何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

七夕の空に願いをこめて

2017-07-07 23:55:55 | ニュース
また一つ、被災地と呼ばれる場所ができてしまった。
このブログを始めて、まだ二年と少しだが、この間だけでも地震と水害に何か所も見舞われている。
その度に何が出来るのかと考えるが、義捐金を送ることしかできない自分がもどかしい。

災害が起こると、大きな問題にばかり目がゆくが、意外に日常的な細々とした不自由が、個々人の気持ちと健康を脅かすのだということを最近(と今日)改めて、思い知った。

一月ほど前 眼科で、使い捨てコンタクトを買うついでに、眼鏡の処方箋もお願いした。
すると検眼士の方が、「最近は、どこが被災地になるか分からないので、コンタクトだけでなく眼鏡をもっておく必要がありますからね」と仰った。
思いもしなかった言葉だが考えさせられるものがあり、強く印象に残っていた。

そして一昨日からの歯痛。
二日前の夜 突如歯が痛み出したのだが、掛かりつけの歯科は木曜日が休診なので、今日(金曜日)の朝一番に連絡を取り、飛び込みで診て頂いた。
結果は、酷い肩こりと 歯を噛みしめて寝る癖による諸々からくる歯茎の腫れが主なる理由だと判明し、当分の間通院しなければならなくなったのだが、押しては引きという緩急織り交ぜながら襲ってくる痛みを取り除いて頂いたことは本当に有難かった。
そうしてホッと一息ついた時、歯科医の先生が、「災害が起こると、ありふれた日常的な歯科治療が滞り、それが原因で大きく体調を崩す方は多いのですよ。東日本大震災の時には当院も被災地に医療ボランティアとして駆けつけました」と仰った。

そうなのだ。
大きな災害が起こると、まず真っ先に大きな問題が取り上げられる。
勿論、大きな問題を優先順位の上位にすることは間違いない。
だから、
コンタクトの洗浄が出来ない or 使い捨てコンタクトの替えがないため物が見えにくい とか、歯が痛い等は、
家を失った被災者、家族や友人知人を喪った被災者、命にかかわる病と闘っている被災者がいらっしゃるなか、とてもではないが言い出しにくい事だと思う。

だが、眼精疲労や口内の衛生状態の悪化は、他の病を引き起こす原因にもなりうるし、何より少しずつの不自由の積み重ねは、それでなくとも萎えている気力と体力を奪っていく原因にもなるのだと思う。
そう考えると、被災地の方々は、言うに言えない不自由を山ほど抱えておられるに違いない。

今夜は七夕
厚い雲のうえで輝いている星に、心をこめて祈っている。
これ以上の被害の拡大がないようにと、
大きな問題への対処につづき、小さな声にも耳が傾けられるようにと・・・・・
心をこめて祈っている

九州 頑張れ!

<日本赤十字が義援金募集> 産経新聞 2017.7.7 23:16より引用
日本赤十字社は7日、九州北部地方の豪雨で被害が出ていることを受け、義援金の募集を始めた。受付期間は8月31日まで。義援金は被災県に設置された配分委員会を通じて被災者に配られる。
振込先は、ゆうちょ銀行・郵便局の口座記号番号「00190-2-696842」(口座加入者名「日赤平成29年7月大雨災害義援金」)。
三井住友銀行すずらん支店の普通預金「2787539」、三菱東京UFJ銀行やまびこ支店の普通預金「2105532」、みずほ銀行クヌギ支店の普通預金「0620340」(いずれも口座名義「日本赤十字社」)。

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