「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「フクシマン土屋」から贈られた「福島県産のリンゴ(林檎)」さあ、その実力は?

2020-02-28 09:52:17 | 過去のハード・パンチ・コラム

当ブログでもお馴染みのライター

「フクシマン土屋」から
昨年秋口に「リンゴを1箱」戴いてね!
もちろん「福島県産のリンゴ」だ!
 
それが本当に美味しくてさぁ!
でも、フクシマン曰く
「例年よりも甘みが少ない…」
とのことだけれど、いやいやなんの!
全く持って甘いし、香りも格別だったんだ!
 
で、リンゴと言えばやはり関東では
断然「青森県」が有名で
コレ以降関東で「福島県産のリンゴ」
を探してみたが、どうも見当たらないんだよね。
 
風評被害から店舗が置き控えている…
というわけでも無さそうなのは
「青森県産のリンゴ以外を店舗で見かけない」
からなんだよ!(笑)
一極集中だな!
 
とにかくこの一箱から
我が家の朝食では
「必ずリンゴを採るコト」
となってね!
写真の様に買い置きをして
常に箱一杯にしているんだ!
 
ちなみに、
写真の「一番大きくて赤いモノ」が
フクシマンより贈られたリンゴ!
後は全て残念ながら
「青森県産のリンゴ」となる。
 
まあこうやって
「新たな発見とコダワリ」
は尽きないよね!
この冬はちょいとリンゴにコダワッタ!
そんな俺「Mash」でした。
 
それもこれも
全て旧友「フクシマン」からの「一箱」
から始まったんだ!
この場を借りて、改めて御礼申し上げたい。
 
うん!色々食べたが
「やはり福島産のリンゴが1番!」
だったよ!サンキュー!
 
《編集長 「Mash」筆》
 

ジョーカーウーマンの「明日もボブで狂うわよ!」(第12回)「ボブ・ディラン2020年来日公演に向けて」

2020-02-27 12:30:15 | BOB DYLAN

「ボブ・ディラン2020年来日公演に向けて」

もう一つ盛り上がらない。

世間も盛り上がってないけど、

私自身ももう一つ乗り切れてない状況で
ついに5週間を切ってしまいました。

本来なら舞い上がりすぎて何も手につかない。。。くらいで不思議ではない時期なのに。
正直、過去ZEPP公演と比して整理番号若かったし、狂喜の舞を毎日踊ってても良いくらいなのに。

コロナウィルス・・・・?

結論として
ボブ・ディラン来日公演はあると思います。
きっとボブは平然とした顔で来ます。
(そんなボブが好き☆)

先日は追加公演も発表されたし。

ただ、残念ながら
14公演発表で追加3公演の17公演だと思っていたけど、追加は24だけとなるかもしれません。
追加の一般発売が3月7日となるようですし。

12日(日)なぜ開けてるのか判りませんが。
5日と19日は買ったうえで日曜しか来れない熱心な人と、とにかく全部行く人のために再追加出してほしいけど・・・。
それこそコロナの影響かもね。。。

でも発表されてる公演は普通にありそう。
(12も絶対ないとも言えません。あったら嬉しいな~)

アメリカがアジア全てに渡航禁止令を出すくらい大変なことに発展したら別だけど。
それ以外大概あるような気がする。
今の時点で予言者ではないので、絶対とは言えないけど。

それより春のツアーがたったの15回で終わるの?
年々回数が減ってきてる。
仕方ない。。。
一回一回を大事にするしかないですね。

毎日のコロナ報道等で、なんか結構疲れちゃった。

普段だったらニュースなんて絶対に追いかけないけど、今回はボブ・ディラン来日という超重要イベントを控えてるからついつい。。。

ウィルスじゃなくて不安のヴァイブレーションに感染しちゃったわよ!!!

しかし、良いこともあります。

「日本が愛するディラン、日本を愛するディラン」

何それ、さぶっ!
とか文句たらたらだったのですが、
今や、来てくれるとは思ってるけど、
「来てくれるならもう何でもいいです」
的気分です。
企画とか来日公演のために色々働いてくれてる人々ありがとう!!!

一抹の不安を経て少し謙虚になれました。

そう言えば
「世界がうらやむ日本限定ライブハウス公演」
にも皮肉を言いましたっけ。

現状、世界がうらやむどころか
世界から不安がられてる日本公演だったりするんですが、
素直に「世界中から早くうらやんで欲しい」と申し上げたいです。

2014年にZEPPでHuck's Tuneをやった時級にどや顔したいです。
(別に日本の手柄ではありませんが)
うろたえる海外ファンサイトの錯綜書き込みぶりに、ほくそ笑みながら、
Zeppに通う日々よ再び!
(結局謙虚になってないけど、いつも苦労して海外まで観に行ってるので少しくらいの根性悪は許して下さい)

う~ん、書き進んで独りでに盛り上がって来たかも。

え~そうですね~~自分のチケットは確保したので、後は、
「ボブ・ディランは思ってるよりずっと良いですよ。ちょっとお値段が高いような気がするかもしれないけど、観に行った方がきっと良いですよ」と、できることなら皆さんを勧誘したいです。

Mash兄さんの当ブログを読まれてる方がどんな方々なのか判りませんが。

そして当日はほぼ満員の状態で盛り上がりたいですね(以前のZEPP公演はちょっと入れすぎ!ほぼ満員くらいが良いです)。

昨年秋ツアーのラスト11回観ましたがどの回も素晴らしかったです。
ポイントとしては、春も凄く良かったのに秋にはもっと凄くなってたってことです。

2018年の比ではありません。
でも2018年が悪かったわけでもありません。
ただただ更に良くなってるんです。
毎日毎日が目が覚めるようなショーです。

狂ったファンだから判断力を失ってると思われるかもしれませんが、
アメリカのTicket Masterのレビューコーナー見てみて!

Boblinksのレビューコーナーは狂ったファンの巣窟と言ってもいいのでしょうが、
Ticket Masterのレビューは通常ハードコアファンは書かないので、ボロクソに書かれていたのですよ。
「ボブさいてー。バンドは良かった」とか(結構笑える)。

それが!秋ツアー始まって暫く経って賞賛の雨あられ状態になったんです!
・・・はちょっと言い過ぎか、辛口意見も散見されますが、絶賛劇的に増えています。
あらゆる層のファン、ライトファンからダイハードファンまで満足のツアー。

そこからですね、4か月の楽しい冬休みを経て、満を持しての春ツアーですよ。
超良いに決まってるわ!

