2012年1月末で米国株式市場の時価総額はNYSE(NY証券取引所上場株式)+NASDAQ(新興株式市場)
の時価総額の合計は16.78兆ドルであった。そこからダウ平均は史上最高値まで約3割上昇して
いるので、推定時価総額は21.8兆ドルになったと思われる。
米国の2012年のGDP(国内総生産)は約14兆円弱であり、時価総額が8兆ドル近くGDPを凌駕
している。 ところで日本の現状はどうだろうか?
日本のGNPは2004年に500兆円を達成した後、2012年末で500兆円強と足踏みが続く。歴史的な
円高(一時75.40円)による輸出の停滞が大きかったと思われる。
日本の株式時価総額は1989年の591兆円(当時のGDPは約480兆円程度であった)をピークに下がり続け
2013年3月18日現在の東証、同第二部、新興市場合計の時価総額は約360兆円、2013年末の予想
GDPは約520兆円であり、株式時価総額の360兆円はGDPに遠く及ばない。
一般的に、「その国の株式時価総額は悪くともGDPに肩を並べるのが妥当である」と言われる。
もし、株式時価総額がGDPに並ぶのが妥当だとすれば株式時価総額にはあと1.45倍の伸び代があることになる。
時価総額の大きい、金融、自動車、鉄鋼、機械、薬品、海運、」電力などの株価上昇がなければ達成は困難である。
年末に日経平均株価、16,000円達成が一部の証券アナリストから聞こえてくるのも故なしとはしないかもしれない。