マスコミへのチェック

豪憲君の父が談話を発表 (読売新聞) - goo ニュース 2006年 6月 5日 (月) 02:16


　豪憲君の父、勝弘さんは４日夜、談話を発表した。談話は以下の通り。

　本日、警察から容疑者逮捕の連絡を受けました。捜索、捜査にご協力いただいた関係各位、地域の皆様には改めて感謝いたしますとともに、心よりお礼申し上げます。

　今は言葉にできない程の深い悲しみと容疑者に対する怒り、憎しみがこみ上げてきます。

　息子、豪憲には容疑者逮捕について報告しました。容疑者が逮捕されても、息子豪憲が帰って来る事はもう二度とありませんし、その事実とこれからどう向き合って行けばいいのか今はわかりません。豪憲を悼み、静かに偲（しの）びたいと思います。

　また、報道機関の皆様には、地域も含め静かに見守っていただきたいとお願い申し上げます。

　この記事はｇｏｏニュース＞社会内の記事である。ちなみにニュース > 社会トピックス > 事件 > 秋田小1男児殺害内にこの記事は無い。検索するか、前出の中で古い記事を探さなくてはいけない。


　YOMIURI ONLINE内の記事では最後の２文も掲載されている。内容以下の通り。

今後、このような事件が二度と起こる事がないよう切に願っております。

ご心配頂いた皆様、本当にありがとうございました

こちらでは秋田児童殺害内の記事として存在している。


　ここまで探してみて談話の記事をネット内で扱っているのは読売新聞だけのようだ。だから読売新聞の記事をニュースで扱ってないエキサイトやライブドア等のポータルのニュースでは談話の記事は出てこない。また、読売を扱ってるインフォシークもｇｏｏと同じ扱いで検索でもしないと出てこない。ヤフーにいたっては読売を扱ってるにもかかわらず記事がない。
　ちなみに自分がテレビで見たニュースだと、談話内の”また、報道機関の皆様には、地域も含め静かに見守っていただきたいとお願い申し上げます。 ”は紹介されていない。

　ここまでが自分が　見たり調べたりした”豪憲君の父の談話”の記事に付いてだ。さて、ポータルのニュースが扱ってないのは思い過ごしか？ニュースが”また、報道機関の皆様には～”を出さないのはたまたまか？そんな事はない、確信犯だろう。今ここで報道機関に対する自粛の動きがでれば、せっかく容疑者が捕まり、これからが面白くなるのに取材が出来なくなってしまうと思ったのではないか。（不謹慎で申し訳ない）

　結局のところマスコミには反省とか自己浄化作用とかは期待できないのだろう。ＪＲ西の衝突事故・広島の小１殺害・・・いつもいつも過剰な報道が指摘され、その度に反省（してるふりか？）してみる。つまり、マスコミには公正かつ絶対の権限をもつチェック機関が無いという点がもっとも問題なのだと思う。視聴者がチェック機関であるという論議は成り立たない。チェックって言う限りは何かと比較して正しいかどうかを判断するのだが、その何かもマスコミからしかほとんど入らないのではチェックのしようがない。

　今後はチェック機関がぜひとも必要だと思う。ただ国の機関では国家による言論の自由の規制の危険があるし無いにしても官民の癒着と天下り先になって機能しなくなる可能性が高い。（どちらかと言えば後者のほうが可能性が高いと思う・・・）やはり視聴者によるチェックがベストだと思うのだ。

　もちろん先に述べた理由でチェックしきれないのだが、幸いデジタル化の波は凄い速さで迫ってきている。今後は地方のケーブルテレビ局等が独自でニュースを全国に発信できる。例えば今回の秋田の事件なら、事件を追う他の報道機関の姿を地元の人間の目で追うこともできるだろう。それは十分に大手テレビ局のチェック材料になるだろう。お父さんの談話だって地元から直接全国に発信すればよかったのだ。国等の公共機関も今のようにテキストで発表するんじゃなく広報官を置いて映像で発表するようにすれば、マスコミに頼らずに自分達の意図を国民に知らせることが出来る。

　しかしこれだけでは不十分だ。前置きがかなり長くなったけど、ここからが提案なんだけど、デジタル化されたあかつきにはテレビ局は自局で放送したニュース等の事実を伝える番組はインターネットで一定期間放送されたままの状態で公開するようにするのだ。こうすれば視聴者がいつでもチェックできる。さらにまとめサイトのようなものも出来るだろう。そうすれば一人一人があちこち見なくても要点だけ見ていけるようになる。著作権の問題もあるが今だってどうせ個々のニュースなんてのは倉庫の肥やしになってるんだろう。そんなもんの著作権よりも報道の正確さ・公正さのが大事だと思う。

　こうしてチェックされていけば、偏向報道や過剰報道を繰り返す局は自然と視聴率が落ちてゆくはずだ。これこそが市場原理だろうし本当の意味での報道の自由と言えるのではなかろうか。