2016年に観たからもういいか、
と思ってる方いたら、、、
2016年の来日凄く良かったけど(シナトラで固定セットリストであっても)、
2019年はも~~~~~~~~~っと良かったです。
だから。。。2020年の春に良くないとは、ちょっと考えられません。

今観ないと損です。
一生の損かも!

あと、フジロックで観たからもういいか、
と思ってる方いたら、、、
今だから言いますが、あれは凄く。。。
「普通」のショーでした。
盛り上がりに水を差すのがのは嫌だったのですが、びっくりするくらい「普通」でした。(個人の感想です)

本当のボブ・ディランの凄さを知って欲しいです。
2020年東京と大阪で恐らくかなりエネルギーの高いショーを観ることができる予感がします。

・行きたいけど万難に阻まれてる方へ

→「行ってもいいよ」と心の中で自分に許可を上げてください。結構それだけで行けるようになります。

・興味あるけど、行ったらがっかりするかもとためらってる方へ

→がっかりしません。

・興味あるけど、チケット代が高すぎるのでためらってる方へ

→19,000円ここで遣っても遣わなくても年末までには何の違いもなくなっています。
 ボブ・ディランはまじ偉人です。ボブ・ディランと過ごす時間、、、プライスレス。

・過去の公演で凄く良かったと思ったけど、今は鎮静化して、「まあいいか~」と思ってる方へ

→是非とも4月1日から6日の間、大阪なら4月8日に行ってくださいませ。
 (そしたらもう1回、もう2回・・・もう9回~14回くらい観に行くことも可能ですので。)
 観たら確実に気持ちは蘇えります。そして、この機会を逃してたかも~~~と慄くことも確実です。

ボブは間違いなく毎日全力投球してくれます。
極東でも、NYCでも、コロナウィルスの脅威があろうとなかろうと、客席がスカスカでも満員でも!

機嫌悪い日や「なんか普通」の日もありますが、それでも全力投球に変わりはないです。
恐らく全力投球しかできないのだろうと推測してます。
とにかくフルエナジーパフォーマーなのです。

すごく楽しみです。
それではこの「Mash兄ブログ」の皆様、
会場でお会いいたしましょうね。

あ、でも初日まであと一回私の番があったかも。
とにかくお会いいたしましょう!

《ジョーカーウーマン筆》

「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第15回) 「リベンジ!?スノーシュートレッキング!」の巻

2020-02-20 12:39:51 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

こんにちは!「フクシマン土屋」です。

ようやく福島市内にも雪が積もったよ。

とても遅いし少ない、ほんと暖冬だねぇ。。。

日本海側、東北、北海道でさえ雪不足が伝えられているね。

みんなのところはどうだろう?

 

それでも、ここ福島市内から見える吾妻連邦の山々もようやく冬山っぽく見えるようになってきてね。

せっかく雪が降ったし実際に積雪の状況がどんなもんだか、確かめに行ってみることにしたよ。

 

向かうは前回(第14回)で紹介しようと、行ってはみたが準備不足で逃げ帰った「高湯温泉」のちょいと上部にある「不動滝遊歩道」だ。(詳しくは第14回を読んでほしい)

 

そうそう、

前回「フクシマン冬の高湯温泉へバイクで行ったの?あほじゃね!」(笑)

と言う話があったけど、、、 

ふっふっふっ 

ふっふっふっ 

 

車、買いました〜!!! 祝!

いや~ようやくです。ようやくなんです。

これを話すとあまりにも長いんでやめておくけど(笑)

いろいろ大変でした、ご協力ご心配くださった方々に感謝致します、ありがとう!

 

このブログを何回か読んでいる人は

「フクシマン=バイクの人」

ってイメージが強かったと思うんだけど、

実は車を所有していなかったんだ。

 

1年9ヶ月ほど車のない生活をしたね。

そこで感じたのは体力は人並み以上にあるフクシマンでもたいへんだから、そうでない人は不便で大変で怖いだろうな、、、ということ。

車優先の社会なんだということ。

それを身をもって知る良い体験になった。

そういう立場、感じてる人もいるんだ…

ってわかったから、今後の運転はまた違うんじゃないかと思う。

 

脱線しました、話を戻そう。

フクシマンは「バイクの人」なんだけど、

基本は「旅人」とか「アウトドアマン」なので、

手段は多いほうがいいんです。

 

車は軽のバンだから、

荷物がバンバン入る!(笑)

色がとてもお気に入りだ。

 

特筆すべきはシートを倒せば後部は(まあまあ笑)フルフラットになり、ちびっこのフクシマンは足を伸ばして寝られるぞ!

 

これはもう完璧な「旅車」ですな。

しかも今時マニュアル!

もちろん4WD!

もう冬道が楽しみじゃないか(笑)

というわけでレッツ、ゴー!

 

前回と違って峠道途中から道路に雪が。

待ってました「4WDスイッチオン!」(笑)

いや〜意外にがんばって登るじゃないの!

この時期に高湯へ行くのにはずっと雪道が続くものなんだけどね、今年の積雪はやっぱり少ないね。

 

無事に温泉街到着。

雪景色になっとるでー!

雪見風呂に入れるでー!

風呂は後のお楽しみっ♡

 

はい、「不動滝遊歩道」入り口です。

すぐ隣には「花月ハイランドホテル」って高湯でいちばん大きな建物があるんですぐわかるよ。

手前側が遊歩道の駐車場だ。

 

今回はちゃんと準備してきたぞ。

スノートレッキングの装備だ。

いちばんはスノーシューとポール(ストック)、ウェアは登山用がなければスキー・ボード用でオーケー。靴はボード用ブーツか冬山用ブーツか、登山靴(もちろん防水のもの)。

ザックの中には食料たっぷり、調理器具、着替えなど。

 

遊歩道が1.1キロメートルと短いとはいえ、通常と違いスノートレッキングなんで、かかる時間は倍以上を考えよう。

なので食料、水もプラスもう一食分持っていこう。

では出発。

入り口からスノーシューを装着しないと無理だね、、、おっ!足跡がない。

どうやら一番乗りだ、ラッキー!

ノー・トラックを歩くのはやっぱり

気持ちがいいね~。

雪の林を歩った事ってある?

