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科学はおもしろいぞ!

身の回りのことから、科学のおもしろさを発見してみよう。

太陽望遠鏡の太陽像(葛飾区郷土と天文の博物館)

2009-10-11 11:56:10 | 科学館はおもしろいぞ
太陽望遠鏡の像この写真は東京の「葛飾区郷土と天文の博物館」という施設の天文展示室にある太陽望遠鏡の像を見るための投影スクリーンです。
この建物の屋上には「太陽望遠鏡」という特殊な望遠鏡が設置されていて、その望遠鏡で観測した太陽の像が、鏡で反射されて、建物の中を縦に貫通する直径20センチほどの管(光ダクト)を通って、展示室まで引き込まれて投影されています。
写真の天井近くの右側から太いパイプが横に走っていますが、その像が鏡で反射されて、床面の丸いスクリーンに投影されています。
つまり、太陽の生の画像が床面にライブで投影されているのです。
また、その太陽の光は途中で分けられ、グレーティングで分光されて壁面に虹色のスペクトルを投影しています。
正面奥に見えるのが、太陽のスペクトル像です。
太陽望遠鏡の像比較的明るい展示室でしたが、太陽像には黒点もはっきりと見えて、太陽スペクトルも結構きれいに見えて、フラウンフォーファ線もよく見えました。
この展示室では、曇りの日などはライブの太陽像ではなくて、録画されている太陽像を投影しています。

太陽望遠鏡という望遠鏡は、太陽を観測するためだけに作られている特殊な望遠鏡で、通常は反射式望遠鏡で、屋外に設置されています。
観測しないときは望遠鏡の開口部にフタが付いていて、観測のときには開きます。

下の写真は、上記の葛飾区の施設の望遠鏡ではなくて、名古屋市科学館の屋上に設置されている25センチの太陽望遠鏡で、太陽の位置を自動的に追尾して、太陽の丸い像を展示室に繋がる「光ダクト」へ送り込みます。基本的にはどこの太陽望遠鏡も同様の装置です。
名古屋市科学館の屋上太陽望遠鏡 名古屋市科学館の屋上太陽望遠鏡
鏡筒の上についている小さい望遠鏡はHα線太陽像望遠鏡です。
鏡筒の端部には黒いフタが付いているのが見えます。当日は曇天だったので、望遠鏡のフタは閉じられていました。
DST(ドームレス太陽望遠鏡) DST(ドームレス太陽望遠鏡)断面図
太陽望遠鏡としては昭和54年に完成した、飛騨にある「京都大学 理学研究科附属・飛騨天文台」のドームレス太陽望遠鏡置が有名です。(上の写真)
口径は60センチもあり、地上23メートルの塔の上に設置されています。

人間の関節の動きを見せる(上海科学館)

2009-10-08 19:24:49 | 科学館はおもしろいぞ
ガイコツが漕ぐ自転車この装置は、鏡(ハーフミラー)の張られた六角形の箱と並んでいる自転車のような装置にまたがって、ペダルを漕ぐと、その鏡の箱の中が明るくなってきて、自分の動きと同じ動きのガイコツがペダルを踏んでいる姿が現れてくる・・という、人体の関節の動きを子供たちにユーモラスな形で見せている展示です。
人間の関節の動きを説明する展示には、このようなハーフミラーを使った展示装置は、昔から良くあります。

この下の写真の左側は1998年に撮影したもので、上野の国立科学博物館にあったものです。
現在の国立科学博物館はリニューアルされていますので、この展示物はありません。
だいぶ昔に体験した事なので、正確な動きは忘れてしまいましたが、床面の足型のところに立って、壁面にある丸い円盤に取っ手がついていて、それを片手で回すと、左側の鏡(ハーフミラー)の中が明るくなって、人体の骨格モデルが同じように動くという仕掛けです。
関節を動かしてみよう(科博) 大阪キッズプラザ
右側の写真は、大阪の大型児童会館「キッズプラザ」にあったもので、今でもあると思います。
上海のタイプと同様に鏡(ハーフミラー)のはまっているウィンドウの前の自転車のような装置にまたがり、ペダルを漕ぐと、ガイコツが見えてきて、自分と同じ動きでペダルを漕いでいるというものです。

