たそがれ株屋のひとりごと

昔とった杵柄で、今の相場を懐メロ感覚で分析 時代遅れもまた楽し
リタイヤされた方に一服の清涼剤となれば望外の幸せ

ブログへの想い

証券会社の社長を最後に引退してからはや幾年、ボケ防止にネット取引を始めたが、隔世の感ある状況に戸惑う毎日。掲示板を覗くと何とも品格のかけらもない投稿だらけ。そこで一念発起、懐メロ感覚で今の相場を分析し、たとえ時代遅れといわれようと、同じ思いを抱くかたがたに過ぎ去りし良き時代に思いを馳せていただければ幸甚。

ウオーレン・バフェットの勝利

2012-10-28 13:21:53 | 日記
   米経済は欧州や中国に比べてよくやっている」。バフェット氏は
今週、米メディアとのインタビューでこう語った。
商務省が26日発表した7~9月の実質国内総生産(GDP)は、そんな
米国への楽観論を裏付けるような内容だった。季節調整済の年率換算で2%増。
高い伸びではないが市場予想を上回る。内需の柱である個人消費と住宅投資で
1.75%分と成長の大半を稼いだ。
   これに対し米経済のアキレス腱の一つが外需の低迷である。特に債務
危機下の欧州でモノが売れない。赤字の欧州事業から撤退するグローバル
企業が相次いでいる。グローバルであることが弱点になったかのような、
手のひらを返した米企業の動き。世界経済に連動しやすい企業を避け、米内需
依存型の企業に投資するのが安全という見方に行き着く。
  地味だが必ず必要とされる企業に投資するのがバフェット流。同氏率いる
バークシャー・ハザウエイ株の上昇率が14%とダウ平均の7%を上回るのは、
その投資姿勢と無縁ではない。米内需の力強さは、米国復活を信じるバフェット氏
の勝利でもある。東京市場でも内需型の食品関連株、カルビー、キッコーマン、
味の素などの高値更新が続く。ここは安値圏にある出遅れの内需型企業への投資を
考える好機かもしれない。

日米中経済株価指標比較

2012-10-22 08:16:47 | 日記
            日本    米国    中国

GNP(兆ドル)    4.6     14.5     6.0   (2010年)
株式時価総額     2.1     13.8     5.6
PER (倍)     18.3     14.8     8.7
PBR (倍)      0.9     2.3      1.6
配当利回り(%)   2.53     2.11     -

日本のGNPは米国の30.06%であるのに対し株式時価総額は15.2%である。
GNP比に比べて時価総額の低さが際立っている。
ちなみに、1989年当時の株式時価総額(株価指数からの推定)は
日本8.4兆ドル、米国、11兆ドルであった。日本はバブルの頂点にあった
とはいえその凋落ぶりが目立つ。歴史的な円高を勘案すればなお一層
1989年(1ドル150円程度)からの減少が著しい。
ここに来て円高、デフレ、企業業績にやや明るさが見えてきている。
バイオや省エネ、インフラ技術などの成長産業も芽を吹き出してきている。
中長期的に見れば日本株の歴史的安値からの離脱が期待されるのでは
ないだろうか。
                         

竹トンボ

2012-10-13 10:14:47 | 日記
「竹トンボ」  堀内孝雄
 今は我慢しよう、俺達一緒に飛ばしてきた仲間じゃないか。
砂をかむようなこんな人の世に、暮しあえるなら、夢がささくれて
道に迷ったら酒でぬくもり分かち合えば良い、涙よお前に負けた
わけじゃない、背中が少し淋しいだけ、なんにもなかった昔のように
飛ばせ竹とんぼ

 下手に作った竹とんぼは数メートルで落下する。今の日本の株式相場
に似ている。今度こそは天空高く飛びますようにの願いも空しい。
リーマン・ショック後の相場の戻り率はNY市場の92%に対し、東京市場は
僅かに20%。その差はあまりにも大きい。
長期金利の反転気配からようやく株価底入れのシグナルも出てきたと言う
アナリスト、機関投資家も増えてきている。
「失われた20年」から離脱する日の近いことを祈り、チャイナ・ショックを
乗り越える相場に期待したい。

走れ、ハイセイコー 

2012-10-01 08:24:29 | 日記
誰のために走るのか 何を求めて走るのか
恋に別れがあるように この日が来るのが恐かった
ありがとう 友よ さらば ハイセイコー。

サラブレッド種の競争馬で史上最強と言われたハイセイコー
の現役引退を記念して作曲された曲で競馬フアン以外にも
親しまれた名曲である。今も曾孫のゴーカイが種牡馬として血筋を繋いでいる。

祖父に岸信介、叔父に佐藤栄作、父に阿部晋太郎を持つ
サラブレッド保守政治家、安倍晋三が次期総理の可能性が
高い自民党総裁に選出された。

「政界再編の鍵」。陳腐な表現だが、それ以外に言いようがない。
その温和な表情からは想像できないが、対ロシア、中国、韓国外交
において「タカ派」のイメージが強いと言われる。

06年、最年少で首相の座についたが、相次ぐ閣僚の不祥事と
参院選惨敗の責任感から来るストレスに、持病の潰瘍性大腸炎
の悪化が重なり途中で投げ出すように辞任した.だが、その短い任期中に
教育基本法改正、防衛省昇格などの懸案事項を着実に処理している。

私的パーティなどの席での安倍氏は、首相まで務めた人物とは
思えないほど腰が低い。それが首相辞任の挫折と反省の念を
忘れていないせいだというなら、もう一度、政治を託してみたいと
思う人も多いだろう。

”サラブレッド・安倍晋三”の健闘に期待したい。