福島第一の凍土壁、凍りきらず 有識者「計画は破綻」
20:47朝日新聞
東京電力福島第一原発の汚染水対策として1〜4号機を「氷の壁」で囲う凍土壁について、東電は18日、凍結開始から4カ月半で、なお1%ほどが凍っていないと原子力規制委員会の検討会に報告した。地下水の流れを遮るという当初の計画は達成されておらず、規制委の外部有識者は「破綻(はたん)している」と指摘した。
東電の報告によると、3月末に凍結を始めた長さ約820メートルの区間の温度計測点のうち、8月16日時点で99%が零度以下になったが、地下水が集中している残りの部分はまだ凍っていないという。東電は、セメントなどを注入すれば凍らせられると主張した。
凍土壁の下流でくみ上げている地下水の量は、凍結開始前とほとんど変わっていない。外部有識者の橘高(きつたか)義典・首都大学東京教授は「凍土壁で地下水を遮る計画は破綻している。このまま進めるとしても、別の策を考えておく必要がある」と指摘。検討会は、上流でくみ上げた場合の地下水抑制効果の試算などを示すよう東電に求めた。(富田洸平)
この凍土壁工法、なんで採用したのかいまだにわからない
普通に考えて採用しないと思う
単純に考えて遮水工法なら、SMW工法などの現地攪拌工法や、RC連続壁等の置き換え工法、ボーリングマシンや2重管を使用した注入工法などが一般的だと思う
もっとシンプルに行くなら、鋼矢板による締め切りだって可能だ
凍土壁ありきで進めているから、建屋周辺に限定して遮水壁を構築してるけど、他の工法で特に大型重機で行う工法なら建屋周囲にこだわらずに、もっと大きな範囲で遮水壁を構築できるはず。
それから、地表面を遮水すれば良いんじゃないだろうか?
だいたい、凍土壁で遮水なんて、ある程度地下水流速がある場所なら、最後の締め切り部をどうやって凍結させるつもりだったんだろう?
何考えてるかよくわからん。