科学はおもしろいぞ!

身の回りのことから、科学のおもしろさを発見してみよう。

いや~ はやぶさ 君には泣かされたね・・

2010-06-16 22:03:53 | 科学館はおもしろいぞ
待ちに待ったハヤブサ君が戻ってきましたね。
早速、着陸している様子を私のパソコンのデスクトップ画像にしましたよ。
もう、感動ですね。JAXAは株を上げたですね。このハヤブサ君のおかげで仕分けの圧力は弱まるでしょうが、天下っている面々がいることは事実ですから、それは忘れないように、処分しましょう。
それにしても、JAXAは、ハヤブサ君のあとに、イカロスもあって、まさに注目を集めていていますよね。
でも、このような夢を与える実験を続けるためにも、無駄な天下り連中はなくしてくださいね。

このところ、更新がめちゃくちゃに滞ってましたが

2010-04-14 22:06:13 | 科学館はおもしろいぞ
年度末で忙しかった・・・という言い訳で、許してください。
先日、かねてより欲しかった、シャープのモバイルの「Netwalker」というのを買いました。
私の使い方は、とにかく出先でメールとか原稿書きに使いたいので、小型のキーボードタイプのを探していたのです。
これまでは「シグマリオン」というNTTの製品を使っていたのですが、壊れてしまい、やむえず後継を探していたのです。
で、このシャープの「Netwalker」がいいかな・・と思って買ったのですが・・
思った以上にキーボードが使えなかったです。
なんとなく薄っぺらな板をたたいているようで、タッチミスが多く期待したほどの製品ではありませんでした。

フレネルレンズというレンズ

2010-01-14 18:42:53 | 科学館はおもしろいぞ
越前岬灯台のフレネルレンズフレネルレンズというレンズがあります。(写真:敦賀海上保安庁
これは、灯台などで光を遠くまで届くように集光させるためにレンズが使われているのですが、口径が大きいので通常のレンズのように作るととても重くなってしまい、光の透過ロスも大きくなるので、写真のように三角形のプリズムのような形のリングを組み合わせて大口径レンズの働きを持たせたレンズです。
最近は透明の薄いシートに、このフレネルレンズが加工されているルーペなどもあり、老眼になってきた私も時々重宝してます。
フレネルレンズフレネルレンズこのフレネルという名前は、発明者のフランスの物理学者の名前が由来です。このフレネルレンズの仕組みは、右図のように、通常の屈折レンズをドーナツ状に切り、厚さの中央部分をカットして、屈折に有効な部分だけを残した形をしたものです。そのため、どうしても同心円の線が出てしまうので精密なレンズとしては使えません。

音のフレネルレンズこのフレネルという名前が付いた物で、科学館などの展示で「音のフレネルレンズ」(第7回「サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテスト」入賞作品)という物があります。
これは、フレネルレンズのように同心円のリング状の板を図のように並べた物です。
この「音のフレネルレンズ」の反対側に特定の周波数のスピーカーを置いて音を出すと、計画された焦点位置に音がピンポイントで集まっているのが聞こえます。
この「音のフレネルレンズ」の設計にあたっては、使用する音の周波数や焦点位置を決めて、正確に同心円のリング状の板と隙間の部分の大きさを決めて作る必要があります。
しかしこの「音のフレネルレンズ」は、見た目は同心円状の板で構成されているので光学フレネルレンズと似ていますが、光学の屈折ではなくて、リング状の板の隙間を抜けてくる音の回折現象を利用して焦点を結ばせています。ですから、フレネルレンズとは言っても、光学レンズのフレネルレンズとは全く原理も違います。
回折レンズ先日フレネルレンズを調べていたところ、「光学レンズ」にも回折を利用した「回折レンズ」というものがあるそうです。私は初めて知りました。
この回折レンズはカメラの多層なレンズ群の中に組み込まれていて、レンズの色収差などを軽減するために使われるそうで、光学レンズに光の波長程度の細かいリング状のスジが加工されているそうです。
その後いろいろと調べてみたら、キャノンで開発した製品でした。
つまり、屈折レンズでは必ず出てくる色収差による焦点ズレを、回折レンズを使って、全く逆の色による焦点ズレを作って、そのようなレンズを重ねることによって、完全に色収差が無いレンズになっているそうです。
詳しい話は、このキャノンのページをご覧ください。
ちょっと難しい話になってしまいますが、回折現象はガラスの表面に細かい溝がいくつも刻まれている状態なのですが、その溝の感覚で、色のズレを自由に調整できるのです。
ただ、屈折レンズのように拡大縮小は出来ないので、拡大縮小の働きは屈折レンズに任せて、最後の色収差の調整部分に、回折レンズを交えて、補正するということのようです。

