あそこに誰かが生きている。 How goes it with you?

日々の感想。

旅の記憶。

自由時間。

そして、
今後の話。

旅(13日目2/2)

2015-08-20 16:45:00 | Travel memories

豪雨の中、とりあえず携帯マップで道を確認しながら進むことにする。

走り始めの1時間くらいは民家が点在していたが、
その後は見渡す限りの畑に変わった。

道は舗装されてはいるけれど、豪雨で深い水たまりが所々にできていて
かなり走りずらい。

スニーカーは既に濡れていたのであまり気にならない。

途中から登り坂が増えてきた。
山ではなく、小高い丘といった感じ。

続く坂道で体力が奪われ、お腹が減ってきたので
携帯で近くのお店を探すことにした。

携帯で調べてみると見事なまでに何もない・・・
サイトでもマップ上にも何も記載がない。

今更ながら朝食を抜いたことを後悔した。

しょうがないので再び走り始める。

小高い丘続きだった道が徐々に山道に変わっていく。
それに従い上り坂も角度が急になり体力が奪われていく。

マップで調べるときに検索カテゴリーが「車」か「徒歩」しかないので
この旅は「徒歩」の方を選んで調べている。
(「車」の方を選ぶと自動車専用道路が表示されない為。)

そのため、道も国道ではなく旧道などを通ることが多いのだけれど
本日はほぼ旧道を選択されている。

鹿児島の旧道は道も車一台が通れる道で、周りはギリギリまで木々が迫ってきているし
豪雨のせいで雨が川のように坂道を流れ落ちてゆく。

そんな山道を登っていた時にギアチェンジをしたら
まさかのチェーンが外れてタイヤの間に挟まってしまった。

何度か力ずくで外そうと試みたのだけれどまったく外れない。
嫌気がさして横に倒れていた大木に腰掛けて冷静さを取り戻そうとした。

段々と落ち着いてきたので再度チェーンを直すことにする。
落ちていた枝を使い、てこの原理で試みると簡単に外れた。
(嫌気がさしているときは冷静になることを学ぶ・・・・)


再び走り始める。

進んでいた道をマップどおりに曲がると今度は土道に突入。
神様は試練をお与えになるのですね。と落胆が強くなる。



土道は雨をふんだんに蓄えているので、
まるで誰かに後ろを引っ張られているように走りずらかった。

30分程その道が続き、やっと舗装された道に戻った。

安心からか空腹が再度襲ってくる。

空腹を我慢しながら1時間程走っていると
田んぼが広がる道の横に古びた商店を見つけた。

一目散で中に入り、食べ物を探したのだけれど
菓子パンしか置いてなかった。
店内に商品は少なく、店員もいない。

レジに行ってみると、御用の方はこちらのインターホンを押してくださいと張り紙が貼ってある。
押してみると店の奥からおばあさんが出てきてお会計をしてくれた。
薄暗い店内にこのおばあさんはちょっとしたホラーです。

店先で菓子パンを頬張る。
味はおいておいて少しは腹の足しになった。

豪雨は弱まる気配がないが
目的地まで行くしかないと自分を奮い立たせ商店を後にした。












つづく