旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

小学生に学んだ時間の使い方と「一日四分割法」

2006-12-13 23:08:16 | 日々雑感
「習字の練習50枚、算数の宿題をやり、その後はピアノの練習があるし・・・。」女の子は、漢字の書き取りをしながら、話しかけた中年の女性に言い訳ととられないように気を配りながらそう話した。

どうやら、次の休日には何やら踊りの発表会のようなものがあり、それに参加するようにと女性が誘っているらしかった。くだんの女の子は、父親がフィットネスクラブで運動している間、通路のソファに座り、漢字の書き取り練習を続けていたのである。

いまどきの子供は大変だ。休みの日にも予定がいっぱい入り、満足に遊ぶこともかなわない・・・。


ところで、城山三郎さんは『この日、この空、この私-無所属の時間で生きる』という本の中で、一日四分割法を紹介している。

神授の時間:深夜、仕事のことのみ考える時間
黄金の時間:午前、仕事に専念する時間
銀の時間:午後、資料調べ、下書きづくり、エッセイ作成等の時間
珊瑚の時間:夕刻、郵便や雑誌の拾い読みの時間(餐後の時間)

さすが、時代を鋭く切り取り、常に社会に問題提起をしてきた文筆家としての時間の使い方だと感心させられてしまう。


それに引き換え、こちらはどうか? 帰宅後ただちに晩酌をチビチビと飲み、一寝をしては深夜テレビをダラダラと眺める毎日。どこをとっても生産的な時間の使い方は無い。情報や知識が増えることはなく、ただ内臓脂肪のみが着実に貯(?)まるのみ。

※内臓脂肪は普通預金に例えられる。努力しだいでいつでも引き落とし可能だというので・・・。これに対し、皮下脂肪は定期預金。なかなかコントロールが効かず、引き落としに時間がかかるから・・・、とも言うらしい。

女の子の落ち着いた返答を聞きながら城山さんの時間活用法を思い出し、いたく考えさせられてしまった。
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