覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

敵前逃亡させた亀田大毅の威圧感

2006-03-18 19:32:34 | 格闘技
浪速の弁慶”亀田大毅のプロ第2戦の対戦相手変更が発表された。当初予定された李元熙(韓国)が「負傷」を理由に欠場し、サマート・ツインジム(タイ)に変更された。相手が逃げたのでは?との質問に、「当然ありうること」と平然と答えた。

亀田大毅も兄興毅同様に相当肝が据わっている。プロデビュー戦を勝利で飾ったばかりの男から出る言葉とは思えない。嫌味を感じさせないのは強みだ。デビュー戦の凄まじさをみれば、大放言も当たり前か?

デビュー戦のパンチ一発でのKOは威圧感たっぷりだ。ライブで見ても、映像でも威力は十分伝わる。亀田一家にかかったら、スパーリングでも試合でも無事では済まされない。有名になってしまったので、どの選手も躊躇するはずだ。亀田一家に心身共に破壊され将来がなくなるよりは、無理をせず力を蓄えることが得策だ。李元熙(韓国)が逃亡したとは思えないが、世間にそう思わせるくらいに亀田一家が凄過ぎるということだ。

亀田大毅のパンチ力は3兄弟一だという。兄の亀田興毅は「大毅のパンチ力は3階級上のフェザー級で通用する。」と言っている。その豪腕パンチを活かすべく、パンチの威力の増すメキシコ製を使用する。世界を獲るのに判定は必要ないと宣言したようなものだ。ジャブを使わない亀田一家のボクシングスタイルは、一撃でKOするダイナミックなものだ。相手がアウトボクサーでもハードパンチャーでも、それが変わる事はない。

頂点に登りつめるためには、一分のスキも許されない。試合もスパーリングも全力で戦い、これから出現する敵への威圧としなければならない。

亀田一家の登場でボクシング界自体が変化を起こしつつある。ボクシング人気向上に劇薬の効果をもたらした。古い人間は急激な変化を好まないものだが、亀田一家にもその影は常に付きまとっている。それを打ち破るには、勝つしかない。試合でもスパーリングでも記者会見でもだ。