河北新報より転載
楢葉に仮設商店街開設 避難区域内で初
避難指示解除準備区域にオープンした「ここなら商店街」
福島第1原発事故で避難指示解除準備区域に指定され、2015年春以降の帰町を目指す福島県楢葉町で31日、仮設の「ここなら商店街」が町役場脇にオープンした。町によると、避難区域内での仮設商店街開設は初めてという。
プレハブ平屋で食堂2店、スーパー1店が入居した。売り場面積は計約375平方メートル。名称は「飲食や買い物がここならできる」「ここは楢葉」を掛け合わせて付けた。
現地で開所セレモニーがあり、松本幸英町長が「商業施設は、帰町に不可欠。復旧・復興に向けた新たな一歩になる」とあいさつ。松本町長や根本匠復興相、内堀雅雄副知事らがテープカットをしてオープンを祝った。
入居した「武ちゃん食堂」は原発事故で休業を余儀なくされ、今回復活した。「おらほ亭」はそばやソフトクリームを提供する。スーパーの「ブイチェーン楢葉店」は原発事故後も町内で営業していた店を移転した。
武ちゃん食堂の店主佐藤茂樹さん(51)は「店を再開でき、うれしい」、おらほ亭の横田峰男さん(49)は「やれる人がやれる事をして、復興に向けて前に進みたい」、ブイチェーンの根本茂樹さん(52)は「客の要望に応えながら、品ぞろえを考える」と話した。
商店街は、中小企業基盤整備機構が建物を整備し、店内の設備や備品は町が県の補助を受けて整えた。総事業費は1億3000万円。
2014年08月01日金曜日
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