Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「福島の声」を聞き、避難者に寄り添っていたのはアベ様ら?、それとも、経産省前テントひろばの皆さん?

2016年08月26日 00時00分31秒 | Weblog


東京新聞の萩原誠・神野光伸記者による記事【脱原発テントは消えても 避難者を優しく支えた場「またみんな集まってくる」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016082202000109.html)。

 《日曜未明の強制執行だった。東日本大震災後から約五年、脱原発運動の象徴的な場所として知られていた東京・霞が関の経済産業省敷地内のテントが東京地裁によって撤去された》。

 3.11東京電力核発電人災以降、「福島の声」を聞き、そして、避難者に寄り添っていたのは、アベ様らでしょうか? それとも、経産省前テントひろばの皆さんですか? 答えが後者であることは明白です。
 一連の裁判において、裁判長がヒラメ裁判官だったのかもしれないし、アベ様らがそれを画策したのかもしれない。そうではなく、非ヒラメ裁判官による公平で「冷静」な法的な判断だったのかもしれない。でも、それにしても「冷酷」な司法であり、法的な判断の埒外なのかもしれないが、「福島の声」も耳に届かず、避難者に寄り添おうともしない司法では、また、アベ様らへの過剰なすり寄りでは、あまりに「冷酷」過ぎる。2016年7月参院選の三度目のアベノサギに騙されてさえいなければ、強制執行までは出来なかったかもしれない…これまた「あとの祭り」。
 今回の強制執行・強制撤去は「核なき世界」に向けての歩みにおいて「二歩さがる」なのかもしれないが、《「さしひき1歩を積み重ねて》いかなければ…。このニッポンで、「双子の兄弟の一人」のタブーにも関連して、「核なき世界」の達成がこれほど遠いことに無念さを感じるし、司法の冷酷さに暗澹とした気分になる。

   『●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動
    「こういった抗議行動の継続は、もんじゅ君の言っていた
     「脱原発は、三歩すすんで二歩さがる」「「さしひき1歩を積み重ねて、
     社会は変わっていくような気がするよ」に通ずる話だと思う」

   『●経産省前テント村、設置から1000日
   『●冷たい国: 国が経産省前テントひろばの撤去を訴え裁判を起こす
   『●ハズレ東京地裁裁判長に当たってしまった:
      国が経産省前テントひろばの撤去を訴えて起していた裁判
    「法廷は民事第37部、村上正敏裁判長。被告と代理人は、
     昨年より裁判長の忌避を申し立てており、誰も出廷せずボイコットした。
      そうしたなか、2時頃に開廷。「村上裁判長は非常に聴き取りにくい
     小さな声で判決文を読み上げるとそそくさと退廷。傍聴人が一斉に
     抗議の声を上げたところ、裁判長が戻って来て、これも小さな声で
     『退廷命令』を下した」(傍聴した支援者)とのこと。
      法廷前の廊下にも支援者がつめかけ、「不当判決を許さないぞ」
     「福島の声を聞け」と怒号が飛び交うなか、支援者2名が廷吏に拘束され、
     裁判所の外に追い出された。
      判決は、国側の主張を全面的に認め、テントの撤去及び、
     土地使用料として約1140万円の支払いを命じた。判決確定前に
     テント撤去を強制執行できる仮執行も認めている

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016082202000109.html

脱原発テントは消えても 避難者を優しく支えた場「またみんな集まってくる」
2016年8月22日 朝刊

     (強制撤去される、脱原発テント。後方は経産省
          =21日午前3時51分、東京・霞が関で)

 日曜未明の強制執行だった。東日本大震災後から約五年、脱原発運動の象徴的な場所として知られていた東京・霞が関の経済産業省敷地内のテントが東京地裁によって撤去された。東京電力福島第一原発事故で避難生活をしている人や、福島で畜産業を続ける人からは「第二の古里を返して」「国への抗議のやり方は別にある」という声が上がった。 (萩原誠、神野光伸)


