
私は音楽については、楽譜は全く読めませんし楽器演奏なども全く出来ません。ただ、装置としての楽器にはとても興味あります。このハモンドオルガンという楽器について、鈴木さんからお話を聞いて、とても面白い楽器という事を知りました。
そこで、このハモンドオルガンという楽器について、少し調べてみました。

このオルガンは、ペダルを踏んでふいごを動かして空気を押し出して、リードと呼ばれる薄い板を振動させて音を出しているので、「リードオルガン」と呼ばれています。
原理としてはハーモニカと同じで、音階に会わせて大きさや長さの違うリードが組み込まれていて、鍵盤を押すとそれぞれのリードに空気が流れて音を出します。

パイプオルガンについては、知り合いに須藤さんという製作している人がいて、以前工房を訪ねたこともああっていろいろと説明を聞かせていただいたので、ある程度は知っているつもりです。
大きな送風機の風をパイプに送り込んで、そのパイプに設けられている「歌口」というリコーダーの笛の部分のような狭い部分を通る時の空気の振動を、パイプで共鳴させて音を出すのです。
音の高い低いは、パイプの長さや太さだけではなく、歌口のスリットの広さなどが重要で、いろいろな音階に合わせて調律されています。
パイプには木製の物と金属で作られたものがあり、音質はそれぞれ違いますが、基本的な構造は一緒です。

電気とは言っても、エレクトーンのように電子的に音を出すのではなくて、モーターの力で歯車のような鉄の板を回して、その近くに置いた電磁石に流れる電流の変化を読み取って音に変換しています。


この歯車は、低音は歯数が少なく、高音では細かいたくさんの歯数が刻まれています。この歯車の形も通常の歯車のような角々とした歯形ではなくて、きれいなサインカーブになるように作られているそうです。



歯車を使ったオルガンというと、国立科学博物館の新館2階「たんけん館」に「歯車オルガン」という展示物がありました。(いまもあるかは不明です)
