たそがれ株屋のひとりごと

昔とった杵柄で、今の相場を懐メロ感覚で分析 時代遅れもまた楽し
リタイヤされた方に一服の清涼剤となれば望外の幸せ

ブログへの想い

証券会社の社長を最後に引退してからはや幾年、ボケ防止にネット取引を始めたが、隔世の感ある状況に戸惑う毎日。掲示板を覗くと何とも品格のかけらもない投稿だらけ。そこで一念発起、懐メロ感覚で今の相場を分析し、たとえ時代遅れといわれようと、同じ思いを抱くかたがたに過ぎ去りし良き時代に思いを馳せていただければ幸甚。

2011-08-14 08:00:31 | 日記
「かなかなかなかな・・・」今年は蜩の鳴き始めが例年になく遅かった。蝉は夏の季語だが蜩は秋の季語である。「かなかな・・・」の声を聞くと何か急かされている気分になって落ち着かない。しかしあるべき姿でないのはもっと不安だ。地獄が絵空事ではないことを知ってしまった3・11日のあとの我々には一層のこと。
 かなかなの どこかで地獄草子かな  飴山 實 
この句は句集「花浴び」(1995年刊)の一句である。「どこか」は「ここ」かもしれない。しかし、作者は決してそうは言わない。
 花浴びし 風とどくなり 魚籠(びく)の底
 残生や ひと日は花を 鋤きこんで 
生がくるりと反転する覚悟をした者のみがもつ強さでもって、今を生きてここにある喜びを、淡々と詠んでいる。
  庭の萩、女郎花、桔梗が早くも咲き出した。京都五山の送り火(大文字)がすぎれば、季節は一気に秋となる。夜空にはカシオペア(W字型)、大熊座(北斗七星)、アンドロメダ、いて座(牽牛星を含む弓を射る形の星座)などの秋の星座の主役たちが輝いている。
  猛暑の夏もそろそろ峠を越えるか? 株式相場の「W底」もまじかか・・・・・・・。

カムバック シェーン

2011-08-12 09:11:34 | 日記
アラン・ラッド主演の米、西部劇のラストシーンで、少年が立ち去る主人公のガンマン、シェーンに、「カムバック シェーン」と呼びかける場面は数ある西部劇映画の中でも最も感動的なシーンである。
舞台は緑麗しいワイオミングの高原地帯。ある日、移住民の家に飄然とやってきた一人のガンマンの物語。監督 ジョージ・スティブンス、音楽 ヴィクター・ヤング。黒ずくめの悪役ガンマンのジャック・パランスも印象的である。そして、主題曲「遥かなる山の呼び声」の余韻も忘れがたい。シェーンに扮するアラン・ラッドが一世一代と言ってもいい快演を見せ、早打ちも有名になった。西部劇史上、かってない感動を呼んだ不滅の名作である。
”黒ずくめの悪役”、欧米の通貨不安もそろそろ山場を過ぎる気配、NY株式市場もS&PベースのPER(株価収益率)10倍割れ、日本株のPBR(株価純資産倍率)の1倍割れ(解散価値以下)などの指標から歴史的な安値をつけた可能性が高いのではないか。「カムバック シェーン」ではないが自動車、建機、商社、電機、精密などの低PER、PBR銘柄の復活に期待したい。