あそこに誰かが生きている。 How goes it with you?

日々の感想。

旅の記憶。

自由時間。

そして、
今後の話。

旅(16日目1/2)

2015-08-25 16:25:47 | Travel memories


起きた際に「一日を無駄にしてしまった。」と感じたが、
いつの日かまた、鹿児島に来る日があるだろうと楽観的に捉えることにした。

本日の天候も、昨日と変わりがない豪雨だった。

憂鬱な気持ちだが、今日は進むしかないと、
自分に言い聞かせてホテルを出る用意を始める。

用意ができ、チェックアウトを済ましてから外で雨具に着替えて、
(雨具姿でホテルを出るのは恥ずかしいから。)
ドシャ降りの中を、本日の目的地目指して出発する。

一日ゆっくりしていたおかげか、身体の痛みがなくなっていた。

鹿児島駅を横目に国道3号線を進む。

市街地を出ると、鹿児島に着いた日を思い出させるような田舎道に変わり、
周りには田園が広がっている。

あまり高低差がないのが嬉しい。

しかし、嬉しがっていられたのもそこまでの話で、
そこから急峻な山々が待ち構えていた。

特に登り始め「登り専用車線」と書かれた標識があると要注意で、
登りだけ二車線になるのだが、その後の坂道が急で何度も歩く羽目になる。

息を切らせながら、二カ所目の山登りを終えると空腹に襲われた。
鹿児島到着一日目の辛さはもうないだろうと高を括って出発してしまい、
何も食べ物を持ち合わせていなかった。

当たり前ながら、こんな山の中に食べ物を提供してくれる場所なんてないので
再度、我慢して進むことにした。

空腹のまま、何度目かの山を越えて、坂を下っていると左横に道の駅を発見した。
外には旗が立っており、そこには「お食事処」と書かれている。

急ぐ心を落ち着かせながら入ると、店内にお食事処の暖簾があった。
が、そこに入る寸前、道の駅の店員らしき人に「お食事は2時までです。」と
あっさり言われてしまう。

ただ今の時間、午後二時半を少し回ったところ・・・・

落胆は激しかったが、しょうがないので店内を探すことにする。
店内を見てみると、まさかのお弁当類も売り切れで、
残っていたのが一日目と同じ菓子パンだけだった。

鹿児島の神様は僕に菓子パンばかりオススメするな~。と冗談半分に思ってしまう。
これしかないので菓子パンを購入し、緑に包まれた道の駅の駐車場で一人菓子パンを食べる。

山越えの途中で雨が上がったのだけが、いまの僕にとって何よりの救いだ。

菓子パンをものの五分で食べ終えて再び出発する。

道は変わらず、田園と山道の繰り返しだったが、
雨上がりの田園風景は初夏の風情があり、ずっと見ていたい気持ちにかられた。



その中を走っていると、丁度イヤホンから
oasisの「Stand By My」が流れ始めた。











つづく