少しだけ敏感に空気の感触やその色を感じ取ることができると、
とても得した気分でハッピーなマインドなれる。

そういうことを思ったら、『次の海まで100マイル』を思い出したということだ。

オジサン、映画にノックダウンでした

2007-08-26 18:51:33 | ThinkAbout..
人生はなかなかいいものだ。
結局は、1日1日どう生きてきたかなんだぜ。

その人生にウインドサーフがあるということは、
信じられないくらいハッピーでエキサイトだ。

という感じかな。

映画館にウインドサーファーはオレだけだったな。

なので、『ウインドってすげーだろ!』って誇りに思うくらい、
興奮もののクソオーバー爆風レースシーンと、
カタのスペシャル4.5㎡コンディションが観客を釘付け。

とにかく泣けた泣けた。顔がパンパンになったぜ!

ガンで亡くなったプロウインドサーファーの物語ではなく、
誠実に人生を生き抜く男の物語だったな。

映画観終わった後は、
泣きたいほど死ぬほどウインドしたくなるよ。


そうそう、前の記事にカイルアでのウインドシーンで、
夏樹はどのような顔でウインドするのだろうか、って書いた。

オレは声を上げそうなくらい嗚咽オヤジになっちゃたさ!

まあまあ、そんなハートフルなオイラでもいいべさ!

やっと25日にロードショーだ!!

2007-08-23 19:55:48 | ThinkAbout..


『天国で君に逢えたら』は今週末25日にロードショー。
関連サイトで試写会のレビューではかなり評価が高い。

宣伝が凄いな。
新橋の駅にはセットされたセイルがあるらしいね。
写真展やったり、江ノ島でイベントもあったみたい。
ウインドっていうマイナースポーツを配給側が懸念してるってことかな?

もしかしたら余命宣告を受けたカヌイストやパラグライダーと同じかな。
マニアックなスポーツが舞台の映画に観客動員が不安だったのかな?

でもその心配には全く及ばないようだ。

ウインドサーフシーンが例え無くとも、充分に観る価値があると多くのレビューに書いてある。
もともと大沢たかおの演技力はレベルが高いと言われており、
数年前に『解夏』を観た事があるが、その迫真の演技には大きな感動を呼んだ。
徐々に視力が失われていく青年の話だったな。

だいたいにおいて、余命宣告を受けた者を演ずるというのは非常に難しくて、
ドキュメンタリーを超えることはできないとされている。
ところが今回の作品は、ドキュメンタリーを超えた、と太鼓判。ドン!

ドキュメンタリーでは夏樹が御前崎ロングビーチでサーフィンする場面があった。
何度も手術をした後のまともにパドルできない状態での、
テイクオフして満面の笑みでスープに乗ったあの瞬間、オイラが一番キチャッタとこだ。
おそらく、そのシーンとオーバーラップさせてるのだろうか、
カイルアでノンハーネスでウインドするシーンがある。
この映画の非常に重要なシーンだと聞いた。

そのカイルアでの撮影シーンを観てきっと我々ウインドサーファーは、
自分が余命宣告を受けたとき、
人生最後にどのようなウインドサーフをするのか、
誰に見守られてウインドサーフするのか、
どんな顔でウインドサーフするのか、
そしてそのシーンのためにその俳優はどれほどのトレーニングを積んできたのか、
今どんな生き方をしてるのか、前向きに臨んでいるのか、
多くの多くの多くのことを考えさせられるんだろうな。

さてさて。
土曜、湘南は5.7でなんとか走れる???
日焼けヒリヒリ、ビールの後は、テンキミを観に行こう!!
いきなり泣きそうだよな。

終わったなあ

2007-08-20 12:26:01 | windsurfin'
18日 土曜日 波乗り
朝は頭くらいでワイド気味だったらしく、潮の引く午後に乗ることにした。
リストラに入ったが、サーファーの数は気になるほどではなかった。
波はハラくらいで前半は全てグーフィーブレーク。
途中、潮目が変わってからレギュラーブレークに変わりサイズアップ。
フェイスがとても綺麗で、まさにロングボードサーフィンに最適な波。


19日 日曜日 ウインド
昼過ぎから5.7㎡でウインド。
土曜日にTBSで「天国で君に逢えたら」の公開前特番を見たが、
映画の各場面や、「風の詩を聴かせて」がバンバン脳裏に浮かぶ。
海面は優しく、しかもトップスピードで走ることができるし、
なんとなーく切ない気持ちでウインドをする。
インサイドはサーファーが多く、ときおり肩サイズの波が出現する。
波乗りはレギュラースタンスなのでグーフィーブレークはとても苦手なのだが、
ウエーブのバックサイドはなぜか気持ちよく乗ることができる。
板をショート&ワイドに変えてから、バックサイドがとてもスムース。

KOU LIVE
17時からサザンビーチのポップスでKOUのライブ。
とてもクールなボーカリストで、ラテンの雰囲気のあるJAZZ系。
取り上げた曲のジャンルは多彩で、とにかくハートに響いた。
歌のバックには江ノ島やエボシ岩や白樺の波があって、
それとマッチしてオイラの心を揺さぶった。
途中湧き上がる感情を抑えることができなくなった。

先週は木金と出社しただけなので、実質、その日曜日が夏休み最終日だったな。
いろいろとハートフルでいい夏休みだった。
全部終わった。
出来事には全て意味があるはずだが、であるなら何故終わるのかオイラにはなかなかわからない。
とにかく終わった。パチンッ!切り替えだ。
スイッチは50万トンくらい重いなあ。