おいしかった

大地から届いた長ネギが5本もたまってしまった。

おいしいネギだが　そんなに一遍には食べられないのだ。

しかし　今日また3本くるので　食べなくてはと思い　献立を考えた。

いっぱい食べられる献立。おいしい献立　新しい味ではなく慣れた味。

この3拍子を満たすのは・・・・・・・。

そうだ　肉で巻けばいいのだ。

しっかり豚肉で巻いて　ごま油でじっくり炒めた。　味付けは　

味噌と　砂糖と 酒と　豆板醤。

これがちょっと甘くてピリリと辛くて　意外とおいしくて　5本のネギ　ほとんど食べちゃった。ワインにも日本酒にもばっちりあう。いつもは半分残るのだが　今回は4つしか残らなかった。明日のために残したのだ。

夫がジムから帰ってきて　ランチを作るのにちょっと何かがあれば　用意するのに楽だから　といつもちょっと残す。

1日置いた方が　味が染みて　おいしいんだよ　とも言っている。

料理の本を見るより　困ったときの苦肉の策の方が　いいものが作れるような気がする。

197回目の墓参り

きょう　家を出るときは雨は降っていなかった。

しかし　2時間後　墓に着くころはジャンジャンじゃかじゃかの　大雨。

でも　暖かかったので凍えなくて済んだ。

母ちゃん　すごい雨だよ　といえば　生きていれば113歳になる母は　ご苦労様ね。というだろう。

私がこんなに元気でいられるのは　母ちゃんのご加護だと思ってるから　毎月必ずお参りに来て　お礼を言わなければと思っているんだよ。こんな雨なんか　何ともないよ。

母が80歳　今の私とおんなじ年齢の時　オーストラリヤの　エアーズロック　今のウルルに登った。岩山でクサリを伝わって登るのだが　母は登った。

母ちゃん　あの時は頑張ったね。　でもさ　今の私の方が　あの時の母ちゃんより頑丈だと思うよ　とつい自慢した。　母は　そうだろうね　とは決して言わないだろう。昔　体育系だったから　人に　まして我が子に負けるのは許せないことだろうね。

そんなことを　ジャンじゃかの雨の中　お墓の前で母と話した。一か月に一回　こうやって母と会えるのは　私にとっても　本当に心休まるときなのだ。

帰りは雨はやんでいた。きっと母が　天から私を見ていて　帰りも雨だったらかわいそうだね　と言って　雨を止めてくれたんだろう。

バレンタインの

3時過ぎに　ぼくです。こんにちは　と8歳児が門のカメラに向かってニッコリ。

小さい紙袋。

はい　これどうぞ。　と夫に手渡す。　夫はにっこにっこ。アッ　今日はバレンタインだあ。

お母さんは　買い物に行くという。

僕　行かない。

バスケやろう。練習しているから上手になったことがうれしいらしい。

いやはや　ものすごいバトル。　汗びっしょり。

本人が自慢するだけあり　フェイントや　リバウンドの取り方がうまい。

ぼくね　確実にシュートするから　みんな僕にボールを渡すんだよ

体をひねってシュート。ジャンプしてひょいとシュート。　低い位置からドリブルしてきてシュート

ちょっとみないまに　いろんな技を付けてきている。

20：12　　　20：6で私は完敗。

フリースロー合戦では　ゴールに近いところから1点　・・・・一番遠いところは5点。　私は確実性を狙って　2点の位置から　インゴール。

8歳児は遠く離れたポジションからスパーっと5点シュート。

げんこつ挙げて 大喜び。

1時間半後　お母さんが買い物から帰ってきても　もう少しもう少し　と。

楽しかったなあ。子供はあっという間に成長してしまうんだねえ。

足のマッサージと寿命

朝8時は　夫の足の裏のマッサージの時間。

体質なのか 彼は冬になると耳たぶがしもやけになり　足の裏が深いひび割れになり　血が出ていたそう。痛いの？と聞くと　痛くない　という。

絶対痛いよ　血が出ているもん。

1月になると　私がクリームを使ってマッサージをする。

深く割れてるところは爪切りでふちを切り取り　クレーターを浅くしてしっかりマッサージをする。

2月の今頃は　クレーターもなくなり血も出なくなった。

午後3時になると　私のところに来て　足のマッサージをしてくれる。

月　水　金は1日平均13㎞歩いているので　寝ているとき　ふくらはぎが痙攣してとても痛い。

強い力で下から上に　もみ上げるように10０回ふくらはぎをマッサージすると足が軽くなる。両足やって10分ぐらいかな。

お父ちゃん　長生きしてね　マッサージする人がいないと　歩けなくなるからね。というと　大丈夫だよ　あと10年は。

アレー　去年は　あと5年て言ってたよね。94歳になるよ・

うん　どこも悪くないからあと10年は大丈夫だと思うんだ。

じゃあ　私はあと9年と11か月と25日　お父ちゃんより5日早くいかなくっちゃあ。でもなあ　お父ちゃんをおいては　いけないなあ。

大丈夫だよ　8歳児があと10年したら　18歳になるから力仕事してくれるよ。

夫は 過去のこと何も話さない

夕食の時　私は子供の時の食糧難のこととか　神宮で九州代表で100mを走った母のこととか　姉妹けんかのこととか　毎日　いろいろ話す。

夫は　にこにこしながら　ふむふむと聞いている。

私が同じことを何回もはなしても　初めて聞くようにして聞いてくれる。

夫が35歳ごろから　昼食用に　1５年間おんなじ内容のサンドイッチを作って持たせたことを　ごめんね。　何時もおんなじだったね。　と言っても　しょうがないよ。２人の息子の世話と　仕事と　通勤で大変だったし　夜もろくに寝ないで仕事をしていたことも見ていたし。24時間いつも走ってる状態だったからね。

確かにそうだったけど　その忙しかったことが　たくさんの思い出として残っている。のんびりゆったりの毎日じゃなかったからこそ　今の悠々とした24時間が　幸せだと思える。

しかし　彼は私の話を聞くだけだ。決して自分の話をしようとはしない。

自分の親や兄弟のことも一切言わない。

お父ちゃん　子供のころどんな遊びしたの？　よく外で遊んだな・・でおわり

大学の同級生どうしてるかな　もう死んじゃったんじゃないかな・・で終わり　

大学時代　運動で活躍し　ヒーローだった時もあるのに…。

北京へ50日　太極拳を習いに行った時もあるのに。

私と30か国以上の国に行って　いろいろ経験したことがあるのに。

彼は何も言わない。昔からだよ。

過去は振り返らない　という傾向が男の人は強いのかな。