風の音、たまに鳥のさえずり(寒いのにいるんだね)、それに自分の雪を踏みしめる足音だけだ。

 

前回引き返した案内図まで来ると、

積雪は20~30センチメートルくらい増えているようだ。

駐車場は雪に埋まっているけれど、ぶっちゃけここまでは車で来られる。

だけど路上駐車にもなるしオススメはしない。

せっかくだから歩こうよ!

駐車場からはずっとゆるい上りだからさ、キツくないよ。

先に進むと吹き溜まりとか一部はスノーシューでも軽く潜るところも。

それでも積雪はせいぜい50~60センチメートルくらいだろうか。

そのうち新雪は20~25センチメートルもないから歩行はそれほど苦ではない。

 

すると左手に目立つ建造物が。

昔の硫黄鉱山の煙突だ。

結構立派。これは目印になるね。

ここまでくればあと少し。

 

突き当たりを右に、、、

「不動滝に至る」

はい、そこで左に50メートルでもう到着。

  

「滝」がどんな状態なのか楽しみですなぁ。

 

おおっ!

写真ではわかりづらいけど、落差と水量は意外にあって「滝の音」がしっかり聞こえるよ。

滝の上部に「水だまり」があるのも面白いね。

 

不動さまに挨拶して、ここでお昼にさせてもらう。

寒い中スノーシューでの行程と達成感と景色で、なんだってじゅうぶんにおいしいのだ!!

(バーナーやフライパンを持ってきていたんでおかずを作ろうかと思ったけれど雪が強くなってきたので今回は省略しました、手抜きっス)

 

来てよかった~。

ここまでの道のりは、

それほどきつくない上りがずっと続くね。

時間も30分ちょいくらいだ。

景色は林の中、開けたところ両方楽しめる。

 

結局下りも人に会わず、自然の雪景色を独り占め。満喫しました~。

リベンジスノートレッキング完了!

 

全行程1時間半弱。

風呂をさらに楽しむための準備運動にちょうどいいくらいだ。早く入りてぇ~!

 

今回は旅館で日帰り入浴をやっている

「静清山荘」さんに行ってみた。

ところが、、、

水道が凍って水漏れして工事中!

とのこと残念。

 

こちら露天風呂は無いけど、高湯でいちばん静かにゆっくり日帰り入浴ができる旅館だと思う。

まぁ好みはあるけどね。

料金も400円とお手頃だ!次回来るぞ。

 

そしてやっぱり「あったか湯」@ 250円!(シャンプー・石鹸はないんで持参してね)

でも今回は何と言っても「雪見風呂」だ!

ここは露天オンリーなので(詳しくは前回参照、くどいね)湯船に入るまでは正直寒くて地獄だよ。本当はすぐにでも飛び込みたい。。。

 

でも我慢して我慢して、たっぷりたっぷりかけ湯して入れば、、、ほら天国だよ!!

顔から上が風雪にさらされているのがいいんだよ(笑)

これぞ冬の露天風呂ってもんサ!

負け惜しみじゃなくて、ほんとに気持ちいいんだよね~~~ふぅ♨

 

「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

 

ここで一緒に書いた「スターマン☆有地」くん。

静かな物言いながらも「熱いロック魂」をふつふつと感じさせる考え方、文章が好きでした!お疲れ様でした。今後に期待しているぞ!

そして1月いっぱいで

実店舗「ジェリーズ」を閉めた

当ブログの編集長「Mash」。

長い間お疲れ様でした。

まぁ、きっとまた面白そうなこと始めるんだろうね。

 

「芯」を持ちつつ

常に柔軟に変化し、それを楽しむ。

自分もそうありたいね。

 

《福島の旅行ライター「フクシマン土屋」筆》


明石のブルースマン「ハウリンメガネ」が贈る「どこまでもヴァイナル中毒!」(第24回)「ナンバーガール」編

2020-02-13 14:17:46 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

読者諸賢、

様々なウイルスが猛威を奮い、

世間は騒がしい一方だが御健勝か?

ハウリンメガネである。

 

いろいろな情報が世間に溢れているが、

防疫の基本は手洗いうがい!

どうか健康に過ごして頂きたい。

 

そうそう、私とMash氏でお送りする新連載

「マシュメガネ対談」は楽しんで頂けただろうか。

読んで頂けたならお分かりだろうが、

我々、いつもあんな話しかしとらんのである(笑)。

今後も月一での連載予定なので

ぜひ我々の会話を真横で聞いている気分でお楽しみ頂きたい。

 

さて、今回は普段の回と方向が大きく異なる。日本のバンドに興味のない方は回れ右!せずに、まあ、ご笑覧あれ。

筆者が中高生だった頃、日本は第三次バンドブームといってよい時代であった。

そう、ロッキン・オン・ジャパン黄金期(筆者の思い入れ込み)である(個人的にはベンチャーズ来日に端を発するテケテケブームを第一次ブーム、ホコ天やイカ天によってバンド市場が肥大化した時期を第二次ブームと捉えている)。

おそらく今35〜40才ぐらいの人には分かって頂けるだろうが、筆者が青春ど真ん中だった1997〜2002年頃というのは日本のオルタナ的ミュージック全盛期であり、ミッシェル・ガン・エレファントやスーパーカー、くるり、キリンジ、プレイグス、ピールアウト、グレイプヴァイン等々、

洋楽を消化した音を鳴らすバンドがメジャーシーンで存在感を増していた時期であった。

その中で、最も衝撃的だったのが今回の主役であるナンバーガールであった!

ピクシーズやティーンエイジ・ファンクラブ直系のポップかつハードエッジなバンドサウンドに乗せてフロントマンの向井秀徳氏が歌う、坂口安吾の妄想のような世界は当時中学生だった筆者に、とてつもない衝撃を与えた。

何よりも衝撃的だったのは

「メガネをかけていてもロックしていいんだ!」ということであった。これは当時思い込みの激しかった(まあ、今もだが)筆者の価値観を変えた。もちろんその後バディ・ホリーやジョンを筆頭にメガネをかけたロッカーは山ほどいることに気づくのだけど、当時、メガネをかけた気弱な少年だった筆者は(僕のようなメガネはロックをやってはいけないのでは……せめてコンタクトにすべきでは……)とホントに思い込んでいたのだ。