   「何も持たずに逃げてきた。こんな私をテント村の人たちは
    優しく支えてくれた。その第二の古里を返して」

 原発事故直後、福島県双葉町から避難し、東京都港区で暮らす主婦亀屋幸子さん(72)は、テントのなくなった経産省前で涙ながらに語った。毎週金曜の集会に通い続けた。市民団体のメンバーからの電話で未明に駆け付けたが、テントの撤去作業を見守るしかできなかった。

 テントを設置した市民団体代表の淵上太郎さん(74)は「今ここにテントはないが、脱原発の行動をやめるということはあり得ない」と話した。

 強制撤去が始まったのは午前三時四十分。静まり返った暗がりの官庁街に、東京地裁の執行官らが現れた。市民団体のメンバーによると、テントの中には五人の男性が寝泊まりしていた。ガタガタという音が聞こえて目が覚めたという国立市の男性会社員(53)によると、「強制撤去を執行します。十分以内に私物を持って出てください」と通告された。

 寝泊まりしていた男性らが執行官に囲まれるようにテントから出てきた。ほとんどの人が抵抗することなく皆自分たちの荷物を持ち、テントひろば向かいの歩道まで追い出された。

 テントの中にいた北区の無職の男性(63)は「寝ている時に来るなんて、汚いやり方。悔しい」と嘆き、もう一人の北区の男性(64)は「テントは霞が関のオアシスのようだった」と語った。

 午後一時から、テントの跡地で開かれた抗議集会には約百人が集まった。たまたまこの日、テントを訪れる予定で上京した福島県浪江町の畜産農家吉沢正巳さん(62)も参加。吉沢さんは福島第一原発事故で被ばくした牛を飼育しており、「福島の原発事故の反省もないまま国は原発を動かしていく私たちの街は原発事故でチェルノブイリの状態になり、多くの人や家畜が亡くなった」と訴えた。

 さらに「テントは脱原発の象徴だったが、抗議のやり方は別にある。テントがあった場所にまた皆集まってくるはず。命そのものがどう扱われてきたか訴えることは変わらない」と強調した。

 捜査関係者によると、抗議集会では、吉沢さんが持ち込んだ牛のオブジェをどけようとした男性警察官にぶつかって抗議したとして、丸の内署が公務執行妨害の疑いで、六十代の男性参加者を現行犯逮捕した。男性は黙秘しているという。


有無言わさぬ国の意思

 武蔵大・永田浩三教授(メディア社会学)の話  テントは再稼働反対や脱原発を多面的に考える拠点になっていた。原発の再稼働を目指す現在の政権下では、そういう日が来るだろうと予想された。不法占拠と言われれば、そうではないとは言いにくいが、判決では表現の場として一定の評価をしていた。国が強制執行を申し立てたのは、参議院選挙での勝利で政権として信任され、有無を言わさないという意思表示だ。


都合の悪い主張の排除

 高千穂大・五野井郁夫教授(政治学)の話  省庁の敷地内で5年近く活動を続けたのは前例がない。賛否両論はあるが、党派を超えた人々が集まり、権力に対して議論をする場となっていた。今回の強制執行は、政治に対して声を上げることへの不寛容さの表れだ。テントの撤去は不法占拠という理由だが、政府にとって都合の悪い主張の排除と受け取られてもしかたがない。
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●ハズレ東京地裁裁判長に当たってしまった: 国が経産省前テントひろばの撤去を訴えて起していた裁判

2015年03月08日 00時00分07秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事【経産省脱原発テント――東京地裁が「撤去と土地使用料」求める判決】(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=7198)。
CMLの記事【[CML 036479] <テント日誌2月27日(金) 経産省前テントひろば1266日目、商業用原発停止530日目>】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-March/036626.html)。

 「村上正敏裁判長。被告と代理人は、昨年より裁判長の忌避を申し立てており、誰も出廷せずボイコット・・・・・・「村上裁判長は非常に聴き取りにくい小さな声で判決文を読み上げるとそそくさと退廷。傍聴人が一斉に抗議の声を上げたところ、裁判長が戻って来て、これも小さな声で『退廷命令』を下した」・・・・・・判決確定前にテント撤去を強制執行できる仮執行も認めている」。

