蔵六の思いつ記

思いつきを書き連ねる

自賠責と任意保険

2010-06-11 21:54:21 | 思いつき
 車やバイクには通称「自賠責保険」、フルネームだと「自動車損害賠償責任保険」に入らないといけない。これは、法律で決まってる義務なので、守らなくてはいけない。もっとも、乗らなければ問題ないのだが、無保険の車両に乗ってると、切符が切られる。ちなみに6点なので、最低でも免停である。

 じゃぁ、この保険の保険金はどれくらい出るかというと、被害者に対して死亡3,000万、後遺障害4,000万までだ。正直なところ、まるで足りないと思う。例えば、平均的な大卒で生涯給与は2億5千万だそうなので、働き盛り30代の方を車で轢いて死亡させたとしたら、1億円の補償で済むとは思えない。仮に低く見積もって1億だとしても、自賠責は3,000万しか出ないので、残り7,000万は自腹ということになる。普通の人はそんな金額は払えない。もちろん分割してもらう事も可能だろうが、それにしたって、爪に火を灯す様な生活を送りながら、一生かかって払う事になるだろう。一生かかってでも払ってもらえる被害者や遺族は、まだマシ、加害者に支払い能力が無い場合もあるだろう。そうした場合は、泣き寝入りしてしまう以外は手のうちようが無い。

 そうした、悲劇を防ぐ為に一般的に任意保険という追加の自動車保険に入るのだ。確かに、こちらは高い、普通車の自賠責が2年で2万円弱なのに対して、年齢制限無しの新規加入なら1年で15万くらいじゃないだろうか?もっとも高いだけ有って対人の保険金は無制限だし、自賠責にはない対物補償だとか、自分や自分の車両に対しての補償も付ける事ができる。で、この高い任意保険にどれくらいの車が加入してるのか?だいたい、8割程度なそうな。つまり、残り2割の車に轢かれたら、大変残念な結果になってしまうのだ。

 やっとここで本題。自賠責を廃止して、任意保険を義務化するか、自賠責の保険料を上げて補償内容を任意保険並みにしてはどうなんだろう?既に任意保険に加入している8割の人にとっては、今までと何ら変わりのない話だ。残り2割の人が起こす可能性の高い悲劇を回避するには、とても良い方法だと思うのだ。しかも、自動車では8割だがバイクの方は4割程度だそうだから、悲劇の起きる可能性はもっと高い。

 そんなに難しい事じゃ無いと思うのだが、どうなんだろう?
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