テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

2003-06-05 | サスペンス・ミステリー
(1963/アルフレッド・ヒッチコック監督/ティッピー・ヘドレン、ロッド・テーラー、スザンヌ・プレシェット、ジェシカ・タンディ、ヴェロニカ・カートライト)


 あまりにも有名で解説など必要ない作品です。「めまい」を観たら、ついこれも観たくなって借りてきました。数十年ぶりに観ましたが、まさにサスペンス映画のお手本の様なヒッチコックタッチでした。

 脚本がエヴァン・ハンター。小説家エド・マクベインの方が有名ですが、映画になった作品も多いです。挿入歌「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が有名な「暴力教室」、リアルタイムで劇場で観た「去年の夏」など。(「去年の夏」は「泳ぐ人」のフランク・ペリー監督作品で、映画としてはなんて事はないんですが、バーバラ・ハーシーとかいちご白書」のブルース・デイヴィソンが出ていました)

 ティッピー・ヘドレンは「ワーキング・ガール」のメラニー・グリフィスのお母さん。お母さんの方がだいぶ綺麗で、色っぽいです。ちなみに、この映画のティッピー・ヘドレンの役名は「メラニー」でした。
 ロッド・テーラーを久しぶりに見ました。登場した時にすぐさまロビン・ウィリアムスを思い出しました。
 ああ懐かしのスザンヌ・プレシェット。やっぱり、君は美しい。
 ヴェロニカ・カートライトはTV「宇宙家族ロビンソン」や「サウンド・オブ・ミュージック」に出てたアンジェラのお姉さんですが、本人も成人後「ライト・スタッフ」や「エイリアン」に脇役で出ています。ちょっと印象が違いますが。

 40年前の映画なので、パニックシーンなんかは現在の特撮技術と比べると迫力不足は否めませんが、全編にBGMがなくてこれだけの緊迫感が出てるのは凄いです

 動物が人間を襲う映画は、この映画の前に「黒い絨毯」(1954年)という人喰い蟻がでてくるチャールトン・ヘストンの映画がありました。後にはマイケル・サラザンの「」(1969)、孤独な青年がペットのネズミに嫌いな上司を襲わせる「ウィラード」(1971)。「ウィラード」の続編「ベン」(1972)なんてのもありました。「ウィラード」は前出のブルース・デイヴィソン主演で、アーネスト・ボーグナインがネズミに襲われちゃいます。「ベン」ではマイケル・ジャクソンの主題歌が大ヒットしました。
 そして、「ジョーズ」「ジュラシック・パーク」に続いていくんですが、「エイリアン」も当然入りますね。

・お薦め度【★★★★★=スリラーファンは、大いに見るべし!】 テアトル十瑠

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4 コメント

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Unknown (FROST)
2006-06-29 02:22:38
「動物パニック」といってしまうとなんかニュアンスが少し変ですが、なるほどいろいろありますねぇ。同じく鳥をテーマにした映画はその後ないんでしたっけ?やはり恐れ多いのかしらん・笑
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カラスは・・・ (十瑠)
2006-06-30 08:54:13
犬、猫並に頭が良さそうだから、カラスに特化した話とかできると思うんですけどねぇ。
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BGMがないことすら (宵乃)
2010-12-20 15:00:50
気付かせない鳥の鳴き声の恐ろしさ。・・・単にわたしが鈍いだけかもしれませんが。
静かとは思っていたけれど、一切BGM使ってなかったんですね。「サイコ」とは正反対?
「ジョーズ」の決着がつくラストも好きですが、こういう後を引く怖さもいいですよね。
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宵乃さん、いらっしゃいませ (十瑠)
2010-12-20 15:11:30
以前は“宵乃からす”さんと云われてましたねぇ。^^
カラスは「シートン動物記」で主人公をつとめるお話もあるくらい頭のいい動物です。

この映画でも、メラニーが小学校で先生を待っている校庭でのカラス絡みのシークエンスがヒッチさんの技巧たっぷりな編集がお見事でしたね。

>後を引く怖さ

自然と人間の原罪みたいなものまで考えてしまう方もいらっしゃるかも。
僕なんかは、もう何も考えません。
ただ怖がるだけです。
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