音の伝わる早さを体験する展示「1と2の消息」

2009-12-21 11:02:23 | 科学館はおもしろいぞ
1と2の消息この展示も前回の記事でご紹介した09年秋に羽田空港で行われていた「空気の港」というイベントで展示されていた作品です。
羽田空港は第一ターミナルと第二ターミナルという二つのターミナルがあり、500メートルほど離れています。
その間が真っ直ぐな通路となっていて、動く歩道が通っているのですが、この作品は、その長い通路の第一ターミナル側と第二ターミナル側とに1台ずつスピーカー装置が対向する向きに設置されています。
このスピーカー装置は高さ1.5メートルぐらいの位置に、超指向性スピーカーが設置されていて、ちょうど動く歩道にいる人の耳の高さに合わせてあり、動く歩道に乗っていると第一ターミナル側のスピーカー装置からは「ターミナルワン」、また反対側の第二ターミナル側のスピーカー装置からは「ターミナルツゥ」という声が両方のスピーカーから同時に数秒間隔で流れてます。
スピーカー部 スピーカー部詳細 作品の説明 title=
そのため、動く歩道に乗って動いていると、最初は「ターミナルワン」という声が聞こえていて、反対側のスピーカーの音は1秒ちょっと(音の速さは秒速約340メートルなので)遅れて「ターミナルツゥ」と小さい音で聞こえるのです。
動く歩道で移動してゆくにつれて、その遅れは少なくなって、真ん中に来ると、その二つの声が同時に聞こえるようになり、また進むにつれて、ターミナルワンが遅れて聞こえるようになってくるという物です。
効果はどうだった? と聞かれると・・・音が小さくなって聞こえにくくなって来るのが強くて、よく注意していると効果は感じましたが、地下道という音の反響などもあったりで、ちょっと効果はイマイチでしたが、考え方にはとても共感しました。
屋外などで、もっと大きな音でやると面白いかと思います。

この「空気の港」というイベントは、なぜか基本的に製作者名が書かれていないので、どなたの作品なのか分かりません。もしご存知の方がいらしたら教えて頂ければありがたいです。


「コンセントからの旅」という展示が面白い(大阪市科学館)

2009-10-23 09:53:11 | 科学館はおもしろいぞ
コンセントからの旅またまた、大阪市科学館ネタですが、ここの2階(だったかと)に、国内の発電や電力関係団体が提供協力して、発電や電気エネルギーなどを紹介しているコーナーがあります。
その中にあった展示物で、とても面白い展示物で「コンセントからの旅」というのがありました。
壁面のコンセントを引き出すモニターがはまっている壁面の下に穴があって、太いコードが出ています。モニターの画面には、住まいの壁面のイラストが映し出されていて、その太いケーブルの電線が壁面のコンセントにささっています。
スタートしたら、その太いケーブルを引っ張ります。するとケーブルはどんどん出てきて、それに伴って、壁面のコンセントが上の写真のように引っ張られて、出っ張って着て、さらに引っ張ると、壁面の中に入り、家庭の電力計や、引き込みの電柱へとつながり、さらに引っ張ると、町中の電線をなぎ倒しながら、変電所・・山間の送電塔、そして発電所へとたどり着くという具合です。
街の電柱 山間の送電線 変電所
まあ、やっている子供たちは何をやっているのかはわかってなくて、ひたすらケーブルを引っ張るだけかもしれませんが、家庭のコンセントに届くまでに、いろいろな経路を通ってきているのだな・・という事が漠然とですがわかりますし、なによりも楽しいですよね。
こういう展示は好きですね。