2002年に解散し、以降は各々で活動を続けていた彼らだが、なんと去年、オリジナルメンバーでツアーを行う、と突然の再結成を発表(再結成時に向井氏がメンバーを誘った文句が奮っている。「ひと稼ぎしようや」だぜ?もちろんそれだけが理由ではないのは氏もインタビューで語っているが、このフレーズをのっけに持ってくるところに今も最前線でやっている人間のリアリティが見えてシビれるよ、俺は)

この再結成に応じる形で、彼らのメジャーデビュー後のアルバムが初アナログ化された。

それが冒頭の写真の3枚(左から1st「Scholl Girl Distortional Addict」、2nd「Sappukei」、3rd「Num Heavymetalic」、全て日本プレス)である。

正直に言ってこの手のアナログ化に筆者は懐疑的である。というのも口は悪いが、大抵は最近のアナログブームに乗っかってCDと同じような音でただアナログにしました、というような盤が多いからだ。

今回のこの3枚も「どうかなぁ……」と思いつつもそこはやはりファンの性分(苦笑)。「まあ、コレクターズアイテムでもいいか……」と、とりあえず注文した。

んで、聴いてみたわけだが……いや、悪かった!疑った俺が悪かった!向井さん、やっぱりあんたは偉い!

びっくりしたのだ。ここまで変わるか!?

今の私の耳で彼らの音をCDで聴くと、全体的にトレブリーかつエッジー過ぎるのだが、今回のこのアナログ盤、全体の音の重心を下げることで、全く異なるアルバムになっている!

もともと彼らの音は前述のとおりエッジの効いたサウンドが特徴なのだが、全体的に重心が下がることで場を支配していたギターサウンドがクリアになり、ベースとドラムとの一体感がより強くなり、耳は疲れないがしっかり音圧を感じる。

CDだとガシャーン!となっていたシンバルの音もキツくない!ゴリッゴリの音だったベースの音もちゃんとベースらしい太くローに余裕のあるサウンド!

そして、歌がちゃんと聴こえる!(CDだとギターにマスキングされる感じで歌はがなっている印象が強かったのだが、ちゃんとメロウなところはメロウに歌っていたのが分かるのだ)

この辺り、以前クラプトンのスローハンドでCDだとギターとシンバルがうるさいと書いたことがあったが、同様のケースだと思われる。特に彼らはレコーディングではアナログで録っていたはずなので、やはりCDでのマスタリングとアナログでのマスタリングには大きな差があるのだろう。

(いやぁ……生で観たいなぁ……)と思った筆者。全国ツアー発表後、急ぎチケット抽選に応募したのだが、見事に外れ。

あーあ……と思っていたのだが、同好の士であり、バンドマン仲間である会社の先輩から連絡が入った。

「当たったぞ!一緒に行こうや!」

というわけで。

行ってきました!2月10日、Zepp Osaka Bayside!

会場の周辺には当時のファンを筆頭に、解散後に彼らを知ったであろう若者や、親子連れでの観客も多く、(こうやって日本のロックも文化へ変わっていくのだなぁ……)と独りごちた私であった。

19時ほぼジャストに開演。「鉄風、鋭くなって」から始まり、全期を通した選曲で突っ走る!開演前に「あれが聴きたい!これも聴きたい!」と先輩とワチャワチャ喋っていた筆者だが、全部聴けた!

先にピクシーズ直系の〜と書いたが、彼らはアルバム単位でどんどん進化したバンドであり、ギターロックを核としてダブ、ヒップホップ、ジャムセッションといった要素を取り入れていったのだが、まさに全部のせ!幕の内弁当状態!

ベースの中尾憲太郎(45)とドラムス、アヒト・イナザワのリズム隊は太く、タイトに攻め上げ、ギターの田渕ひさ子女史のジャズマスターは軽やかにリズムを刻んだかと思えばソロで雄叫びをあげ、そしてフロントマンである向井氏のテレキャスターはデビュー時の売り文句どおりの鋭角サウンドからマイルドなトーンまで自由自在に行き来(時にはギターを置いてダンスにふける瞬間も……)。

生で「福岡県、博多市からやってまいりましたナンバーガールです。ドラムス、アヒト・イナザワ」のMCから「omoide in my head」が始まったときにはさすがの私も若干涙腺が緩んだ。 

アンコール含め2時間半、ほぼノンストップで突っ走り、筆者も大満足だったのだが、同時にこうも思った。

「おそらく新譜はないな…」

期待通りのサウンドであった。

あの頃の自分の記憶が蘇っては消えるような本当に素晴らしく楽しい時間だった。

だがそれ以上でも以下でもなかった。

 

もちろんまだツアーは終わっていないし、変化するかもしれない。だが、彼らが各々に今やっているバンドに感じる「今の先」を私は感じなかった。

約20年ぶりに復活したバンドにそれを求めるべきではないのかもしれないし、そういう類いの再結成ではない気もしている。

そもそも全員他の活動が忙しいはずだ。本当にファンの為だけに再結成したのではないか。あの頃の思い出の残像を皆に見せるための……

 

感傷のうずまきに沈んでいく俺を

まぼろしにとりつかれた俺を

突き飛ばせ そしてどこかに

捨てちまえ

(omoide in my headより抜粋)

そうだ。思い出にひたっている暇はない。

下らない自分を突き飛ばして捨てちまえ。

そんなどこかスッキリした気分で駅を歩いていると……

 

 

おお!そうだ!そんな生き方を今も続けている男がもうすぐ来るじゃないか!

嗚呼、まだまだ新しい楽しみは山のようにあるぞ!

諸君!4月に会おう!あでゅー。

《ハウリンメガネ 筆》

 

ノムさんが逝った…俺たちは、この悲しみを超えられるかな?

2020-02-12 19:38:00 | アスリート

ノムさんが逝った…

先日のカネやんに引き続き
私の尊敬する野球選手が次々と他界し
本当に悲しみに暮れている。
 
選手としては選手生活の後期…
ロッテと西武での記憶に留まるものの
監督としては様々なチームで
深く深く記憶に残っている。
 
私は中学時代に少しだけだが
キャッチャーもさせて貰った。
外野でレギュラーだったものの
その後の草野球ではキャッチャーばかり…
お陰でもう外野では並以下の選手じゃないかな?
って思う。
 
そんなキャッチャー時に大いに参考としたのが
何を隠そうノムさんの本!である。
少年用の「キャッチャー入門」
みたいな本だったが
キャッチャーの基本であるキャッチングから
打ち取る為のリードまで
ホント穴の開くほど読んだ!
 
