旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

塩釜湾の浦戸諸島に行く(2)-野々島

2012-05-15 22:21:12 | 水の道逍遥
(5月13日の続き)次に訪れたのがフラワーアイランドの野々島(ののじま)。千代崎展望台から見る陰田島は圧巻なはず。





渡船は、強い風の中、それこそ高波をバウンドしつつ、寒風沢島から私たちを野々島に運んでくれた。
船尾にいた私は、もろにシブキをかぶって、首から下げたカメラもすっかり濡れてしまった。
レンズフードを外し、タオルで拭きながら歩きを開始。
(その後、いくつかのポイントをめぐっているうちに、そのフードの無いことに気がついた。どこで落してしまったのか全く思いだせない。“認知症”・・・。そんな言葉が頭をかすめて行く。)

野々島コースは、次の通り。

港 13:40  →熊野神社→椿のトンネル→夜泣き地蔵・漂海溺死之碑→風の丘Jun Garden→ラベンダー畑→野々島海水浴場(土のうが積み上げられ、立入不可。千代崎展望台へも不可。)→港 14:40  ※定期船は14:33発。行ってしまっていた。

港に戻り、隣の石浜(桂島)に渡船を出してもらえるか電話で問い合わせたところ、波風が強いので運行見合わせとのこと。

仕方がないので、次の定期船を港で待つことにした。
とにかく風が強いのだから、どこかに退避するしかない。
浦戸諸島開発総合センター内に身を置こうかとも考えたが、「これくらいのことを乗り切れずに山に行けるか!」などと見栄をはり、ザックからジャンパーを出して、桟橋の風除け衝立(ついたて)の陰で過すことを決意。

持参の菓子を頬張りながら定期船の時刻表を眺めていて、やっと気がついた。

私が乗ろうとしていた定期船は、17:03発 上り塩釜行きのもの。
これでは、約2時間半待つことになってしまう。

しかし、下りの朴島(ほおじま)行きは、野々島 16:06→石浜(桂島)16:11→寒風沢島→朴島となっている。
これと上りの桂島発17:11の船を組みあわせることが可能。

この船を利用すれば、待ち時間を1時間短縮。
ついでに、あきらめていた桂島歩きもできる。
一方的な考えでいた自分の頭の固さを思い知らされてしまった。

桂島港を出た定期船が、野々島港に入ってくるのを眺めて、ほっと安堵。 


<歩いた野々島のポイント>


▲浦戸諸島開発総合センター


▲被災した港周辺の集落


▲熊野神社(港の近くの丘にある。鐘楼あり。)


▲満開のヤマツツジ


▲ヤマブキソウ


▲椿のトンネル(神社の反対方向に、ヤブツバキのトンネルが伸びている。細道だが歩く感触はとてもいい。)




▲夜泣き地蔵・漂海溺死之碑(椿のトンネルを抜けた石段を降りるとその先にある。)


ここから、浦戸小・中学校方向に少し進むと、風の丘Jun Gardenという標識が掲げられた丘に着く。
この丘の先には、眺望所が設けられている。
維持管理が大変だろうな~と思いつつも、いたく感心させられてしまう。



▲風の丘 Jun Garden


▲風の丘のブランコ


▲風の丘からの眺望


▲咲いていた花1


▲咲いていた花2



民家の脇に咲いていた花の鮮やかさ。



▲コバンソウ



さらにホンの少し先にあるのがラベンダー畑。
けっこう広い。
奥の防潮堤まで行ってみると、かつては在った船着き桟橋らしきものが見えてくる。



▲ラベンダー畑


▲咲いていたラベンダー


▲桟橋跡?



ここから海水浴場側ヘの道を歩く。

フラワーアイランドと呼ばれるように、この一帯には花畑があった。
しかし、津波はそれも流してしまったようだ。



▲破壊された花壇


海水浴場には近づけない。
当然、千代崎展望台もそこからの陰田島も無理。



▲海水浴場前の光景(左は陰田島)



仮設住宅のある方角を見ながら港に戻る。



▲陥没した道


▲復興支援の車(車体には「東京都自動車整備振興会 八王子ブロック青研」とある。)


※ その後、失くしたレンズフードを探しに再び熊野神社にお参り。結局、見つからずじまい。

次は、石浜へ!!



▲野々島を後にする


▲強い波風にさらされる島(野々島港の前方。空の黒い点は、ウミネコ。)


▲土のうが積まれた防波堤のはるか向こうに泉ヶ岳、北泉ヶ岳が見える


▲石浜に渡してくれた定期船


※ 次に渡った桂島の詳細は ⇒ こちら

※ 寒風沢島の記事は ⇒ こちら

※ 以前に訪れた際にまとめた詳細記事は ⇒ こちら

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