67camper's Blog

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やっぱりBASIEだね!

2007-01-23 02:33:16 | jazz & vocal
How About This/Kay Starr & Count Basie
(Paramount PAS5001)


 BASIEの波打つような強いアンサンブルと互角に勝負できる,女性シンガー。まずエラですよね。このケイ・スターも対等にいける力強い歌唱スタイルが印象的です。彼女のアルバムはLiberty, Capitol, RCAとジャズボーカルでは王道とも言うべきレーベルにたくさんありますが,このベイシーとの共演アルバムで彼女の実力を再認識させられた方も多いのではないかと推測します。68年と言う比較的新しい年代の録音で、ベイシーバンドで言うと氷河期とも言えるスターソロイスト不在の時代です。歌物やポップ調の演奏を中心にやっていた時代ですよね。bandは66年からアルバムごとの契約で吹き込みを行っていたと言います。「straight ahead」というabcからリリースされたアルバムがありますがこれとほぼ同一メンバーだと言う事ですね。

 さて今日の主役ケイ・スターです。インディアンの血統だということで、彫りの深いエキゾチックな顔立ち,容姿は、力強いボイスやノリのいい唱法にもピッタリという感じです。サイドAでは"God Bless The Child"、ブルースフィーリング溢れる"Baby Won't You Plesae Come Home、サイドBでは冒頭のミディアムスウィングの"My Man"、gospel likeな"Hallelujah I Love Him So", R&B系の"I Can't Stop Loving You"でもうねるようなべイシーサウンドと真っ向から対峙するケイ・スターにほれぼれとしてしまいます。時折見せるベイシーのツボを心得たピアノ,そしてソウルフルにするオルガンの好演も見逃せませんね。

 Paramountのオリジナルステレオ盤で、厚いベイシーサウンド、ブラスセクションのひろがりも良く録れており、晩年のケイ・スターを代表する一枚と思います。