あそこに誰かが生きている。 How goes it with you?

日々の感想。

旅の記憶。

自由時間。

そして、
今後の話。

旅(3日目・2/2)

2015-08-03 18:47:09 | Travel memories
途中一号線が車両専用車線になったので細い道に入って由比駅の横を通る。


由比は江戸時代、東海道の宿場ということもあり時代を感じさせる木造建築が
道の横に点在している。

そのまま進むと車一台がやっと通れるような道になる。
上り坂がキツイ。

民家を通り過ぎると辺りは枇杷畑に変わる。
急峻な坂を埋め尽くす枇杷はそのオレンジとも黄色ともいえない色が美しい。
その枇杷畑を横に見ながら坂を上ると有名な薩埵峠に着く。

南北朝時代と戦国時代に合戦があり、戦国時代は武田信玄もこの岬で今川と戦ったというけど
僕はそれより司馬遼太郎の「箱根の坂」という小説で北条早雲が通った道ということで強く覚えている。



もう少しそこに立ち止りたかったのだけれど、暗くなる前に静岡市に着きたかったので
薩埵峠を後にする。

薩埵峠からまた上り下りを数回繰り返して峠を越した。
山には霧が立ち込めていてなんとも幻想的だったことを覚えている。



峠を下ると平坦な道が続く。
段々と周りの景色が街に変わっていく。

静岡市に着いたのは午後6時頃だと思う。静岡駅から少し離れた場所にあるホテルが本日の宿。
このホテルは変わっていて、各階のエントランスにブリキのおもちゃなどがそこらじゅうに飾ってあった。

チェックインをして大浴場で汗を流し静岡の街へ。
静岡の街は商店街に活気があり、一人でいても楽しい。
夕食を迷っていると「てんぷら」の暖簾に魅力を感じる。

なんとなくお高い感じはあったのだけれど、初めて一人てんぷらに挑戦。
緊張したけれど案外美味しくいただけました。

ほろ酔い気分でホテルに戻り、外にある洗濯機で洗濯をする。
昼間の雨が嘘のように静岡の空には星が出ていた。

雨は嫌だけど、こんなに充実しているのはいつぶりぐらいだろうと
真剣に考えてしまった。幸せってこういうことなのかなとも考える。

ぼーとしているといつの間にか乾燥も終わっていた。


今日もぐっすり眠れそうだ。






つづく




旅(3日目・1/2)

2015-08-03 01:14:13 | Travel memories
目が覚めて起き上がると下半身に鈍痛が走る。
昨日の箱根が原因だろう。

ホテルでパンとオレンジジュースを朝食として食べた。
本日の天候は小雨。テンションが下がる。

昨日、帰り道のコンビニで雨具上下セットは購入しておいたけど
これぐらいなら着なくて大丈夫だろう。

曇り空の中、三島から沼津市に向かう。
距離的には8kmぐらいだから30分ぐらいで沼津駅に到着。
沼津は以前遊びに来たことがある。
到着したと同時にいきなり豪雨になった。三日目にして初の本格的な雨。

沼津駅付近の駐輪場に自転車を停め、近くにあったチェーン店のカフェに入る。
先輩から連絡がくるまで待つことにしよう。

今日会う先輩は昔から時間にルーズな人だから、持ってきた本を読むことにする。
それから1時間半後ぐらいに電話があり、沼津駅に白いバンで迎えにきてくれた。

雨がまだ強く降っているせいか沼津駅の広いロータリーには人が疎らだった。

そこから少し走って沼津港に到着。海鮮丼をごちそうになる。
食事中、先輩がいまやっている事業の話とかを聞いていた。
この人は誰かの下で働くのは無理だろうと昔から思っていたけど当たったね。

昼食後、先輩と近くの自転車屋さんに自転車につける荷台を買いに行く。
リュックでここまで来たけどさすがに肩が痛い。

一番安い荷台を買い、駅で先輩とはお別れ。今度は東京で会おうと約束をする。

駐輪所に戻り荷台を付けて、初の雨具を着て出発。
本日中に静岡市に着きたい。
雨が上がる気配ははい。

先輩に道を教えてもらって、一号線ではなく380号線で海岸線を
まっすぐ進む。
走り始めて20分ぐらいで雨が上がり、左手に霧がかかった富士山を見る。

途中から一号線に合流し富士川で一休み。
富士川の幅は広く、工場から上がる煙が何とも言えない雰囲気を出している。


河川敷で愛想のない猫に癒させる。
こいつはどうやって生きてるんだろう。


タバコを二本吸い終わる頃、猫に別れを告げて再び静岡市を目指すことにする。
雨でニューバランスのスニーカーはビチョビチョ。
気持ち的にも今日は早くお風呂に入りたい。






つづく