「キャッチャーとして後ろに逸らすのは恥」
と書かれていて、
どんな球も身体を使って止めるコトを覚えた。
そしてキャッチャーの楽しさも、より理解でき
今でもキャッチャーが一番好きだと思うの。
 
憧れたキャッチャーもノムさんだけ!
だって打つんだもん!ノムさん!
俺はそれほど選手時代は打てなかったけど…。
だからこそ憧れたんだろうな!
 
カネやん
ノムさん
そして
王さん
 
私の幼少期に憧れた3人のうち
2人が逝ってしまった…
 
驚くかもしれないけれど、
カネやんとかノムさんとかって
絶対死なないと思ってたんだよ!
それぐらい凄かったんだから!
 
とにかくご冥福をお祈りします。
私たちも、いつかそちらへ行くわけですから、
悲しみをぶっとばして生きよう!
 
でも数日は泣かせて貰ってもイイよね?
 
《編集長 Mash 筆》

《マシュメガネ対談》「辛口Live言いたい放題!」(ブルース・スプリングスティーン97年来日公演)

2020-02-06 12:42:00 | 編集長と副編集長の対談「マシュメガネ対談」

{編集長:Mash}

いやあ堂々と新企画をスタートさせたワケだけど、簡単にこの企画を紹介したいのよ。

〈ハウリンメガネ〉

そりゃそうでしょう。読んでる方に分からないといけない。

{編集長}

まあ俺たちRockはもちろん、色々な音楽を聴いて来て、自分たちのプレイにソイツを取り込んでいるわけで…その中でもやっぱり「Live音源やLive映像って、大変タメになった!」と思うんだよね。

〈メガネ〉

先代のプレイが有っての私たちですからねえ。

{編集長}

ソーいうこと!だからプレイヤーにも役立って、なおかつ作品としてリスナーさんも喜べる!そんな「Live系のブツ」を君と一緒に紹介していこうと思ってね。2つの視点で語らられた方が丁寧だろ?

〈メガネ〉

で、今回のお題がボス(ブルース・スプリングスティーン)の97年ソロアコースティック来日公演のブート、それも四日間やったやつ全部(笑)、と。

{編集長}

そう!今も巷で「弾き語りミュージシャン」ってホント多いだろ?だから、「弾き語りの奥深さ」みたいな部分をボスから教えて頂こう!って感じだね。

〈メガネ〉

これが収録されたのが97年だから、私は中学……1年生か。この頃だと、私、まだエレキは手に入れてないですね。親父のお下がりのガットギターで一生懸命クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」を練習してた頃ですよ。「歪んだ音が出ねぇ」って思いながらね(笑)。

{編集長}

中1か!若けえなぁ!俺は全公演観に行ってるんだけれど、ホラ、この音源でも俺の歓声や掛け声が聴こえるだろ?過剰反応しているヤツ!アレが俺。

〈メガネ〉

あっ、やっぱり?(笑) 声似てるなぁとは思ってたんですが、ちゃっかりブート出演してるのね。4公演とも行ってたわけですか!

{編集長}

このずっと前に「Gold Wax」でボスを書いていたし、俺にとってボスは「ちょいと上のイカすお兄さん」的存在でね。凄く好きで影響も受けたんだ。

〈メガネ〉

私なんかスプリングスティーンのスの字も知らない頃じゃないかな…。ボスをちゃんと聴いたのは多分高校入るか入らんかぐらいで「ボーン・イン・ザ・USA」を聴いた気がする……でもそれも曲名だけ知ってて「名前がブルースってんだからブルージーに違いあるまい」って思い込みで買った気がするなぁ。結果的によかったんだけど(笑)。

{編集長}

俺はそれこそダイレクトに「ネブラスカ」や「USA」を幼少期に聴いていたからね。ただ俺が本当にボスにKOされたのって「The Live」というレコード5枚組のヤツ!アレが強烈だったよ!俺がテレキャスに憧れ、使い続けているのもキースよりもボスの影響の方が強いな。

〈メガネ〉

いづれにせよLiveに強い人!ってイメージです。ところでこのツアー時に出た「ゴースト・オブ・トム・ジョード」はね、レイジ(アゲインスト・ザ・マシーン)がカバーしてるんですよ。トム・モレロはボスのライブにゲスト参加して「ゴースト〜」を弾いたりしてますよね。で、彼らのアレンジは原曲と全く違うって聞いたから、原曲を聴こうと思って後追いでアルバム買って、聴いた覚えもあるけど……正直言って記憶が薄い……

{編集長}

イイ作品だぞ!

〈メガネ〉

(笑) あなたには悪いけど私、ボスのスタジオ盤って大して思い入れ無いんですよ。「いいアメリカンロック」以上の印象がないんです。歌詞はまた別なんだけど…だって、ダイレクトな問題提起をここまで詩的にやれるのはボスしかいないでしょ。ボブとかジョンともまた違うしさ。でも、このアルバムはアコースティック主体だし、レイジ的な音を聴きたかった俺にはまだ早かったんですよねぇ……

{編集長}

ふーん

〈メガネ〉

ホラ、またそうやって不貞腐れる!

{編集長}

別に不貞腐れちゃいないよ。でも、さっき言った5枚組のLive盤はそれこそ俺が中1の頃に出たんだけれど、オープニングにピアノだけで歌われる「サンダーロード」が全てだったけどなぁ。

〈メガネ〉

まあまあ。あなたの「ボスは凄いぞ!」って言葉は嫌になるほど聞いて…

{編集長}

嫌になるなよ!

〈メガネ〉

確かにピンとこなかったんだけど、このブートCDでやっとわかった。俺はこう思ったんですね。「この人は損してる!」と!ボスの本領はやっぱりライブなんだね。こりゃ、実際に観るか、こうやって聴かんと分からんよ。ソフトな曲でもハードな曲でもオリジナルアルバムより、こっちの方が断然いいもの。特にこのブートはゴーストからの曲はほぼ全部やってるから!まあ、全公演4日分を網羅せにゃいかんけど(笑)、とにかくなんでこのノリでオリジナルに収録せんかったのか?って思うんですね。

{編集長}

分かってヨロシイ!

〈メガネ〉

この音源が面白かったからYouTubeでEストリートとやってる若い頃の動画も見てみたんですよ。78年の映像。「プローブ・イット・オールナイト」のイントロでボスがギターソロ弾いてるんだけど、むちゃくちゃギター上手いじゃない?リードギターとかクラプトンよりエモーショナルよ?「この人こんな上手かったんだ!?」ってびっくりしちゃった(笑)。

{編集長}

落ち着きたまえ!

