覆面評論家 改

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日本の弥栄を祈念

骨折の遠因は焦りか? 日本代表柳沢敦

2006-03-26 09:12:51 | サッカー日本代表
鹿島の日本代表FW柳沢敦が25日の千葉戦で、右足小指を負傷して途中交代した。ワールドカップに間に合わなければ、日本に帰ってきた意味がなくなっていまう。関係者にも柳沢敦にも気が重いことになってしまった。

W杯のレギュラー当確を賭けて鹿島に復帰し、気合が入り過ぎて、知らない間に足に負担がかかっていたのだろう。サッカーは身体能力の中で特に走力を必要とするが、FWの場合はゴール前に素早く飛び出す加速力が、足に負荷としてかかる。従ってはり切って練習すればするほど、疲労と身体の奥深くへの物理的な衝撃はやむおえない。

精神力が強い人ほど、身体からの警告を無視していまう傾向がある。柳沢敦もそのタイプではないか?プロ意識に徹するあまり、痛みをこらえて試合に出場する選手も多い。しかし警告を無視すると、とんでもないケガに陥ることもある。しっかりとした体のケアが必要だ。又、身体が頑健で痛みを感じないタイプもいる。どちらのタイプでも、試合後と練習後には疲労回復の処置と、定期的な診断が必要だ。

柳沢敦の負傷は玉田圭司の骨折に続き、川淵キャプテンを落胆させることになるだろう。玉田圭司が骨折したとき、川淵キャプテンは若者の骨の弱さに嘆いたが、彼らだけの責任を問えないところもある。日本人の食事環境が、カルシュウムを含む栄養素の吸収を阻害しているからだ。加工食品に含まれる添加物や、野菜に含まれる農薬が、栄養素の消化吸収阻害の犯人だ。

近頃は食育と言う言葉をよく聞く。一言で説明すれば、「安全な食品を手に入れるための知識」である。乱れた日本人の食事が見直されつつある証明だ。このあたりの根本的なことから始めないと、サッカー選手の骨折も減らないだろう。日本人全体の問題でもあるからだ。

取りあえずの応急処置としては、骨密度の定期的な測定がサッカー選手には必要だ。ケガのリスク管理が日本サッカーの強化につながるだろう。