白地に赤く 日の丸染めて ああ美しい日本の旗は (小学校唱歌)
「ソブリンリスク」(Sovereign Risk) ソブリンとは国家のこと。外国の政府、中央銀行や公共団体に対する融資におけるリスク。1月10日 格付会社「スタンダード&プアー社」は、スペインの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ,通貨「ユーロ」は冴えない展開に。世界各地で国の借金返済力を巡る議論、いわゆるソブリンリスクが、注目を集めている。
日本の国債価格は、GNPの二倍近い発行残高にも拘わらず、運用難の銀行などの買いに支えられて、堅調に推移している。財政危機が叫ばれて久しいが、国債相場は無反応。「狼と少年」ではないが、いつか”狼”は必ず現れる。米国債10年物利回りは、昨年11月頃よりジワリと上昇し、4%台目前にある。財政規律を無視し続ければ、日本国債(現在 1,36%)の暴落を招き、銀行の評価損拡大で新たな金融危機を招きかねない仙石行政刷新相、菅副総理、温度差はあるが、消費税の議論を始める時期に来ていると発言。マニフェストに反するが、責任大臣として当然の認識だ。暫定税率維持に関する世論調査でも、支持が不支持を上回っている。
「狼」の来る前に決断すべき課題だ。参議院選挙前にも、議論の土台を築く必要がある。信頼度の高い財政政策の長期的な展望を、早急に世界に向けて発信し、株式市場の大きな懸念材料になりつつある「ソブリンリスク」の回避へ注力すべきだ。 日の丸が、世界の信頼を得られるまたとない好機ではないか。