旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

白鷹山・東黒森山(山形県)

2014-11-06 23:25:10 | 山形県の山


上杉鷹山公の名の由来はこの山だという白鷹山に登ってきた。
その後そのまま仙台に戻るのももったいないと思い、県民の森内の東黒森山を歩いてきた。

今日の天気はまずまず。
明日からは下りになりそうだ。
となればやはり今日しかない。
ジッとしていることができず、NHKの朝の番組『マッサン』を見てすぐに家を出た。

白鷹山(しらたかやま)      994m  【東北百名山】
東黒森山(ひがしくろもりやま)  766m  

白鷹山は、南陽市、白鷹町、山辺町(やまのべまち)にまたがる白鷹丘陵の最高峰。
山頂には虚空蔵菩薩が祀られ農蚕の神として厚い信仰を集めていた。
またこの山は、上杉藩領の鬼門の方角にあることから、歴代領主が参拝に訪れたという。
上杉鷹山公の名の由来はここにあるとされている。
白鷹山という額の文字は、上杉治憲(鷹山)公の御真筆とのこと。

今年5月13日(例祭の日)には、キャロライン・ケネディ米国駐日大使も参列して『伝国の辞』碑の除幕式が執り行われている。

来る途中にコンビニに立ち寄ったことから、登山口のある嶽原の駐車場に着いたのが10:00。
駐車場は舗装されていないがきちんと整備されている。
これまた清掃の行き届いたトイレも設置。

赤い鳥居を一礼してくぐり、歩き出したのは10:15。



▲嶽原口の鳥居


最初は杉林の道。
少し湿ってはいるが歩きにくくはない。

ほどなくして水場に到着。
ここは素通りする。



▲水場


ジグザグに付けられた斜面の道を進むと明るいブナ林に出る。
山頂は間もなくのところ。





虚空蔵菩薩堂のある山頂広場はけっこう広い。
奥には大きな休憩所(現在は閉まっていた)、その奥にはトイレがある。
そして堂と休憩所の間には、真新しい『伝国の辞』碑が置かれている。



▲白鷹山山頂(右:虚空蔵菩薩堂、正面:休憩所(トイレはこの後ろ)




▲上杉鷹山公御真筆とされる「白鷹山」


▲『伝国の辞』碑(左の石碑にケネディ駐日大使の名が刻まれている)


一通り広場をウロウロしたのち堂の裏手に回ると月山、葉山(村山)、雁戸山、朝日連峰が眺望できた。



▲月山遠望


▲雁戸山遠望


次は、白鷹山レーダー雨雪量計まで行ってみることにした。
下って上ると目の間に出てきたのがアンテナ施設。
さっき見えていた雨雪量計の施設がどこかわからなくなってしまった。
行きつ戻りつしつつ、奥へ進むと舗装された林道が出てきた。
雨雪量計施設はこの先にあった。
とても立派なものだ。
斜面はスカイパークになっており、今日も4~5人のパラグライダーが風待ちしていた。



▲白鷹山レーダー雨雪量計施設


はるか先には朝日連峰。
ぜひとも登ってみたい。
そんな思いを持ちながら、しばし眺めていた。



▲朝日連峰を遠望


▲大朝日岳(右肩に山小屋が確認できる)


(白鷹山山頂への戻り:中央右手にはレーダー雨雪量計の施設)


(戻る途中に眺めた東黒森山)


白鷹山山頂まで戻り、大平登山口に降りる。
林の道は、乾いた落ち葉が積もり心地よい。







▲水場(うがい場)


▲大平登山口からの眺望(甑岳を遠望)


大平登山口から広い舗装道に出る。
車を置いた嶽原までは800mの歩き。





歩き出しの赤い鳥居に一礼し、車に戻ったのは13:15。
次の東黒森山があるので急いで昼食をとる。



東黒森山の東登山口のある県民の森『家族広場』に着いてすぐに歩きを開始。時間は14:00。
山頂広場にある展望台は腐食のため使用できないとの標識が建てられている。
とにかく行ってみようと斜面の道を急ぐ。



▲黒森山東登山口(右手は家族広場の駐車場)




(カラマツ林にバサバサと音を立ててホウノキの葉が落ちてくる)




林の中でガサガサ音がしている。
熊ではなさそうなのでキノコ採りか、それとも何・・・?

空はだいぶ曇ってきてしまった。

山頂広場は大きいが、展望台には登れないので、眺望はまるでダメ。





▲山頂広場からの眺望


前方の木立の中に人(成人男性)の声がする。
なんか会話しているようだ。
しかし、家族広場の駐車場にはそれらしき車はなかったが・・・。
耳をそばだてて聞くと、それはカラスの声。
こんなにも人の声そっくりに鳴くとはと驚いてしまった。

山頂では立ったままホンの少し休憩をとり、すぐに下山。
駐車場戻りは14:50。



▲西登山口への道




▲西登山口


それにしても山形県の県民の森は、広大で湖沼も数多くあり、魅力たっぷり。
四季を通じて楽しめるところだといたく感心させられた。



▲家族広場のひときわ鮮やかなモミジ



今日歩いたコース




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