サンデイプロジェクト」(AM10時 朝日テレビ)に出演した仙石大臣、補正予算での財源不足に国債増発を容認すると明言。10年度本予算も法人税の大幅減収で税収は40兆程度と見込まれ、7~10兆円の財源不足となりそうだ。補正、10年度予算の合計で11~14兆円の国債発行がみこまれる。藤井財務大臣も同番組で、緊急時の為替介入を示唆。同時に国債の新規発行も視野に、と発言。
11日の日経新聞によると、10月の国債販売額は最低(個人向け国債)を更新。5年ものは好調時の20%弱、10年物は414億と同じくわずか2%に落ち込んだ。利回りが前月比0,02%低下の0,6%と投資魅力が薄れ人気が急落。増発を控えてクーポン金利の引き上げが焦眉の急だろう。長期金利の引き上げは、景気にはマイナスだが背に腹は替えられないのではないか。
米国も30年国債の金利引き上げに(0,75~1,0%)に動くと思われる。同時にFRBもゼロ金利から、0,5~0,75%へ引き上げに踏み切るのでは?日本は0,25%の引き上げが有力だろう。当然日米金利差は、0,25~0,5%となり、ドル高円安要因となる。金利差が0,25%の場合で92円、0,5%の場合で95~97円程度が予想される。金利上昇のデメリットよりも、円安のメリットの方が、景気には断然ポジティブだろう。目先すぐ実施されるとは思われないが、円相場は徐々に織り込み出すのではないだろうか?
円高に振り回されている株式市場も息を吹き返すか。裕次郎の「粋な別れ」ではないが、下げ相場に”粋な別れ”とゆきたいものだ。