空中自転車 綱わたり(上海科学館)

2009-10-07 16:52:10 | 科学館はおもしろいぞ
上海科学館の空中自転車上海の科学館にあった、空中綱渡り自転車です。来館者が自分で自転車を漕いで綱渡りが出来るので、行列が出来る人気アイテムです。
ロープの高さは3~4mほどの高さの上を、5mほど進んでから、バックで戻って来るという体験です。
自転車にはロープが付いているので、戻るときはロープに引かれて戻ります。
ロープの下には、安全のためにネットが張られていますが、隙間があるので、子供などはそこから落ちてしまう可能性がありますが、鷹揚なのか、ノープロブレムなのか・・・
上海科学館の空中自転車 上海科学館の空中自転車 上海科学館の空中自転車
自転車自体は市販の自転車のリムの部分が、タイヤではなくてロープがはまるように凹型の特殊なリムになっていて、前後の車軸のところから、下にフレームが伸びていて、その先にオモリが付いています。
つまり、ロープを支点にして、2mほど下にオモリが付いたヤジロベイ状態になっているのです。
私も乗りたかったのですが、体重制限で乗れませんでした・・(^^;

慣性モーメントの体験装置(上海科学館)

2009-10-06 16:11:41 | 科学館はおもしろいぞ
上海科学館の慣性モーメントの展示この装置は、慣性モーメントの体験装置です。フィギヤスケートのスピンで、スケーターが体を縮めると、グルグルと速いスピードで回り、体を広げるとスピードがゆっくりになる、あの現象です。
この写真は、上海の科学館で見かけた展示ですが、このタイプの装置は私は初めてみました。
上海科学館の慣性モーメントの展示ターンテーブルの中央に装置があり、体験者が中央のバーに座り、その前に両側に広がったパイプに通っているオモリを握ります。このオモリは両手で左右にスライド出来るようになっていて、体験者が手を広げたりして位置を変えることが出来ます。
次に、中央の舟の操舵輪のような部分を、体験者が座ったままで自分で回して、ターンテーブルを回転させます。
ターンテーブルが回り始めたら、オモリを広げたり縮めたりスライドさせてみると、回転スピードが面白いように変化します。なかなか楽しかったです。
国内でもいろいろな科学館に設置されていますが、佐賀県立宇宙科学館の装置と大阪市科学館の装置をご紹介します。
佐賀県立宇宙科学館の慣性モーメントの展示 大阪市科学館の慣性モーメントの展示 大阪市科学館の展示解説

人間電池(大阪市科学館)

2009-10-05 12:06:11 | 科学館はおもしろいぞ
大阪市科学館の人間電池の展示大阪市科学館にあった、二種類の金属板に手を押し付けて、電気が発生する様子を観察する展示物です。
何種類かの金属板が並んでいて、その金属板と電流計が電線で結ばれています。
来館者が、二種類の金属板に手を押し付けると、体の中を電気が通ってボルタの電池のように電流が流れ、電流計の針が振れます。
同じ金属同士に手を押し付けても、電気は流れませんが、違う金属だと、だいたいは流れます。二種類の金属の組合せによって、起きる電気の強さが違います。
大阪市科学館の人間電池の展示 大阪市科学館の人間電池の展示 大阪市科学館の人間電池の展示
国立科学博物館の展示このアイテムはとても一般的なアイテムで、理工系の科学館では定番の展示で、国立科学博物館にも新館の2階にあります。
国立科学博物館では、アルミと銅とステンレス(だったか?)の三種類の金属板から2種類を選んで試すようになっていますが、この大阪市科学館の展示では銅板とアルミ板の手形部分に手をあてると電流計の針が振れて、電気が流れた事が見えます。
ただ、金属板が子供たちの汗などで腐食して、電気が通りにくくなったりします。