磐梯山でバンダイクワガタを見た翌日(2015.06.25)は、見所を迎えるニッコウキスゲが群生する雄国沼へ。
それに何やら”物の怪”にでも出逢いそうな猫魔ヶ岳、猫石も楽しみだった。
●猫魔ヶ岳 1403.7m
●猫石 1335m
●雄国山 1271.3m
スタートは、昨日に続き、八方台駐車場から。
準備をしていたらご夫婦の車が到着。
磐梯山ゴールドラインを裏磐梯側から走行してきたところ、目の前をクマ2頭が横切っていったとのこと。
確かにここ登山口にもクマ注意の看板があるが、現実を前にするとやっぱりビビってしまう。
磐梯山に登るコースは多分かなりの人が歩くだろうから大丈夫と思うものの、雄国沼に向かう方は私を含め2~3人といったところか?
昨日はクマ除け鈴は鳴らさずにいたが、今日はそうはいかない。
この鈴の効果については諸説あるが、付けないよりはマシと思い直した。
ご夫婦とクマやバンダイクワガタ、天狗岩と櫛ヶ峰、銅沼(あかぬま)の眺望が素晴らしい裏磐梯コースなどについて懇談。
お二人は、山頂から裏磐梯コースを下りて銅沼を回って来るつもりとのこと。
私が持っていたマップ『山と高原地図 磐梯・吾妻・安達太良』のコピー(等倍)も何か役立つのではと思い、差し上げた。
その方々に遅れて当方もスタート(7:00)。
先行者は男性1人のみ。
(駐車場側からの入口)
(登山口)
道は、最初は快適。
徐々にそれらしい傾斜のあるものに変わっていく。
ところどころは階段状に作られていたりもする。
猫魔ヶ岳手前の尾根筋に出ると、下方は白いガスに覆われまったく見えない。
それでも見上げれば青空。良い天気。
(ウラジロヨウラク)
猫魔ヶ岳では、磐梯山の方角を眺めながら休憩。
三角点は、山頂標識のあるところからホンの少し離れて置かれている。
(猫魔ヶ岳山頂)
(猫魔ヶ岳山頂)
猫石まではゆるい下りと上りになる。
ネコというから可愛らしいものだろうなどと思っていたら、けっこう大きな岩塊だった。
上に登って周囲を見渡し、これまたノンビリと休憩。
(猫石)
ここから雄国沼まで2km以上もある。
あの森の中を行くのかと少々ためらいが湧いてきた。
(雄国沼と雄国山(右端))
とにもかくにも行くことして来たのだからと、自分に言い聞かせながら先に進む。
道は下りの連続。
(ということは、帰りは上りの連続となる・・・。)
(3本目の沢)
小さな沢を3本越したところで雄国沼に到着。
(雄国沼)
(葉の大きくなったミズバショウの中で際立つノハナショウブ)
休憩舎に向かって堤体の上を歩いていたら1組の男女が反対方向から来た。
(ということは、私と先行者の男性よりももっと早い時間にスタートしていた方がいた。)
(雄国沼の堤体と排水路)
堤体の沼側斜面にはニッコウキスゲ、ショウブなどが咲いている。
これでもう花は見たという気になってしまった。
雄国沼休憩舎はとても立派できれいな施設。
軒下や建物内で皆さん思い思いに休んでいる。
米沢から来たという男性としばし山の話をした後、雄国山に向かう。
(雄国山への登山口)
(補記)案内板に記載されている説明(一部)
雄国山頂 1.2km 約40分
ラビスパ裏磐梯 6.2km 約2時間40分
雄子沢入口 3.0km 約1時間
八方台入口 5.8km 約3時間
雄国沼湿原 2.0km 約30分
こちらの山道はキチンと手入れされている。
特にニッコウキスゲの咲くこの季節は、多くが訪れるからでもあるのだろう。
この日も整備をしている方々がいた。
(登山道:道脇には10mごとに目印あり)
(花と見紛うヤマモミジの実)
雄国山山頂には展望台が設置されている。
眺望は全方位。
しかし、天気は良いものの、ガスって飯豊連峰などを眺めることができなかった。
(雄国山山頂)
(展望台からの眺望)
下山していたら、昨日磐梯山でご一緒した2人の女性が上ってきた。
お互い、「アレーツ!」。
お二人は、裏磐梯のホテル宿泊がメイン目的で、ついでに磐梯山と雄国山(雄子沢コース往復)を回っているのだとのこと。
「これは自分へのご褒美」と語っていたその明るい笑顔は、まさにこの日の天気のようだった。
「山の楽しみは・・・」などなど、しばし立ち話。
次は休憩舎まで戻り、キスゲ咲く雄国沼散策路へ。
距離は片道2km。
これは飽きる。
小学生の集団も含め大勢が訪れている。
(賑わう雄国沼休憩舎)
散策路の木道入口まで来たものの、回る気力が無くなり、戻ることにした。
何せこれから八方台までの歩きが残っている。
(散策路入口)
(ニッコウキスゲ)
(猫魔ヶ岳:中央左、猫石:右から2つ目のトンガリ付き)
ここでまた先ほどの2人の女性とスライド。
重なる偶然に少々驚きつつ、「帰路の無事を」とお互い声を掛け合って別れた。
堤体の上で靴を脱ぎ、カップ麺での昼食。
(木道を散策する人の列を雄国沼の排水路付近から遠望:50倍ズーム)
(咲き残っていたレンゲツツジ)
後は、途中で2人の男性とスライドし、そして黙々と歩き、八方台駐車場に戻り。
雄国沼から猫石、猫魔ヶ岳までの道のりは、上りの連続。
(終わりかけたギンリョウソウを見つけホッと一息)
(猫石には再度登ってみた)
(猫魔ヶ岳と磐梯山)
コニーデ型の山容に見えても、画像左側の天狗岩の断崖、櫛ヶ峰などに、この山の持つ激しい一面を想起させられる。
(アズマシャクナゲ)
(盤根状になったブナの根元)
けっこう疲れた歩きになってしまった。
総歩行距離 16km超。
八方台駐車場着 15:00。
※車のフロントワイパーにメモ書が挟まれていた。
朝出逢ったご夫婦の方(埼玉県春日部ナンバー?)からのものだった。
頂上から裏磐梯コースを下り、銅沼を回って絶景を楽しんできたとのこと。
こうした心配りにお二人の人柄が伺われ、とても感激してしまった。
疲れてヘロヘロ状態だったこともどこかに失せてしまった。
そして、自分も見習う気持ちを忘れまいと思いつつ、仙台の我が家まで帰ってきた。
わたしも今度は紅葉時に同じコースを回ってみよう!!
<昨日と今日のコース>
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