旅（２７日目1/2）

颯爽と着替えを済まして、
出発の準備を整える。



昨日、一日中ゴロゴロしていたせいで、
身体が動きたくて疼いている。



昨日の豪雨が嘘のように、
本日は快晴。



ここ最近ずっと走っている国道２号線を
本日も姫路に向かい走り始めた。


通っている道は海岸線ではないのだけれど、
たまに入り江近くの道を通ったりして海が見えたりした。



２時間程、特に特徴もない平地を漕ぎ続けると
倉敷市に入った。


倉敷市は江戸時代、
幕府の天領だったこともあり、
それらしき蔵や建物が建っていて、
走りながら見ることができる。



倉敷市の街中を走っていると、
雨が降るような雲行きではないが、
快晴だった空に雲が増え始めていた。




心配しながら倉敷市を通り過ぎて、
また１時間程走ると岡山市に入った。




岡山市のビルに囲まれた街中を通っていると、
旭川にぶつかる。

その旭川に沿って北に進むと、
岡山城が見えてくる。




岡山城の外堀に着いて、
自転車を止めようと思ったのだけれど、
駐輪場がなかったため、
目の前の図書館に停めてから
徒歩で岡山城内に入ることにした。



岡山城は、
僕が好きな武将「宇喜多秀家」の城だ。

明治の廃城令で一度取り壊されているから、
いまあるのは昭和の時代に再建されたものだ。



黒の城も悪くない。







宇喜多秀家さんには、
関ヶ原でお墓参りしているので
何となく親近感が湧く。


城前のベンチでタバコを吸いながら、
宇喜多秀家さんの壮絶な人生を思い浮かべる。




その行為が一段落すると、
隣接している後楽園の橋の上に行き、
写真を撮った。







岡山城の天守と後楽園を見ようかと思ったけれど、
雲行きが怪しいために断念することにした。



その後、城内を出て図書館の駐輪場に戻ると、
丁度お昼の時間だったので、
近くに何かないか探してみる。


すぐ近くに個人経営らしき
カレー屋があったので入って、
石焼チーズカレーを注文。


これがまた美味かった。


カレーの上でとろけているチーズが、
何とも言えないコクをプラスしている。


熱いけれど焦るようにして口に入れ、
腹を満たした。


食べ終えて店を後にする。



満腹で若干の眠気が襲ってきたけれど、
無視するように再度ペダルを漕ぎ始めた。



















つづく