〈メガネ〉

あとね、俺、この音源を聴いててマイケル・ヘッジスを思い出したんだよね。これ、ボス一人でしょ?だけど、多分ボディヒット入れてんだと思うんだけど、キックみたいなビートも聴こえるし、ギターのフレーズもバリエーション豊かだし、あと、一番凄いのはギターでのダイナミズムの付け方!小さな音からバチーン!とした音まで使い分けることで、一人でも一切単調さのないライブを演れてる。しかもその上で、歌ってハーモニカも吹くっちゅうさ。ハーモニカも上手いし(笑)。ある意味、俺の到達したいところをはっきり魅せてくれてる。「これ演りゃいいんじゃん!」っていう。弾き語りやる人間にはホント、教科書みたいなLiveだよ、これ。一人で演る、魅せる為のお手本が全部入ってる。

{編集長}

最初に言ったでしょ?弾き語りミュージシャンって日本でも物凄く多いのに、みんなジャンジャカ、ジャンジャカってストロークばかりで同じじゃない…残念だし勿体ない!って思う。ギターってもっと可能性ある楽器でしょ?実に勿体ない!

〈メガネ〉

このLive音源の収録が97年の1月末じゃないですか!んで、今、まあ、これが載るころには2月入ってるけど、このブートがあなたから届いたのが20年の1月末だ。だからあなたの言うとおり、23年の時を経て!(笑)日付を合わせて聴いてみたんですよ。

{編集長}

そう!それが気になったのよ!で、どうだった?

〈メガネ〉

あのね……面白いね(笑)!家に帰るだけなんだけど、ライブ行く気分になるんだよ(笑)。しかも、27、29、30、31日で一日間が空くじゃない?28日にね、妄想が膨らむのよ(笑)!

「一日間が空いたということはボスは観光ぐらいできたか?……ちょっとリラックスした感じになったりするのかな?いや、しっかり休養をとった上でさらに全開で来るかもしれん……!」って(笑)。

{編集長}

実は俺も同じ様に聴いてみたけれど、俺の場合観た思い出が邪魔をしてね。例えば一緒に行った当時の彼女や友人。この友人なんて途中でしっかりと寝てたからね!(笑)

〈メガネ〉

結論から言っちゃうと私としては初日の27日がベスト!ですな。この日が一番ロックしてると思う。二日目以降はちょっとずつリラックス感が出てきて、ボスの笑い声も日に日に増えていくんだけど、俺の中の「ブルース・スプリングスティーン」のイメージに一番近いのは初日の感じなんだよね。

{編集長}

ふむ。例えば?

〈メガネ〉

2曲目の「アトランティック・シティ」とか5曲目の「ダークネス・オン・ザ・エッジ・オブ・タウン」で一気に会場にブーストがかかる感じとかホント凄いし、6曲目の「ジョニー99」のイントロ前の汽車が来るような音とか完全にブルースマンの出す音だと思うんですよ!13曲目の「スペア・パーツ」のスライドもちょっとびっくりしたんですよね。だってライ・クーダーみたいなプレイしてるんだもん。この人、実はものすごーく過小評価されてるギタリストなんじゃないですかね?(笑)

「ボーン・イン・ザ・USA」は、あのサビの「ボーン!インザUSA!」が全く入らずにスライドであのサビを表現してるのにも驚いたなぁ。しかもそっちの方が俺としてはしっくりくるんですよ。もちろんあのオリジナルあってこそのアレンジなんだろうけど、曲のテーマ的にはこのツアーのアレンジが正解な気がするんですよね……

あと、後半、「ボビー・ジーン」から始まるアンコールのエモーショナルさは凄いですよね。最後の曲の「プロミスドランド」の静謐な世界から最後のギターの「パァァァンッ!」て音でパーフェクトにしめるところとか最高!

{編集長}

色々深く聴いて来たね!

〈メガネ〉

当たり前でしょ!あとこの日が一番音がいい気がするんですね。声もギターも抜群に太くて抜けてくるし、細かいところも聴き取れる。アナログでいうならラウドカットみたいな。もちろんアナログ派としては「CD?バカ抜かせ!アナログじゃあ!」と言い切りたいところだけど、こういうふうにCDでも太い音の作品もあるってことですよねぇ……全く沼が深い……(苦笑)。

{編集長}

テーパーによる隠し録りの場所にもよるけれど、確かに初日の音はイイね!臨場感も含め。

〈メガネ〉

二日目になるとさっきも言ったとおり、リラックス感がちょっと出てくるんですよね。日本語のMCが増えたりして、ボスがみんなを楽しませよう!って頑張って覚えてくれたりしたのかしら(笑)?

{編集長}

行った人間から言えば、やっぱり初日は盛り上がりに欠け、会場の緊張感が高過ぎたから、和ませに行ったのが以降のLiveだと思うね。

〈メガネ〉

初日も言ってるけど「レッド・ヘッデッド・ウーマン」の前に「コノウタハオトコトオンナノセクスノウタデス……トテモムズカシイ……笑」って毎回入れるでしょ?なんかね……この人はいい人だなぁ(笑)って思いますよね(笑)。でも基本的に「コノウタハコウイウウタデス」ってMCなところにボスの人柄が出てると思うんですよね。ちゃんと伝えようとしてるっていうか。2日目は割と初日のテンションとリラックス感がないまぜになってる感じなんだけど、3日目と4日目は会場を完全に自分のスペースに出来ている感じですよね。

{編集長}

実はこの日本ツアー時に会場でトムジュードの全曲訳が配られたんだよ。(最後の写真参照) だから「歌詞を分かって!」という思いもボス側にはあったんだよ!

〈メガネ〉

なるほど。3日目は全体を通して凄く安定して聴こえる。静かな曲に関しては3日目の方がいいっていう人もいるだろうけど…「アトランティック・シティ」とか激しめの曲がちょっとしっとりしてて……うーんでも、やっぱり俺は初日が好きだな……あ!でも「トゥー・ハーツ」は3日目が抜群にイイ(笑)!

