たそがれ株屋のひとりごと

昔とった杵柄で、今の相場を懐メロ感覚で分析 時代遅れもまた楽し
リタイヤされた方に一服の清涼剤となれば望外の幸せ

ブログへの想い

証券会社の社長を最後に引退してからはや幾年、ボケ防止にネット取引を始めたが、隔世の感ある状況に戸惑う毎日。掲示板を覗くと何とも品格のかけらもない投稿だらけ。そこで一念発起、懐メロ感覚で今の相場を分析し、たとえ時代遅れといわれようと、同じ思いを抱くかたがたに過ぎ去りし良き時代に思いを馳せていただければ幸甚。

無責任

2009-10-30 17:45:39 | 日記
「無責任一代男」  植木 等  作詞 青島 幸男
おれはこの世で一番無責任と言われた男、ガキの頃から調子よく、楽してもうけるスタイル。人生で大事なことは、タイミングに、C調に、無責任、とかくこの世は無責任、こつこつやる奴は、ごくろうさん。

「普天間移設」問題で閣内不一致を露呈。米国から”無責任”との謗りをうけかねない雲行きだ。社民党の抵抗で、迷走気味の政府。首相、外相は、外交の継続性にどう答えるのか。郵政人事、予算編成の混乱、JAL問題での財務省の抵抗など数えあげればきりがない。外国人の見送り姿勢、国内勢の弱気姿勢の原因となっている。
首相の国会答弁も「マニフェスト」と「友愛」ばかりが目立つ。政権発足から40日「普天間」を突破口に早急な体勢の建て直しが必要だろう。高い内閣支持率におもねるばかりでは、世界の笑いものになりかねない。総理の責任ある対応に期待するのみ。景気の二番底も巷間に囁かれている。もう時間はないだろう。オバマ大統領の来日も、目前に迫っている。ここは総理の決断しかないだろう。”植木 等”とはいかないのは、当然だ。

くもりガラス

2009-10-28 11:45:11 | 日記
 くもりガラスを手で拭いて、あなた明日が見えますか、愛しても、愛しても、ああひとの妻、赤く咲いても冬の花、咲いて淋しいさざんかの宿


庭の生垣の山茶花がちらほら咲きで、早くも冬の風情をみせている。季節は世の中がどう変わろうと、着実に移ろってゆく。
株式市場は今「冬の時代」の最中にあるが、果たして「春」はやって来るのか?
現政権の政策に対する不安、企業業績の不透明感、円高不安、新型インフルへの不安などが暗雲となって、マーケットの気迷いの原因となっている。
NYダウのVIX指数が20ポイントから25ポイントに上昇。株価の値上がりを予測している。ちなみに直近のピークは10,500ドルをつけた10/22日の30ポイントだ。(この指数は平常時には通常20~30ポイントで推移する。”リーマン・ショック”の様な時は別)200~300ドル程度の上昇を予測していると言えるだろう。そのとおりになるとは限らないが。
民主政権の”VIX指数”20ポイントに近づき不安定化の様相。「国連演説」時の30ポイントから急速に下落。郵政人事、予算の財源の不透明感、普天間、JAL、ダム、首相の政治資金問題などが原因だ。とりわけ民から官へと自己矛盾を孕んだ郵政人事は、奥田トヨタ相談役の留任、曽野綾子氏の起用程度でおさまる話ではない。今日からの国会審議をどう乗り切るか、新政権の最初の試練だ。「小沢ー亀井」ラインから離脱できるかが試されるだろう。首相のリーダーシップの発揮に期待したい。”グリセリン”満載のハトヤマ丸、無事[嵐の黒海(国会)]をのりきるか。マーケットも注視している。

