特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

この基準でいいの?

2007年04月27日 | 特待生の何がNG?

「特待制度問題:学生野球 高野連が「補足説明」 初日申告2校、試合処遇でも指針」(毎日新聞 2007年4月26日 東京朝刊)によると、高野連の判断基準が示されたようです。

◇判断がつきにくいケースの日本高野連の解釈◇
(1)学業優秀または保護者の経済的理由で奨学金を受けている場合
 →スポーツ部活動(野球)が条件に含まれていなければ違反ではない
(2)学業優秀で、品行方正かつスポーツ部活動に取り組んでいる生徒が対象の場合
 →学業優秀の基準に適合していれば問題はないが、スポーツ部活動の支援が主で、一般生徒よりも低い学業基準などが設けられている場合は違反
 →この制度とは別に学業優秀制度があり、その基準に適合する学力があれば、これまでの扱いは違反とみなさない。今後はその制度に切り替える
(3)学業優秀かつ経済的援助が必要で、スポーツ部活動に熱心に取り組んでいる生徒が対象の場合
 →スポーツ部活動が必須の条件なら違反
 →学力や経済的理由で別に明確な規定があり、それに適合すれば違反ではない
(4)スポーツコースがあり、そのコースの生徒のみ学力や経済的理由を一般生徒とは別の基準で定めている場合
 →スポーツ部活動(野球)だけに与えられた特典とみなし違反
<以下略>

まあ、今頃こんな基準を出されても、学校側は困るでしょう。私は、長いこと「野球部を退部したら支給が打ち切られるものはダメ」と思っていたのですが、どうもそういうわけでもないようです。

(1)と(3)は、おおむね妥当であって、理解の範囲内です。(2)は学業優秀と品行方正はスポーツ優秀にまさるとおっしゃているわけです。(4)は完全に噴飯ものです。高野連様の価値観にみんなが従わなければならないのでしょうか?

バカでワルだが運動能力だけはあるという生徒は、どんなクラスでも1人や2人はいるものです(小中学校の話)。そういう生徒はそういう生徒なりの道を行けばいいのであって、そんな生徒が卑屈にならずに済むような環境を整えることこそ「教育」というものだろうと私は考えています。

学業優秀も結構、品行方正も大いに結構、それと同じようにスポーツ優秀も評価されていいのです。もちろん、そうでないという考え方もあるでしょうが、それをよそ様に押しつけてはいけません。価値観は人それぞれであって、私立校が独自の教育理念を掲げることは否定されることではありません。

カタカナ・イングリッシュのスピーチで話題になった(公立高校出身の)投手は、その「勇気」がむしろ好感をもって受け止められたはずです。最初からわかっていたことですが、いよいよ本格的に「宗教」の領域に入ってきたようです。

まあ、学生野球協会が定めた学生野球憲章を高野連が勝手に解釈して、それが大学野球連盟の解釈と異なる場合には、ダブルスタンダードになってしまいます。「これでいいんだな、後悔しないよな」と言いたくもありますけど…。



1 コメント

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同感!! (tenten)
2007-05-02 13:58:21
私もそう思います!!同じ考えの方がいらして読んでいてスカッとしました(~o~)
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