 原発を推進したいアベ様らが司法と癒着しているのではないかと疑いたくなります? むしろ司法がアベ様に擦り寄っているのか? ヒッドイ裁判長に当たってしまったようだ。

   ●〝犬〟になれなかった裁判官
   『●「絶望の裁判所」: 裁判所の頂点、最高裁からして・・・・・・
   『●真の司法改革とは?、そして「イヌのイヌのイヌのイヌ」

 「雨の2・26不当判決の周辺で何が起きたのか ―非暴力・不服従の意味するもの」。今後の成り行きが非常に心配。

   ●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動
   『●経産省前テント村、設置から1000日
   『●冷たい国: 国が経産省前テントひろばの撤去を訴え裁判を起こす』   

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=7198

2015/02/26 執筆者: Yamaoka (5:39 pm)
経産省脱原発テント――東京地裁が「撤去と土地使用料」求める判決

 2011年9月11日、霞ヶ関の経済産業省敷地内に突如設置された「脱原発テント」。この間、時々の政府の圧力や右翼団体の襲撃に会いながらも、脱原発を訴える「運動拠点」として維持されて来たところだが・・・・・・、本日、国が不法占拠として訴えた訴訟の判決がついに下された。

 午後1時半、東京地裁前に300人を超える支援者が結集。「裁判長は正しい判決を」「原発再稼働反対」とハンドマイクで掛け声が上がる中、傍聴を求めて長い列が並んだ。

 法廷は民事第37部、村上正敏裁判長。被告と代理人は、昨年より裁判長の忌避を申し立てており、誰も出廷せずボイコットした。

 そうしたなか、2時頃に開廷。「村上裁判長は非常に聴き取りにくい小さな声で判決文を読み上げるとそそくさと退廷。傍聴人が一斉に抗議の声を上げたところ、裁判長が戻って来て、これも小さな声で『退廷命令』を下した」(傍聴した支援者)とのこと。

 法廷前の廊下にも支援者がつめかけ、「不当判決を許さないぞ」「福島の声を聞け」と怒号が飛び交うなか、支援者2名が廷吏に拘束され、裁判所の外に追い出された。

 判決は、国側の主張を全面的に認め、テントの撤去及び、土地使用料として約1140万円の支払いを命じた。判決確定前にテント撤去を強制執行できる仮執行も認めている

・・・・・・・・・。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-March/036626.html

[CML 036479] <テント日誌2月27日(金) 経産省前テントひろば1266日目、商業用原発停止530日目>

・・・・・・
2015年 3月 1日 (日) 06:39:22 JST

テント日誌2月27日(金)
経産省前テントひろば1226日商業用原発停止530日

雨の2・26不当判決の周辺で何が起きたのか
―非暴力・不服従の意味するもの

 一度でも、テント広場裁判の傍聴で法廷に入ったことのある人は、村上裁判長の声が低く、傍聴席の物音にも神経質に訴訟指揮を繰り返していたことを知っているだろう。僕は最初のころの「傍聴報告」で、原告側の沈黙と裁判長のイライラは、経産省の自信のなさの表れであり、負い目を持っている者特有の態度であると批判した。今回の不当判決に至る経緯と、2月26日の東京地裁103号法廷の混乱は、こうした村上裁判長の態度と訴訟指揮に原因があることは明白である。

 第1にはだまし討ち的判決期日指定は認められないとして被告側の出廷拒否を招いたことであり、第2に約80の傍聴席を埋め尽くした人たちに全く聞こえないほどのぼそぼそ声での判決言い渡しという現実である。国会の強行採決で議事録にも残されないほどのぼそぼそ声と同様の手口である。