恐怖指数

2009-10-23 08:29:58 | 日記
「枯葉」 イヴ・モンタン  
1、君にはどうか思い出して欲しいんだ、ぼくらが恋人同士だった日のことを、あの頃は毎日が美しく過ぎ、太陽の光も今より輝いていた。
2、枯葉が風で吹きだまってたのを、ぼくは覚えているよ、枯葉が風に吹かれて舞ってた思い出も、そして後悔も。
イヴ・モンタンと云えば、シャンソン歌手として有名だが、映画「恐怖の報酬」の主役としても素晴らしい演技を披露している。あのニトログリセリンをトラックで運搬する恐怖に手に汗を握ったことは、今も記憶に新しい。

別名 恐怖指数といわれる株価の予想変動率IV(インプライド・ボラティリティー、将来の株価下落を予想する指数で「プット・オプション」の価格を指数化したもの)が日米で経験的な底値に近づいており、手詰まり感が長期化している。
外部要因(NYダウの大幅な変動、為替の1円以上の変動、業績のポジティブ・サプライズなど)減益は余程でないともう反応しないようだ。日経平均の長期トレンドを示す200日移動平均は、今年7月に2年半振りに下降から上昇に転じている。200日移動は株価の中期的(2~3年)なトレンドを示唆するといわれる。日本株も世界的な出遅れ訂正の時期になっているのではないだろうか。年末の株価 11,500~12,000円を予想する。
ただしこれには鳩山政権の経済、外交、防衛政策が順調に運べばの条件付きだが・・・・。とりわけ成長政策、改革路線の明示が最低必要条件だ。郵政社長交替劇などは、自らの主張する「官から民へ」とは明らかに逆行する人事だ。首相は傍観する態度を早く捨て、確たる信念を持って国政に臨んでもらいたいものだ。
 


清水の舞台

2009-10-19 12:07:37 | 日記
 「牛若丸」 (童謡)
京の五条の橋の上、大のおとこの弁慶は、長いナギナタふりあげて、牛若めがけてきりかかる 前やうしろやみぎひだり、ここと思えばまたあちら、つばめのようなはやわざに、鬼の弁慶あやまった。

牛若丸(後の義経)と武蔵坊弁慶の有名な出会いの場面である。定かではないが、実際は五条橋ではなく清水寺境内だったとつたえられている。
五条といえば清水寺と遊郭そして五条新地が良く知られているが、「清水の舞台」は、思い切って決断することの例えによく使われる。
鳩山政権もいつまでも、「マニフェスト」に拘らず、現実を直視して大胆な政策を実行して欲しいものだ。それこそ、"清水の舞台”から、飛び降りてもらいたい。国民も十分理解するだろう。株式市場の参加者もそれを期待しているはずだ。
また、来年の大河ドラマは竜馬。竜馬は一貫して日本の将来を考えて行動し、薩長同盟を結ばせ、幕藩体制から離脱、近代的政治体制への転換を図り、大政奉還を実現しついに明治維新をもたらした。停滞を続ける東京マーケットに「平成の竜馬」が現れないものか?「宇宙人ユッキー」に期待しているのだが・・。
早急に予算編成を終えて、日本の進むべき道筋を明確に示して欲しいものだ。構造改革と成長政策の明示が何よりも求められている。
 

