蔵六の思いつ記

思いつきを書き連ねる

イシガメが適応できる人工護岸

2007-09-21 23:43:16 | 気になること
昨日の続き

「技術的にはイシガメが適応できる人工護岸ってのは出来ると思う。」

 って事なんですけど、とりあえず「環境保全 ブロック」でググッて頂くと、環境に配慮したブロックが出てきます。この種のコンクリートブロックの多くは内部が空洞で、その中に砂利や土を入れたり、自然に堆積したりして、その土に草が生えて、護岸を緑化していくものなんです。あるいは水中部分なら空洞部に小魚が入り住処としても使える。

 でもブロックを使う護岸は基本的に急勾配でカメが自力で登れはしない。だから、ある程度の間隔でスロープを付けてやればカメだろうとカエルだろうと、河川とその周辺を自由に行き来できる。

 まぁ一番簡単でベストな方法は、河川の幅を現在の倍ぐらいにして、河川敷を広く取ることだろう。河川の外部なんて車がバンバン走ってて小動物の生息には向いてない。だったら河川敷で完結してしまえば良いのだ。

 それとこの方法だと、河川に溜まる土砂の撤去による、生態系の破壊を小さくすることも可能だ。現在の河川の多くは、余裕があまり無いので土砂が溜まると洪水が発生しやすくなってしまう。だから河川内の土砂撤去となると川幅目いっぱいで土砂を浚えてしまう。すると、土砂にもぐって生息する動物や藻に生息する動物は壊滅しする。川幅を倍にすれば、半分のみの土砂撤去でも十分な流下能力が確保できるだろう。

 技術的にはベストな方法だけど、もちろん用地買収が大きなネックになってくる。部分的にすれば良いかと言えばそうではない。部分的に川幅を広く取ると、その部分で流速が極端に遅くなるため、土砂堆積が急速に進み、その上流で洪水がおきやすくなる場合もある。もし、この方法を取るのなら、かなりの延長で行わなければならない。さらにお金がかかるのだ。

 技術的にはホントに解決はいくらでも出来るんだけど、最終的にはお金なんですよ。良い環境はお金には変えがたいのかも知れないけどね・・・
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