旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

閖上の街、貞山運河

2012-06-27 19:46:49 | 水の道逍遥
名取市役所での用事を終えて、東日本大震災後はじめて閖上(ゆりあげ)の街に入った。

昨年来たときは、一般人は立ち入り禁止だった。

  ※ 前回の様子は ⇒ こちら

雲一つない青空の下、家々を分ける境界のコンクリート製土止めだけを残し、広大な街の跡となっていた。

以前あった震災ガレキの山は、高さ6~7mもあろうかと思われる瓦カケとコンクリートガラのものを残すのみで、他は広浦湾の対岸に移されている。バックホーが忙しく動き回り、大きな処理プラントが順調に稼働しているようだった。

閖上漁港岩壁は大きく陥没したようで、凸凹が激しい。
かつてギッシリと係留されていた漁船は、その数が激減。

焼却プラントの上を仙台空港に向かう飛行機が旋回していく。
それを見上げることもなく、お年寄りのグループは釣り糸を垂れている。
ノンビリとした光景に、大地震と津波の爪痕が重くのしかかる。

貞山運河(木曳堀こびきぼり)は、ところどころ護岸が崩落。
運河と家並みとクロマツの見事な調和も、今は記憶を呼び覚ますしかない。



▲ツメクサの咲く住居跡


▲ガレキの山


▲フヨウの咲く住居跡


▲陥没した漁港岸壁


▲燃焼施設


▲震災ガレキの集積場


▲日和山


▲日和山(大正15年ころ)※出典:『むかしの写真集 閖上』(編集・発行 ゆりあげざっこ写友会)
  山頂に忠魂碑が見える。


▲打倒された忠魂碑(以前は山頂にあった)


▲日和山・・・お参りか視察か? 他にも来たグループがいる。


▲視察団?


▲貞山運河(木曳堀)


▲貞山運河(木曳堀:広浦合流点。向こうは閖上防潮水門。)


▲貞山運河(木曳堀:閖上水門。水門の向こうは名取川。)


▲貞山運河(木曳堀:閖上水門)


▲堤防の嵩上げ工事が行われている名取川


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