閑話休題

2009-10-18 08:14:45 | 日記
1964年 NHKのラジオ歌謡のホームソング「朝はどこから」 岡本 あつ郎のデビュー曲 
「朝はどこから来るかしら あの空越えて雲こえて 光の国から来るかしら
いえいえそうではありませぬ それは希望の家庭から 朝が来る来る朝が来るお早う お早う」
まだ、ラジオしかなかった時代、よく耳にした歌だ。「笛吹き童子」「紅孔雀」「トンチ教室」「二十の扉」「君の名は」などなど。
今の時代程の豊かさはなかったが、夢とロマンを子供にあたえていた。NHKラジオの全盛時代でもあった。家に1台しかなかったラジオにかじりついてよく聞いたものだ。トンチ教室の石黒 敬七も懐かしい。「今の株式市場の朝はどこからくるのか?」になんと答えただろうか?、それは「朝取りのカブに聞いてみては」とでも回答したかも。それにしても「兜町の朝」は「何処から来るかしら」明るい朝が待ちどうしい。  
庭に信楽の壷で金魚を飼っている。えさを与えるとき壷のふちをたたくと、水底からあがってくるようになった。これは条件反射の一種だろう。最近すぐ円高にこだわるのも悲しき条件反射かも。
昨夜、京都 「鞍馬の火祭り」がおこなわれた。この祭りが終わると京の秋も深まり、冬近しとか。ししおどしの音の響く静寂の詩仙堂、ろうそくの火が静かにゆれる寂光院、秋の月に照らされる大沢の池、萩やススキが風にゆれる嵯峨野の晩秋の風情など、長く暮らした京都の秋の懐かしい思い出だ。
ところで今日の日経二面の風見鶏に「小泉駐米大使を提案する」はなかなか興味ある発想。実現はむつかしいが・・・。
20日にはコマツや日立建機、(竹内も?)の株価に影響しそうな、キャタピラーの決算が発表される。また新築、中古の住宅指数も発表される。日経8面の市況欄には為替の見通しとして「円下落、下値メド93円」の記事。
”静寂の晩秋”のようなマーケットに"鞍馬の灯”がともるか。 



今日でお別れ

2009-10-16 08:19:47 | 日記
菅原洋一の「今日でお別れ」ではないが、そろそろ円高とはお別れとゆきたいものだ・・・。
「今日でお別れね もう逢えない 涙をみせずにいたいけど 信じられないの そのひとこと あの甘い言葉をささやいた・・・」
ようやくドル安の流れに変化の兆し。日本の国債大量増発もあり日米金利差0,25~0,35程度になるか? 87円台の最高値をつけた円相場、90円50~70銭に反落。もう逢いたくない80円台の円高。チャートから予想すると92,00~93,03円(9/7日の安値)を目指すか?自国通貨が安くなることを望むのは国益に反する面もあるが、景気回復にとって輸出産業活性化は絶対必要条件、そのためには円安も絶対必要条件。円の行方を注視したい。
いずれにしろ日本経済にとって干天の慈雨?株価にとっては”金の卵”?となるかどうか。テクニカルのドル高に終わらないことを祈るのみ。
「あなたが、突然さよならいえるなんて・・・今日でお別れね もう逢えない・・」
円高よ、さようなら、さようなら・・・・・

国債増発

2009-10-11 15:33:11 | 日記
サンデイプロジェクト」(AM10時 朝日テレビ)に出演した仙石大臣、補正予算での財源不足に国債増発を容認すると明言。10年度本予算も法人税の大幅減収で税収は40兆程度と見込まれ、7~10兆円の財源不足となりそうだ。補正、10年度予算の合計で11~14兆円の国債発行がみこまれる。藤井財務大臣も同番組で、緊急時の為替介入を示唆。同時に国債の新規発行も視野に、と発言。
11日の日経新聞によると、10月の国債販売額は最低(個人向け国債)を更新。5年ものは好調時の20%弱、10年物は414億と同じくわずか2%に落ち込んだ。利回りが前月比0,02%低下の0,6%と投資魅力が薄れ人気が急落。増発を控えてクーポン金利の引き上げが焦眉の急だろう。長期金利の引き上げは、景気にはマイナスだが背に腹は替えられないのではないか。
米国も30年国債の金利引き上げに(0,75~1,0%)に動くと思われる。同時にFRBもゼロ金利から、0,5~0,75%へ引き上げに踏み切るのでは?日本は0,25%の引き上げが有力だろう。当然日米金利差は、0,25~0,5%となり、ドル高円安要因となる。金利差が0,25%の場合で92円、0,5%の場合で95~97円程度が予想される。金利上昇のデメリットよりも、円安のメリットの方が、景気には断然ポジティブだろう。目先すぐ実施されるとは思われないが、円相場は徐々に織り込み出すのではないだろうか?
円高に振り回されている株式市場も息を吹き返すか。裕次郎の「粋な別れ」ではないが、下げ相場に”粋な別れ”とゆきたいものだ。

最近の円高は?

