67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

コンボのアン・リチャーズのライブ

2008-12-22 00:16:58 | jazz & vocal
Live...At "the Losers"/Ann Richards
(Vee Jay SR1070)

 ライブハウスやジャズクラブでの小さなコンボをバックにしたシンガーの語りと聴衆のリアクションなどスタジオ録音にはないリラックスした雰囲気が漂い楽しいものですよね。田舎に住んでいると、こんな雰囲気はなかなか味わう機会がないですし、たまに大都市に出張してもビッグネームのライブを観る機会に巡り会えませんよね。特にシンガーにピアノトリオぐらいのグループって言うのはトリオのみの演奏もあったりで気軽に聴けていいですよね。まあ、自分としてはレコードでその雰囲気を味わうことしかできませんが自宅ですからリラックス度は150%です。本日はこんなライブ録音を一つ。ケントンガールの一人、夫人でもある(あった?)アン・リチャーズのハリウッドの"Losers"でのライブをアップいたします。

 こういうライブでは、聴衆受けの意味もあってスタンダードばかり取り上げてくれるところも嬉しいですよね。アンのハスキーボイスがいいですが時につぶれたような唸りを交えてくるところが、同じケントンガールのクリスやジューンとは違うところでしょうか?収録曲はよく知られたものばかりで、A面が"I Only have Eyes For You", エリントンの"I Got It Bad", "Come Rain or Come Shine", "Dearly Beloved", 都はるみばりの唸りで迫る”Bye Bye Blackbird", B面はしっとりと唄われるバラードの名曲”Little Girl Blue"、ラストには定番とも言える"Lover, Come Back to Me"でスキャットを交えてのった歌唱です。演奏はBill Marx Trio、出しゃばらず歌伴らしいバッキングも好感が持てますね。

 絶頂期のアンとライナーノーツにはあるのですが、カバー的には若いケントン時代のものに百歩譲るのは否めませんね。所有盤はVEE JAYのレインボウラベル、ステレオ盤オリジナルと思います。

92円ガソリンのクリスマス

2008-12-20 23:52:02 | Volkswagen

 全くガソリンの値段ってわからない。一時は、200円/L近くまでいったレギュラーガソリン、おそらく日本一、ガソリンが高いのが自分が住む高知だったような気がします。秋風に乗るように徐々に値段が下がってきて、やっと落ち着いたと思って入れていたガソリンが底をついてきたので、本日、初90円台になったガソリン給油に行って来ました。丁度、出先だったので10Lだけ入れようと思ったら、何と1000円札でおつりが来るではないか!リッター92円最安値。おそらく日本一安いのでは・・・。それにしてもどうしてにこんなに安くなったんだろう!10L入れたガスメーターが微笑んでいるようにも思えます。不景気でいい話が少ないのに、ガソリンだけは助かりますね!



 帰って来てクリスマス仕様のフラワーベースに変更してみました。あまり使っていないAUTO VASEです。Bavariaの箱入りのベースを使ってみました。これもなかなか味がありますね。

ハービー・マンのマルチリード盤

2008-12-20 09:49:07 | jazz & vocal
Sultry Serenade/Herbie Mann
(Riverside RLP12-234)


 フルートジャズの第一人者はやっぱりハービー・マンでしょう。様々なマルチリード奏者のフルートプレイを聴きますが、やっぱり印象に残るプレイヤーはエリック・ドルフィを除けばマンを挙げざるを得ないでしょう。マンはフルートがフルートがメイン楽器でしょうが、ややリッチなサウンドのアルトフルート、バスクラリネット、テナーサックスなどもプレイします。リバーサイドではバスクラをプレイするマンの好演が楽しめ、バスクラ単独のアルバム”Great Ideas of Western Man“なんてのもありましたが、本日はジャケットが美しいもう一枚のリバーサイド盤"Sultry Serenade"をアップしたいと思います。

