旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

白沢五山の箱倉山と前山に登る

2010-12-11 23:48:18 | 宮城県の山
だいぶ寒くなってきたので、今日は近場の作並街道沿いにある白沢五山のなかの箱倉山と前山に登ってきた。


(▲今日のコース図)

白沢五山とは、
       ① 函(箱)倉山(はこくらやま)  349.5m
       ② 前山(まえやま)        346.0m
       ③ 岩垂山(いわだれやま)    348.0m
       ④ 小森(塚)山(こもりやま)   340.0m
       ⑤ 大森山(おおもりやま)    363.8m

場所は、宮城県仙台市青葉区上愛子(かみあやし)。
上愛子小学校とは国道48号を隔てて反対側に位置している。

まずは、国道48号から国道457号へ左折し、JR仙山線の下をくぐって箱倉山登山口へ。
「おッ、ゲートが閉まっている! 入れない。」
仕方がないので、歩道わきの草地に止めようとした。
(軽自動車だからできるが、普通車は入っていけないスペース。)

そこへ、畑仕事に来たオジサンが声をかけてくれた。
「自分が畑に居るから、中まで入って車を置いたらいいよ!!」
ありがたい。
ということで、仙台市のポンプ場の脇に駐車。


(▲通常は車両進入禁止らしい。)

箱倉山の登山口は、このポンプ場の脇にある。
標識には、「箱倉山 標高349.5m 登山口 仙台市百年の杜づくり 子ども自然体験学習林第一号」と併記されている。




(▲登山口の案内板)

9:45  スタート。

寒気で凍みた林道を進む。
道はかなり荒れているが、歩くには支障が無い。
9:55  林道を左折し、雑木林に入る。


(▲荒れた林道)


(▲林道右折点)


(▲林道からの左折分岐点)


(▲雑木林の道)


(▲猟銃の薬きょうが落ちていた。)



10:10  「箱倉山」という矢印の標識があるので左折。


(▲頂上への左折点)

ところどころロープの張られた道を登る。

10:20  箱倉山頂に到着。
「上小おやじの会」が建てた登頂記念の標柱が数本。
どうやら、サマーキャンプに併せて子どもたちと登っているらしい。
三角点の脇には、「平成22年7月25日」という少々立派な10回記念碑もあった。
にぎやかな子どもたちの声が聞こえてきそうだ。


(▲頂上)

東側の展望所から、上愛子小学校の方向を展望。
次の山があるので、ほどなく下山。
もと来た道を戻る。


(▲東側の眺望)

11:05  登山口に到着。
(時間がかかっているのは、いつものとおり写真撮りをしているから。)

来たときに声をかけてくれたオジサンにお礼のあいさつ。
その方は、“ミズ菜”と“大根”を畑から採り、お土産にくれた。
遠慮する当方に対して、
「雪が降り始まると、山からサル(猿)が降りて来て全て食いつくしてしまう。自分たちだけでは量が多いのだから。」と、笑顔で渡してくれた。

来たときに声をかけてくれたり、野菜のお土産を持たせてくれたりと、
その方の親切に疲れも吹っ飛んでしまった。


(▲いただいたミズ菜と大根)



11:30  国道を仙台中心部に向かうようにホンの少し戻り、前山に移動。歩きを開始。
民家のすぐ脇には「クマ出没注意」の立て札。


(▲前山)

カヤ野の道を進んで、杉木立の入口の鳥居に着く。
またまたクマ注意の標識。


(▲カヤ野の道)


(▲鳥居)


薄暗い杉林と雑木林の境に「山神」のほこらが鎮座。


(▲山神碑)

11:42  ほこら脇の石段登りを開始。




11:44  お~、すごい!!
趣き深いブナを両脇にした雷神の石碑が、デンと座っている。
これはいい!!
この山の面白さが強く感じられてくる。
期待が高まってくる。


(▲雷神碑)


11:51  あ~、社殿らしきものが見えてきた!!
ここが牛頭天王神社らしい。


(▲牛頭天王神社)

絵馬が飾られている。
髭を生やした兵士らしい人物が描かれているが、色あせているため何の絵か判読できない。
鐘楼もある。
チョロチョロとリスが動いている。


(▲絵馬)

(▲鐘楼。そばにリスがいた。)


天照皇太神碑の左わきの細道を先に進む。

あった、ここにも。
でも、何の動物のフンか分からない。
「何もわざわざ登山道でしなくても・・・。」などと、ブツブツ呟きながら先へ進む。


(▲動物のフン:クマか?)


12:16  前山山頂に到着。
途中の苔むした参拝道が趣き深かったことに比べ、頂上は極めてあっさりしたもの。
眺望はまるで効かない。
付近をウロウロ。
ここで昼食。


(▲前山山頂。三角点は無い。)

頂上から先にも道があるようなので行って見ることにした。
この一帯は、サラサドウダンツツジの群落。
花の盛りはさぞかし美しいところなのだろう。

「五郎山へ」という標識が出てきた。
それとは直角に東側への細道がある。
「この先には展望の良い所があるのでは・・・。」と期待し、奥に進む。




12:59 「北コース」という標識が見えてきた。
来た道を戻るつもりでいたが、ここで急きょ「北コース」を降りることに変更。


(▲北コースへの道)

このコースは、あまり人が通らないようだ。
道は、あまり良くない。


(▲倒木が行く手に・・・。)

13:21  岩場を水が流れ落ちる場所に来た。
道は、反対側に続いている。
足場も悪く、摑まるものも見つからないので、少々難儀をして越す。
(渡ってから気がついた。ロープがあることに・・・。もっと、わかるように設置してよ!)


(▲実際は、かなりの急斜面。岩場に落ち葉がたまり、足元が不安定になってしまう。)


ふもとが近づいてきたら、薄暗いスギ林。
こういう場所は、いつもながらあまり気持ちの良いところではない。
大きなフジ蔓がスギにからみついて、まるで大蛇のようだ。
スギ林の端に出てきた。


(▲からみつくフジ。この奥にはもっと気味の悪い形をしたものがある。)

クマ捕獲用の箱ワナが設置されている。
民家はすぐ脇だ。
夜にはかなりの頻度でクマがうろついていることだろう。
それは、十分に推察できる。
なにせ、すぐそばが鬱蒼とした林なのだから。


(▲クマ捕獲用ワナ)


(▲前山北コース下山口)

13:46  無事、登山開始地点に到着。


残り3山には、いつ行こうか?

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2 コメント

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Unknown (ナカシィ)
2010-12-12 17:18:57
クマのワナがしかけてあるのですね~。
捕ったらクマ鍋になるのかしら・・・
水菜と大根を入れて^_^;
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Unknown (やまぼうし)
2010-12-12 19:16:46
ハハハ! ナカシィさん。 そうね。熊肉は臭いがするから。しかし、山に行く者として一応反省してるんです。餌不足の山にはいり、クマ鈴鳴らして追い立てているんですから。それこそクマにとってはきっと大きな迷惑なことでしょう。何のお土産も持参してこない登山客は・・・。
返信する

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