女優の藤原紀香さんが「国債っていいかも」と語りかける財務省の国債販売キャンペーンは、2002年6月から1ケ月間行われた。当時の国債利回りは1,315%でひょっとすると「いいカモ」にされると思われたが、その後、0,9%に低下しているから、今から振り返ればそこそこの商品だった。
上場企業の72%に当たる848社が8日までに決算発表を終えたが、11年3月期通期の予想経常増益率は事前予想の38,1%を8,5ポイント上回る46,7%となった。今後の円相場が1ドル80円台前半で推移するならば、経常利益はリーマンショック前の70%程度になる見通し。当時の日経平均のピークは07年7月9日の18,261円。「その7掛けと考えても12,800円前後まで値上がりしていい計算だ」(東海東京証券 調査部)。
市場関係者の間では「政府が法人税率の引き下げと環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を決めれば、株価の位置が変わる」との予想が多い。政府、日銀、経済界の足並みがそろえば「日本株つていいかも」といえる日が来そうだ。
「いいカモ」にならないように気をつけることは肝要だが・・・。