 演奏はカルテットで3曲、あとの5曲ではセクステットの演奏です。カルテットはHerbie Mann(fl, a-fl), Joe Puma(g), Oscar Pettifors(b), Charlie Smith(ds)です。セクステットではフルートに加えアルトフルート,バスクラを操るMann、Jack Nimitz(bcl, bs), Urbie Green(tb)がフロントをかため、これにカルテットのリズムが加わります。A-1のジョーのギターで始まる"Let Me Tell You"で始まります。セクステットですがマンはフルートです。グリーンのボントロが軽快ですね。B-2のバラード"Little Man You've Had A Busy Day"とペティフォードのオリジナルで彼のウォーキングが楽しめるB-4の"Swing Till The Girls Come Home"ではカルテットでのフルートプレイが楽しめます。白眉は、マンのバスクラ、ニミッツのバリトン、グリーンのボントロの3管がフロントになる"Lazy Bones"です。3本の低音楽器が織りなすソロの競演がすばらしいですね。

 所有盤はリバーサイドのブルー、モノラル盤オリジです。低音系のバスクラ、バリトン、ボントロの芯のあるサウンドはオリジならではかも知れませんね。Paul Baconの”美女、マン&犬”からなる意味不明カバーですが、なんか強く印象に残りますね~。

地味だがエラのグルービーなヴォーカルが素晴らしい!

2008-12-19 05:47:45 | jazz & vocal
Sings Sweet Songs for Swingers/Ella Fitzgerald
(Verve MGV-4032)


 エンターテインメントとして楽しむボーカルは黒人ではやはりエラがピカイチですよね。声の艶、スウィンギーな伴奏へのノリ等、全ての面でポイントが高いですよね。掛け値なく楽しめるボーカルとはこんなボーカルなんでしょうね。VERVE系には本当にたくさんのアルバムがあって、それぞれがポイントの高いアルバム揃いでベストはどれだかわかりませんが、地味ですが渋い選曲で個人的にすきな「Sings Sweet Songs for Swingers」をアップいたします。

 伴奏はエラと相性抜群のFrank DeVolのフルバンドです。"Sweet and Lovely"からエラの伸びのあるボーカルが楽しめます。続く"Let's Fall In Love"のグルービーな歌唱は彼女ならではです。ヴァースから唄われる"Makin' Whoopee"や"That Old Feeling"もいいし、Whopeeのスペルを歌に織り込むアイデアも彼女らしいですよね。A面ラストの"Moonlight Serenade"のvocalversionは自分の記憶では結構めずらしいのではと思います。B面に入ってもGone With The Wind", "Can't We Be Friends", "Out Of This World"と実に渋い選曲でぶっ飛ばします。B面の白眉とも言うべきB-4"My Old Flame"では出だしからジェントルなバラードの名唱ですね。続く"East Of The Sun"もFrank DeVolのきらびやかなアンサンブルとゆったりとしたノリのエラが見事なマッチングをみせますね。最後は"Lullaby Of Broadway"で締めくくられます。

 所有盤はVerveのT字ラベルのモノラル盤です。この辺りのVERVEのエラは駄作が少なく円熟味に溢れ楽しめますよね。地味なアルバムですが個人的な愛聴盤です。ブラウン基調のカバーも渋いですよねぇ!

JAZZ BOSSAの名曲、ブルーボッサ

2008-12-18 05:53:51 | jazz & vocal
Page One/Joe Henderson
(Blue Note 841440 jp.reissue)


 魅惑のメロディラインでジャズファンにはお馴染みの名曲がブルーボッサですよね。ジョーヘンのなかではおそらく最も有名な演奏でしょうが、本人は初リーダー盤でこれを取り上げる気もなかったと言います。言わずと知れた、トランぺッター、ケニー・ドーハムの作品です。当時、ジョーヘンはドーハムのグループに属しており、どうもこの曲はこのドーハムのグループで演奏されていたようです。ドーハムはこの曲をそれまで録音してなかったので、ジョーヘンの初リーダー盤への贈り物として譲ったのでしょうが、ジョーヘンのスタイル自体は新主流派でありこんなボッサの演奏は自分の追求する路線とは違っていたのでしょうね。皮肉にもこれが最も当たり「ジョーヘンと言えばブルーボッサ」という方程式が出来上がったと言います。おそらくモブレイの「リカードボサノバ」と人気を2分するジャズボッサの名曲ですよね。本日はこのブルーボッサを含むジョーヘンの初リーダー盤「Page One」で行きましょう!