{編集長}

ここまではボスも三戦して来たワケで集中していたと思う。でも会場は有楽町…東京国際フォーラムだったから、イスも良くてね。ホント、ぐっすりお休みしている人が沢山居たのよ…緊張感が高いからお客にとっては疲れるLiveでもあったんだね。お客にとって「ストレス発散型Live」では無いから…。ボス好きの俺でさえ連投で疲労感あったよ。もちろんコレは会場の水を打ったような緊張感によるものだけれどね。特に最終日は…。

〈メガネ〉

それでかなぁ?4日目はね、ごめんなさい。あんまりこれ!ってのがなかったんです……もちろんこの日にしかやってない曲、「マーダー・インコーポレーテッド」とか、「ハイウェイ・パトロールマン」とか、「ガルベストン・ベイ」とかはこの日しか聴けないんだけど、なんかね……ちょっと物足りない感が……なんでだろう?

{編集長}

さっきも言った様に、会場の空気がこの日も変わらずに重かったから、ボスも少し「今日で最後だ。頑張ろう!」と思いプレイしたかもね。実際この日以降、日本はワールドツアーのスケジュールから外されているでしょ?

〈メガネ〉

でも、総評としては凄くいい!私の聴きたかったボスはこれ!って断言できる!特に初日は!……だけど、疑問も浮かんでくるんですよね。なんでこのノリをオリジナルアルバムにパッケージしないの?

俺としてはこのLiveツアーもそうだし、ライブ映像の音もそうだったけど、絶対Liveの方がいいと思うんだけど……ボスはどう考えてるんだろう……

まあ、こうやって考察できるのもブート音源の面白さですな。

{編集長}
結構真面目な人だと思うし、色々出来る分、スタジオで作り込んでしまうんだろうな。初期の作品はLive感があって俺は今でも大好きだよ!特に最初の2枚は素晴らしいゼ!もちろん「明日なき暴走」は若い時に聴かないと人生損をする…そんなアルバムだと思うぜ。

〈メガネ〉

そう言えばあなた、中1でエレキ弾いてました?

{編集長}

いや!アコだね。ヤマハのゴミ捨て場からゲットしたFG250!ただでさえ弦高が高いのに、ネック反り返っていてね…(笑) それこそ血を流しながら練習したもんだよ。

〈メガネ〉

練習?何を練習したんです?

{編集長}

ジェフベックの「ハイホーシルバーラーニング」!しかもギターソロのみ!

〈メガネ〉

……。

{編集長}

何で黙っちゃうのさ。君もクラプトン練習してたクセに!モテるだろ?ベック弾けたら!ジェフベックだぞ!

〈メガネ〉

モテるも何もジェフベック知ってても、その曲プレイして知ってた人います?

{編集長}

うっ…。そう言や今まで会ったこと無いな…

〈メガネ〉

…。というわけで。次回もよろしくお願いします。

{編集長}

何だ?この重苦しい終わり方は…。

〈メガネ〉

読者様、ぜひ次回もお楽しみに!

{編集長}

ここぞとばかり仕切るなぁ…。

〈メガネ〉

私の連載「ヴァイナル中毒」もよろしく!

{編集長}

……。

 
《メイン写真》
左: ハウリンメガネ
右: 編集長Mash
 

「スターマンアルチ」が贈る「爆音レコード45回転」(最終回) ボズ・スキャッグス

2020-02-05 13:31:01 | アナログ盤(レコード)
新年が明けてからあっと言う間に一ヶ月が経ってしまいました!
「1日1日を無駄にせず、大事に生きなきゃなー」
と思う今日この頃です。
 
お久しぶりです。
スターマン☆有地です。
皆さんお元気でしょうか?
 
この数か月は、毎日早朝の30分のランニングをこなしながら、
偉大なロックレジェンド達のライブが記録された
VHSビデオ(DVDやブルーレイじゃないですよ!まだお宅にあります?ビデオデッキ!)
を整理する日々を送っておりました。
 
いきなりの発表で申し訳ないのですが、
Mash氏が機会を与えてくださり、ちょうど一年前にスタートした当コーナーは、
今回が最終回となります!
 
今まで、「愛と偏見に満ちた私の戯言」にお付き合い頂いた皆様
本当にありがとうございました。
 
さて、連載最後に編集長「MASH氏」から送られてきた45回転シングル盤は、
 
ボズ・スキャッグス!
しかも彼のキャリアで最も売れた1976年のアルバム
「シルク・ディグリーズ」からのシングル
「Lowdown」「Harbor lights」のカップリングです。

アルバムはアメリカだけで500万枚を売り上げ、
「Lowdown」はその年のグラミー賞最優秀R&B楽曲賞を受賞する程の名曲なので、
何と言うか、僕自身の感覚としては
「定番中の定番」「王道中の王道」と言った感じなのですが、
今では誰も「シルク・ディグリーズ」やボズ・スキャッグスについて語ることは残念ながら、ほとんど無い状況ですので、
簡単に説明したいと思います。
 
ボズ・スキャッグス!
僕の印象、というか彼のことを少なからず知っている人の印象は
 
「クロおおおおおズザウィンドおおおおおお」
 
という何とも粘っこくダンディで哀愁を感じる
男のフェロモン全開のボーカルで聴かせるバラード
「We 're all alone」のイメージが強い!
 
特に日本では、アルバム「シルク・ディグリーズ」を始めとするオシャレで洗練された
「都会的ロック」の旗手のような扱われ方をしており、
実際、彼自身もある時期までそのイメージに即した音楽をやっていました。
 
しかし、元々はアメリカでブルースを基調として根強い人気を誇る
「スティーヴ・ミラーバンド」のギタリストとしてデビューしており、
そのルーツの重要な部分には「ブルース」がある!
 
後にボズをはるかに凌ぐレコード売り上げを記録し、
アメリカの国民的ロックバンドになるスティーヴ・ミラーバンドですが、
ボズ自身は初期の数枚に参加した後に脱退!
 
その後は、アメリカ南部の土臭いアーシーなアルバムを発表し続けましたが、
セールス的には今いち伸び悩み、月日ばかり過ぎていく・・・・

ただ、セールスには結び付かないまでも、
サウンド的には非常に素晴らしい作品を残しています。
特に1969年発表のアルバム「Boz scaggs」では、
あのデュアン・オールマンが最高のギターソロを披露した、
12分に渡るべったりしたブルースナンバー
「Loan Me a Dime」が収録されており、
ボズの音楽的な土壌の深さとセンスを感じます。
 
彼の一番の武器というか、
特徴は、なんといってもその「ボーカル」!
ブラックミュージックの影響を受けつつ、
決して黒くはなく、当時のロックの主流だった「シンガーソングライダー勢」の
淡々とした歌い方とは似ても似つかない
「べったり張り付く粘っこい歌声!」
こういう書き方をすると、あまり魅力を感じないかもしれませんが、
一度聴けば分かります。
 
彼の「オンリーワンな歌声」に!
 
