旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

石老山・嵐山【神奈川県】

2020-10-22 10:53:55 | 神奈川県の山

2020.10.21(水)相模湖畔の石老山周回に行ってきた。
電車を乗り継ぎ、山に向かうのは2月以来のこと。
新型コロナ感染拡大を受けて、これまではジッと自粛してきた。

とにかく混雑しない時間帯を狙って始発電車で武蔵溝ノ口駅へ。
そこからJR南武線で立川、中央線で高尾~相模湖駅に移動。
バスに乗り継いで、石老山登山口バス停で下車。

石老山 せきろうざん 702m
嵐山  あらしやま  406m

歩き出してすぐに”昨年の台風19号の被害で石老山登山は禁止”の表示が目に入った。
エエ~ッ。
スマホで確認してみたら確かに通行禁止になっていた。
周回路を歩くのに夢中になり、情報収集を怠り、ガイドブックと地図(山と高原地図)ばかりを眺めてここまで来てしまった。
後悔先に立たず!!

これも今後のための勉強と気を取り直して、とにかく現場まで行って見ることにした。
(”あわよくば迂回路ができているかもしれない”などという賢しい思いもあった・・・。)

顕教寺から先の道は入れず、バス停に戻ってきた。
未練がましくプレジャーフォレスト前バス停まで歩いて行き、キャンプ場を覗いてみたりした。
もう帰ろうか、それとも高尾山にでも寄ってみるかなどと思ったりしたものの、やはり諦めきれない。
そこで、駅に戻るならば途中の嵐山を越えて行くことにした。
(この嵐山も、鼠(ねん)坂~山頂間は通行禁止になっていたが。)



(11か所で崩落が発生)


(前方は、石老山入口バス停側。これは後ろを振り返って撮ったもの。)


(登山禁止!!)


(顕教寺側の登山口)


(自己責任で通過)


(これでは渡れない。左側を沢におりて通過。)




(滝不動:穴の奥には現在は顔相だけとなったお不動様がある。)


(屏風岩)


(仁王岩)


(道は湿っている。)


(左側:下の大きな岩が「男岩」。上の直立した岩が「女岩」で「力試岩」とも呼ばれている。右側:大岩は「文殊岩」。)


(顕教寺の鐘楼が見えてきた。)


(裏山が崩れ、大岩が押し寄せている。)


ここから先の登山道の状態はかなりひどいものだと推察。
それにこの辺りの山は、急斜面でかつ土は崩れやすい。
標高が低いからと言ってあなどれない急峻さを持っている。
どちらかと言えばなだらかな山容の東北地方の山とは違う。
高巻きで迂回できるのではなどと思い浮かんだものの、単独行の事故で救援要請ともなったらなんと批判されるだろうか!

上ってきた湿った道を下るのを避けて、舗装道を戻ることにした。



(振り返り見る。)


石老山入口バス停までは来た道を戻ったつもりだったが、適当に歩いたら遠回りになっていた。
そこで子供づれのお母さんに嵐山への登山口を尋ねていたら、石老山に向かうグループ(男性1、女性2)が見えた。
ならばわたしもという思いが湧いたが、ガマン、ガマン。

プレジャーフォレスト前バス停まで来て、キャンプ場側を見たくなってしまった。
またまたテクテク舗装道を山側に入って行く。
渡し船は「本日休業」だった。



(相模原休養村キャンプ場)


(大明神山への登山口:しっかり閉鎖中)


また、バス停まで戻ってきて、駅側に向かう。
そこで嵐山登山口を見つけた。



(左の石垣状のところが入口) 奥の方から手前側に歩いて来た。


(タンポポの明るさで気分が晴れる。)


(鼠(ねん)坂側からの登山道(東海自然歩道)から見上げるプレジャーフォレストの施設)


通行禁止になっているので、道にはつる性植物が覆いかぶさってきている。
それに細い場所がけっこうある。
ちょっと歩きにくい。



(眼下の相模湖)




(斜面崩落による通行止め:横切ることは危険なので高巻きをして通過。)




(林道のような道と合流し右折すると若竹の林の道になった。)


(何に使われていたのか知らないが、大きな木製テーブル2基が置かれた広場。通行止めのロープをくぐってきた。)


(木の橋が落下)


(大きな崩落によって道は流されている。高巻きできないので、画像中央付近を横切った。)
崩れやすいので慎重さは必要だが、ゆっくり歩くと下方にずるずる落ちてしまう。
崩落斜面の全長は、この画像の倍以上もある。滑り落ちても大きなケガはしないだろうが、泥まみれになることは確実。)


(嵐山山頂まで800m)


(どの橋も苔むして滑りやすい。そして少したわむので折れないか心配になる。)


(ホッとする道)


(落下した先が有刺鉄線とは可哀そう~!)


(山頂直下の上り:これは上から撮影)


(アキノキリンソウ)


(嵐山山頂:奥には産霊宮水上(むすびのみやみなかみ)神社が鎮座。)


(山頂からの眺望:相模湖越しに生藤山(中央)、陣馬山(右)などを遠望。)
※嵐山:もともとの山名は”間の山(あいのやま)”で、落葉広葉樹の織り成す景観が京都の嵐山に似ていることからこう呼ばれることになったという。


山頂でノンビリ食事していたら、3人がわたしとは反対側の道を上ってきた。
聴けば石老山に行ったが顕教寺のところで断念し、戻ってきたとのこと。
やはり道の崩落はひどいもので、行ったは良いが戻るに苦労したとも話された。
どうやらわたしがバス停で見かけた方々だったようだ。

昼食休憩に入ったその方々に挨拶をして、こちらは下山。



(かなり傾斜がきつい道)


勾配の大きいジグザクの道なので、低山とは言え、上ってくるのは少々シンドイだろう。
そんなことを思いつつ登山口に到着。



(嵐山登山口:こちらからは通行禁止になっていない。)


左の東屋で小休止。
相模ダムの堰堤を渡り、JR中央線相模湖駅まで戻ってきた。



(相模ダム:神奈川県企業庁管理)


(相模湖大橋と大明神山などが連なる山並み)


歩いたコース



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