 録音は、63年でメンバーはドーハム、ジョーヘン、McCoy Tyner(p), Butch Warren(b), Pete La Roca(ds)のクインテットです。こもった独自のサウンドで 迫るドーハム、コルトレーンマナーの硬いジョーヘン、クリアなマッコイの3人のプレイが圧巻です。何と言ってもA-1の"Blue Bossa"の演奏が圧倒的ですが、B-1の"Recorda Me"もA-1に迫るいい出来のジャズボッサですよね。B-2は新主流派的な「人力車」でジョーヘンの求めるところはこんな路線だったのかも知れませんね。これ以降の演奏はモード風のアルバム作りになって行くことでもわかりますよね。

 所有盤はキングの再発盤ですがジョーヘンの短いパンツ、ジャケットが時代を感じますね。自分のことで恐縮ですが、最近、このブルーボッサをギターで演奏してます。ナインスを中心としたテンションバリバリのコード進行には、やってて唸ってしまいますねぇ・・・。

2008 X’mas Tree

2008-12-17 00:30:14 | 輸入住宅

 いよいよ今年もあと、2週間ですね。クリスマスまでは、あと1週間です。
 家の中は玄関からリビングまで大掃除最中の荷物が溢れんばかりで足の踏み場もありません。それでも子供達が「今年はクリスマスツリーは出さないの?」としきりにせがむので、とうとう1週間前の昨夜ツリーを出して来ました。
毎年、同じ飾り付け、飾る場所も同じ玄関ホールです。
こうやって、撮影するためにおいてある荷物をどかしてやっとスペースを作った次第です。このままじゃリビングの荷物はクリスマスまでに片付きそうもないですね。何とか年末までにはきれいにして新年を迎えたいものです。
そういえばまだ年賀状もやってないなぁ・・・。

このガーランドが好きでねぇ~・・・!

2008-12-16 04:32:11 | jazz & vocal
Bright And Breezy/Red Garland
(Jazzland JLP48)


 いわずと知れたマイルス・デイビス五重奏団のピアニスト、レッド・ガーランドには本当にファンが多いですよね。50年代後半のピアニストでは、ガーランド、ケリー、ソニクラ、トミフラの4人でかなりの名盤のピアニストの席を占めて来たと行っても過言ではないでしょう。この中でも、最も他流試合がすくないのがガーランドなのかも知れません。ホーン入りのアルバムといえば、マイルス盤かコルトレーン盤ぐらいしかないしほとんどがトリオフォーマットであることに気付きます。勿論、トリオが最も彼の実力を発揮できるバンド編成であったことも誰も異論を挟むような余地はないと思うのですが・・・。で今日は、いわゆる名盤の多いプレステッジではなく、JAZZLANDの愛すべき一枚"Bright And Breezy"をアップいたします。

 この柔らかい陽光が照らす林のジャケも大好きですね。朝だろうか、夕方だろうか。このカバーを見ただけで、ゴムまりのように弾むガーランドのブロックコードとシングルトーンのフレーズが直ぐそこに聞こえてくる感じがします。プレステッジ以外では、最も好きなガーランドトリオです。サイドメンはSam Jones(b)とCharlie Persip(ds)。躍動感溢れるこの2人のサポートはプレステッジのチェンバース、テイラーのユニットと甲乙つけがたい。ダイナミックさではこのJAZZLAND盤が上だろうと個人的には思っています。演奏曲も言うことなし。A-1冒頭の"Green Dolphin"で決まりです。続く"I Ain't Got Nobody"のグルービーなプレイも最高だ!ガーランドのリリカルなプレイスポットが当たった"You'll Never Know"そしてサムの強靭なウォーキングがきける"Blues In The Closet"とA面は非の打ち所がないですよね。B面もいいけどやはりA面ですね。

 所有盤はカバーボロボロのJAZZLAND、モノラルオリジナルです。重厚なサムのベースが特に太くていいですね。日本盤のステレオも結構捨てがたいいい録音だと思いますよ。ガーランド愛聴盤の筆頭ですね。

弦楽器による小気味よいスイング感を楽しもう!