今回紹介するシングル曲が収録されたアルバム「シルク・ディグリーズ」は、
彼の今までの音楽スタイルからすると、
アメリカ南部の農村地帯から、突然、大都会ニューヨークのど真ん中に来たような変貌ぶりなのですが、
彼の変わらないボーカルが、いくら演奏やアレンジを変えても
「色あせない普遍的な魅力」を与えているのです。
 
では、このシングル盤について紹介しましょう!
まずはシングルA面の「Lowdown」
まずTOTOのメンバーで、38歳で急死したジェフ・ポーカロのタイトなドラムから始まる!
この時点でシングル盤特有の「重さ」を感じるぞ!
 
そこにファンキーなベースとキーボードが絡み合う。
驚くことは、エレキギターはひたすらカッティングでリズムを刻むのみで、
決して目立つ事無く、サウンドの基礎を支えていること!
 
これは完全にブラックミュージックの方法論で、
当時主流だったシンガーソングライター勢や、
ハードロック勢とは全く異なり、
当時のロックミュージックでは、まったく異例な斬新なサウンドだったのです。
 
その影響力はすさまじく、
今までアコースティック主体で、どちらかと言うと
フォークやカントリーを基調としていたシンガーソングライター勢が、
こぞって「シルク・ディグリーズ」に参加したセッション・ミュージシャンを起用したりして、
同じような都会的な洗練された音楽をプレイするようになったのです。
 
僕自身、何度「シルク・ディグリーズかぶれ」の没個性な音楽に針を落としたことか・・・・
 
僕の敬愛する渋谷陽一氏も語っておりますが、
ボズ・スキャッグス自身は非常に革新的な素晴らしい音楽を作り上げたものの、
それを模倣するミュージシャンがあまりに増えたため、
ロックが、均一化された「イージーリスニング」になってしまったのです。
 
その多くのミュージシャンは既に消えてしまいましたが、
現在でもボズ・スキャッグスは精力的に活動し、
定期的にアルバムも発表しています。
要するに「オリジナルは強い!」といことです。
 
このシングル曲「Lowdown」はその曲や歌詞の内容を超えて、
「オリジナルであることの重要さ」を僕に教えてくれます。
 
何かをしようとした時、誰かの真似をするのでなく
誰もやっていなかったことをする事。
 
それはとてもハードな事ですが、
実際、ボズはそれを見事やってのけましたし、
現在も残っているロック・レジェンド達も同様に、
今までになかった「オリジナル」な音楽を作ってきました。
だからこそ、ロックミュージックは僕の人生を変え、
今でもまだ、生きるエネルギーを与え続けてくれているのです。
 
僕は今まで、このコーナーでロックミュージックの魅力、
特に45回転シングル盤に特化して皆様にお伝えしてきましたが、
 
「これを聴けば人生が変わる」とか
「これを聴けばハッピーになれる」
なんてことはあり得ません。
 
そんな甘いことを考える事典で、
それこそ「ただ真似しているだけ」で、
僕が最も大嫌いな新興宗教やら、
うさんくさいセミナーと一緒です。
 
僕にとっては、たまたま扉を開いてくれたのが
「ロック」だっただけで、
それが全ての人に当てはまるとも思わないし、
押し付けようとも思いません。
 
ただ、日々生きる中で「何のために生きるか」、
「自分はこれだ!」という特別な何かを見つけることが出来れば、
もっと楽しく生きることが出来るのは確かです。
 
そんな「特別な何か」を、より多くの人が見つけ、
ため息をつく代わりに、周りの人に笑顔を振りまければ良いなーと思うのです。
 
ただ、最後に言わせて頂くと
「ロックミュージック」って本当、素晴らしいですよ!

もしあなたが「何か」を見つけられていないのでしたら、
騙されたと思って、とりあえず聴いてみてください。
 
そこには、今まで感じられなかった「何か?」があるかもしれません。
 
僕がこちらのブログで語るのは今回が最後ですが、
編集長「MASH氏」とこの度、副編集長に昇進された「ハウリン・メガネ氏」が「Take2」として
引き継いで頂けるとのこと。
さらに「音楽の魅力」を読者皆様にレコメンドしてくれるでしょう!
 
ぜひ、彼らの熱いパンチを浴びながら、
「自分の人生の大切な物」を見つけて欲しいと
心から思っています。
 
今までありがとうございました。

スターマン☆有地でした!


《スターマン筆》

「ジェリーズ」最後のお客様は?そう!「ゴードン&ファミリー」さ!

2020-02-01 13:28:03 | アナログ盤(レコード)

「ジェリーズ」名義

そしてこの様な店舗での
対面営業(物販)を開始して早19年…
 
これってアスリートなら、
「なかなかの現役生活だった!」
と我ながら思うところ。
 
さて、閉店作業中の最後の最後に
鎌倉へ遊びに来てくれたのは
このブログでもお馴染み
「ゴードン」(&ファミリー)
なんだ!
 
彼らの成長が
「そのままジェリーズの歴史」
みたいなもんだろ?
このブログでもなんと
「結婚前の記事」
から登場しているのでチェックしてみて!
 
そしてゴードンと言えば
THE WHO!
 
というワケで、当然鎌倉での
「ファイナル・ヴァイナル」
はWHOの大名盤というコレ!
「トミー」(UKオリジナル盤)
「WHO’s next 」(USオリジナル盤)
 
そして俺が手にする
「Woodstock」
(2500セット限定 DVD Box)
もGETだ!
 
もちろんソレらを入れる
「大型ユニオンジャックbag」
はオマケで差し上げたゼ!
 
kids達も可愛く成長して、
俺も実に感慨深いもんがあるんだよ!
 
とにかく1月31日を持って
「ジェリーズ」は閉店致しました!
長い間本当にありがとうございました!
 
今後の事は、追い追いコチラのブログにて
諸々と発表予定です!
楽しみにお待ち下さいね!
 
とりあえず今は、このブログをよろしく!
じゃあバイバ〜イ!
 
《編集長「Mash」筆》