2009-10-10 12:30:45 | 日記
 かの七つの海を支配し、日の沈むことのない大英帝国が疲弊したことを「英国病」と言った。「ゆりかごから墓場まで」の言葉に代表される様に、高福祉で国民の生活を国家が補償した為に、国家財政負担の増加、生産効率の低下で、その結果経済は停滞し、大幅なポンド安をまねいた。ポンド安,さらに人口減少を招き、英国の国際的地位は大きく下落した。この半社会主義国家に、自己責任と競争原理を復活させたのが、「鉄の女」さっチャー首相であった。
 日本は今、人口減少、経済の停滞、円高の三重苦に見舞われている。「少子化」現象は通貨安を招くのは、歴史が証明している。では今回の円高をどう説明するのか?ことは簡単ではない。あえて指摘するとすれば、これはドル安としか言いようがないのでは?
 いずれにしろ米国経済の復活に期待するしかない。目先はNY株の動向を注視したい。9日はNYダウ 64ドル高でクローズ。東京休場の12日(月)のさらなるダウ上昇に期待したいもの。
 「返済猶予法案」の骨格も明確になり、財政負担増の懸念は残るが、マーケットには、安心感が戻るのではないか。外国人も、ジャスダック市場(1年半振りに73億円の買い越し)を含めて、かなりの買い越しに転じているようだ。連休明けの東京市場の反騰に期待。 

円の歯止めは

2009-10-09 07:16:34 | 日記
「星は何でも知っている」 平尾 昌晃
星は何でも知っている、今夜あの娘の見る夢も、やさしいナイトがあらわれて、二人でかける雲の上、木ぼりの人形にぎってねむる、若いあの娘の見る夢を。

「星座に学ぶ」秋空に星座が煌めいている。北斗七星(7個の星で構成)白鳥座(8個の星で構成)アンドロメダ、おとめ座、みずがめ座、カニ座などなど。
円高の流れは一向にやむ気配はない。果たしてどこまで?
”星占い”ではないが、8(白鳥座)7(北斗七星)が示しているのでは?87円前後で円売り介入もあるか?
”星は何でも知っている”か?円高に歯止めがかかるのを期待したいものだ。 


ドル安基調の変化を・・・

2009-10-04 11:24:02 | 日記
補正予算の見直しでマニフェストに掲げた7,1兆円の捻出は景気悪化による税収不足もあり、困難だろう。いずれ、国債増発に踏み切らざるを得ないのではないか?
景気浮揚の為には、いろいろな施策が必要だが、円高の是正が最も有効であろう。単独介入が困難であれば、G7声明で「過度の為替変動は悪影響」と、ドル安基調が強まる相場の安定を目指し、適切に協力していくことでを確認したことを踏まえて、ドル買いの協調介入もありうるか?
EU,日本のリードでドル安基調にストップをかけるメッセージを発する好機であろう。日銀、財務省、首相の英断に期待したい。   

サンバ効果

2009-10-03 18:40:38 | 日記
「お嫁サンバ」  
恋する女は綺麗さ、決してお世辞じゃないぜ、ため息まじりの頬についこの手をのばしたくなる。
あわてないでお嫁サンバ、女はいつもミステリー、行かないでお嫁サンバ、一人のものにならないで、それが大事、それが大事だよ。お嫁、お嫁、お嫁サンバ。

16年五輪 リオで。32兆円のインフラ投資 サンバの本場ブラジルは鉄道や道路整備。ルラ大統領は10~13年に3,590億ドル(32兆円)をインフラ整備に投資する計画を記者会見で明らかにした。
リオを中心に鉄道、高速道路、空港、港湾などを整備する。来年中に12~15年のインフラ整備計画をつくり、投資を積み増す考えだ。建機、車両、鉄鋼などに強い追い風になりそうだ。(10月3日 日経夕刊 一面)