2008-12-15 00:05:07 | jazz & vocal
String Jazz Quartet/Vinnie Burke
(abc paramount ABC-170)


 弦楽四重奏団と言うとクラシックミュージックでは、良くあるフォーマットですが、ことジャズとなるとかなり珍しい。弦楽器をメインにしたジャズグループは結構珍しく、おそらくハシリになったのはチコ・ハミルトン辺りかも知れません。本日は、タル・ファーロウ、エディ・コスタとのトリオの一角として知られるビニー・バークのアルバムを行ってみます。このグループがまさに弦楽四重奏でヴァイオリン、ベース、チェロ、ギターのカルテットです。一曲だけにドラムスが入りますが、ほぼストリングジャズといっていい内容と思います。

 メンバーはVinnie Burke(b), Dick Wetmore(vln), Calo Scott(cello), Bobby Grillo(g)のカルテットですが、超目玉はKenny Burrell(g)の参加です。何と9曲中5曲で彼の演奏が聴け、相変わらずのブルージーなプレイを楽しませてくれます。バレルの参加するA-1"A Night In Tunisia", A-2"Let's Do It", A-4"Blues For Skeeter", B-2"Blues for Esquire", B-4"Sweet And Lovely"の5曲が光りますね。特にバレル自信のオリジナルブルース"Blues For Skeeter"でのプレイは誰が聴いてもバレルという素晴らしさです。バークの重厚なピチカートが中心ですが完全に主役を食ってます。そして、サプライズはヴァイオリンのピチカートプレイ、これがなかなかに新鮮です。

 所有盤はabc paramountのオリジナルモノラル盤です。ヌードの女性をあしらったカバーも珍しいですよね。ちょっと変わった編成ですが、ブルージーで楽しめるジャズに仕上がっています。

今年最後の洗車、67westy

2008-12-14 18:01:20 | Volkswagen

 クリスマスまで10日ですね。未だにツリーも出せない我が家です。相変わらず、部屋の中が片付きません。今日は、雨の予報かなと思っていましたが、朝から晴天!これはバスを洗車するラストチャンスと考え、自宅までキャンパーを移動させ洗車です。多分、夏から洗車してませんでしたし、小豆島のイベント、キャンプぐらいしか使用してなかったのですが虫の死骸でかわいいマスクも台なし状態でした。

 今日は、脚立まで取り出して、屋根を含めて完全に洗車しました。屋内の芝、草の破片など一杯でしたね。車の床まで拭き掃除しましたのでピカピカです。冷蔵庫の中や、サイドの収納も整理して、しばらく解放状態で風通しです。

 車庫前で洗車できるのが本当にありがたいですね。これで今年の洗車はおわりです。NBは勝手に女房がやるんだろうな・・・。

騙されたと思って聴いてみろ!63年のガレスピー

2008-12-13 17:33:24 | jazz & vocal
Something Old Something New/Dizzy Gillespie
(Philips PHM 200-091)


 モダントランペットの話になると、やはりディジー・ガレスピーの存在は忘れることができません。無論、マイルスの重要性は把握していますが、マイルスに多大な影響を与えたのは、ガレスピーでありバードであることは否定出来る方はいないでしょうね。じゃあ、ガレスピーの人気盤ってなんだろうと言うと、VERVE系には一杯ありますが、これらの諸作はいずれも高い水準にあるものの演奏レベルは似たり寄ったりの感じがしますね。さらに前のパーカーとの歴史的名演は、個人的に録音の悪さで好きになりません。ガレスピーは60年代にはいるとPHILIPSに好録音盤が結構あって楽しめます。今日はそんなアルバムの中から"Something Old Something New"をアップいたします。

 カバーは若干味気ないですが、45年と63年のガレスピーの映像に時代の変遷を感じます。A面が古い曲、B面が新しい曲で構成されていますが、63年の彼が吹くOLD JAZZ CLASSICSの素晴らしさは引き込まれること間違いなし!騙されたと思って聴いてみてください。A面の"Be-Bop", "Good Bait", "I Can't Get Started", "Round Midnight", "Dizzy Atmosphere"の演奏には文句のつけようがないと思いますよ。抜群のバルブコントロール、美しい音色は熟練の境地に達した名手ならではです。サイドを固めるのはJames Moody(ts), Kenneth Barron(p), Christopher White(b), Rudolph Collins(ds)dで典型的な2管3リズムのバンド構成です。B面のラテンリズムやバラード、ややモードがかった演奏もいいですが、やはりストレートアヘッドなA面の名曲群の新録音に唸る筈です。テナーのムーディの力強い音色にもハッとすること間違いなしです。

 所有盤はPHILIPSのモノラルオリジナルです。名曲を新録音で聴かせる。まさに温故知新!ガレスピーの個人的ベストです!!!