たそがれ株屋のひとりごと

昔とった杵柄で、今の相場を懐メロ感覚で分析 時代遅れもまた楽し
リタイヤされた方に一服の清涼剤となれば望外の幸せ

ブログへの想い

証券会社の社長を最後に引退してからはや幾年、ボケ防止にネット取引を始めたが、隔世の感ある状況に戸惑う毎日。掲示板を覗くと何とも品格のかけらもない投稿だらけ。そこで一念発起、懐メロ感覚で今の相場を分析し、たとえ時代遅れといわれようと、同じ思いを抱くかたがたに過ぎ去りし良き時代に思いを馳せていただければ幸甚。

歌川国芳に学べ

2012-05-06 18:14:05 | 日記
話題の東京スカイツリーが、いよいよ6月22日に開業する。634米、世界一に期待が集まる。 
それは美術史上最も奇妙な事件、180年前に描かれた一枚の浮世絵。その絵には「ありえないもの」が描かれている。それは浮世絵師歌川国芳が描いた「東都三つ股図」。2012年現在、その浮世絵に描かれているのと同じ場所に立ってみると、まさに同じ光景ースカイツリーと相似形の塔ーが目に飛び込んでくる。まるで未来を予見していたようなこの絵を描いたのが歌川国芳(1798~1861年)である。庶民文化が江戸時代後期に登場し「江戸に国芳あり」と称えられた天才絵師である。
この浮世絵は2月末まで六本木の「森アートセンター・ギャラリー」で展示されていた。スカイツリーの開業に合わせ、再公開されるのでは?
ところで、低迷が続く株式市場で証券アナリストの自信喪失が目立つ。180年後の予測などとは言わないが、せめて1~2年後の業績展望、有望銘柄の発掘に注力して欲しいものだ。


「ラージ・イズ・ワンダフル」の時代

2012-05-04 07:38:52 | 日記
少年よ、大志を抱けはクラーク博士が札幌農学校(現北海道大学)で残したことばである。規模や成長を追い求めず、「スモール・イズ・ビューティフル」という考え方が一時流行したが、「グローバル時代」を迎え、そいう考え方は改めなければいけない時がやってきたように思われる。企業は存在する限り、常に成長を続けなければならないし、成長なしに企業の活性化は図れない。常に世界市場に挑戦し、シェアーを取りに行き、高い収益を上げなければ企業の成長はない。スモール・イズ・ビューティフルでは雇用も増やせないし、維持すら難しい。産業界だけではない。政治も外国に対してもっとはっきり意見を主張すべきである。新興国が成長し影響力や実効支配を強めようとしているのに、何故そんなに遠慮ばかりしているのか。堂々と世界に向かって日本の存在感を示してほしい。海外に進出しシェアーやプレゼンスを獲得しなければ、国の発展、企業の成長もない。企業が利益を上げずに誰が国に富をもたらすのか。消費税を引き上げる前に、富の源泉である企業が成長できるような政策を強く打ち出すべきである。韓国は1997年に経済危機に陥った時、政府が企業の再編に直接介入し、見事に復活を遂げた。日本企業も弱くなった事業をどんどん売却し、その資金で自社のコアとなる強い事業をグローバル市場で買うべきだろう。「日本企業よ、大志を抱け」と言いたい。