やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

懐かしい駅の廃止

2022-05-26 09:28:44 | 日記
49歳の時 夏休みを利用して 四国の88か所参りに自転車でいったのだが その暑さと言ったら 半端なかった。

徳島の国府駅が 去年 駅舎がなくなったことをネットで知った。駅はあるのだが 駅舎がないということは 駅員もトイレも電話も何もかもないのだろうか。 ただ1両の電車が止まるだけのホームが残されているだけなのだろうか。グーグルマップを開けてみた。
ああ ほんとだ 何にもない。

33年前のこの自転車旅は忘れられない2週間だった。
国府駅前の 砂利道でダンプカーにあおられて転倒し 地面の石にぶつかり右ひたいに 大きなY字型の傷を負ったのだ。

出血があまりにもひどいので 自転車を駅前に置いたまま タクシーで病院に行き 縫ってもらった。7月23日〈日)のこと。

国府駅には売店もあったし 乗客がたくさん乗り降りしていた。 みんなが心配してくれて タオルや薬や飲み物や病院がどこにあるかまで 教えてくれた。
もちろんタクシーも何台もとまっていた。

処置が終わって4時間後 駅に戻ったら倒れたままの私の自転車のそばで初老の男性が立っていた。この炎天下 自転車がとられないように見張ってくれていたようだ。
 ”この辺では珍しい自転車なので もって行かれたら困るだろうと思って確保していました”
うれしかったなあ。

強烈な思い出がある国府駅が 何にもなくなったのを見て 本当に時代の流れなのだなあと思った。
1989年利用者数・1058人  
     1999年 954人 
     2010年 487人
 
そしてこの10年後の2021年はもっと減っていったのだろう。

ここに住んでる若者に仕事がないから この町を出て行くのだろう。
あの当時 立派な建物はみんな老人の施設ばかりだったものね。

コロナが終わったら自転車ではなく バス遍路でもう一度行ってこようかと思い始めている。