 この結果、傍聴席の「聞こえない!不当判決!」という抗議の声に呼応した、103号法廷前の廊下を埋め尽くしていたテント関係者の抗議の声が高まり、裁判所廷吏ともみあい3名が庁外退去させられた。法廷内では抗議を続けていた8名が廷吏に担ぎ上げられ庁外退去させられたのである。たまたま27日の東京新聞朝刊の佐藤優の<私人逮捕>と題された「本音のコラム」で22日の沖縄辺野古での沖縄平和運動センターの山城さんたちの逮捕に触れた記事を読んだ。

 「現行犯逮捕なら司法警察官に限らずだれでも行えることが刑事訴訟法に定められている。現場に警察官がくるまで身柄を拘束することもできる。」として米軍警備員に拘束されたということであった。非暴力不服従の運動であっても、山城さんと同様に、裁判所でも私人逮捕はいくらでもでっちあげることができるということである。

 さて、一方的な不当判決の内容は1・テント撤去、2・被告敷地内退去、3・1140万円支払え、など原告経産省の言いなりであった。裁判については、そもそも福島原発事故に対して国も経産省も東電もどこも責任を取らず、福島の声を聴いていないことに対する抗議として、「表現の自由」「幸福追求権」「言論抑制―スラップ訴訟批判」に立脚した裁判闘争として展開されていることは論を待たないので内容は繰り返さない。

 2月26日氷雨の中、東京地裁前集会450名、傍聴券抽選参加350名、参議院議員会館での報告抗議集会400名の参加で行なわれた「テントを守ろう」という一連の行動は、会場があふれるような抗議集会の様々な発言、提言で確実に今後につながるものであった。被告正清さんの「テントが経産省前に在ることによって、全世界が注目することの意義を確認しよう。」という発言を始め、決してあきらめないという一貫した姿勢を再確認した。

 特に福島の女たちの会の黒田さんの「アメーバ―のように粘り強く、触手を伸ばし、それぞれの核を尊重し、沖縄とも結合するような戦いを続けよう!」という力強い発言と、3月11日を「フクシマの日」にしようという提言がなされた。

 テント撤去の仮処分断行はいつになるのかは予測できない。泊まりこみも含めて、可能な限りの現地体制を強化するとともに、全国、全世界の脱原発運動、さらには反戦、反基地、反差別の戦いにテント広場の意義と権力の強権的弾圧の実態を発信していかなければならない。非暴力・不服従を戦い方の原則としつつも、不服従は対抗暴力を必然的に生み出していく。その場合、決して暴発に終わらない戦いとして組織されなければならない。26日の東京地裁もみあいは一つの教訓であったことも再確認しておきたい。    (加藤)


 静かであるが緊張が深まるテントから

 昼間比較的暖かかったのに夕方になって急に冷たい風が吹き寒くなってきた。

 4時ごろ毎週来てくださる90歳のTさんがやってきた。

 裁判の時は毎回来て抽選に並んで下さる。

 ずっと抽選に当たったが、いつも福島の人などに譲ってきた。でも最後の二回は外れてしまったとのこと。

 昨日は抽選の後テントに戻り雨の中娘さんのS子さんと一緒に座って下さった。そしてメディアの質問などに答えて下さり予定の時間より遅くなって帰られたそうです。本当に感謝です。

 5時過ぎ日比谷のほうから労働者のデモが通った。

 テント前で原発反対のシュプレヒコールをしてくれて嬉しかった。

 丁度居合わせた双葉町から避難しているKさんがデモ隊に向かってアピールをしていた。デモには若い人たちが多かったので期待したいですね。

 判決に対するテントの声明とニュース45号が出たのでKさんが準備し配布のため官邸前に向かう。彼の精力的な行動に脱帽です。

 6時過ぎ関西電力東京支社前行動を終えたたんぽぽ舎の柳田さんがテント前で関電前行動の報告や非暴力・不服従でテントを守ろう!などのアピールをして官邸前に向かって行った。

 今夜はテントのことを心配して下さる方達がいつもよりたくさん寄ってカンパを入れて下さった。

 寒かったけれど、皆の脱原発の思いを感じられて良かった。(I・K)
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コメント (1)
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