旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

白沼~長沼~千古の森を訪ねて

2009-11-19 23:28:50 | 宮城県の山
今回は主に沼めぐり。それにしても、趣き深い個性的な沼がこんなにあったとは・・・。
これらの沼にはミズバショウの群落が続いているという。春にも秋にも、魅力的なところ。

地域資源の活用に期待が湧いてくるが、その一方で“こころ無い訪問者”で荒らされることが心配。

まずは、林道葡萄沢線近くの「びん沼」。



(この林道と次に向かう道の分岐点には、“熊出没注意”の標識あり。)

次は、船形山方面への道を進んだ先にある「すげ沼」。
こちらには、クマザサをかき分けて到着。
沼のフチは浮島状態なので、注意が必要。



次への移動中に左側に、奇妙な木を発見。株立ち状になった妖怪のような巨木。
カツラの木だという。
いまなお旺盛に“ヒコバエ”を出し、山の精気を吸いこんでいるようにさえ思えてくる。



周囲にはヤマブドウの実が散らばり、倒木にはキノコ(カノカ)。
時期が合えば、また別の楽しみがあったはず。
(注)ただし、この付近はツキノワグマが頻繁に出るところ。

さらに道を進むと、今度は右側にまたまたキッカイな木。
杉木立を歩き近付いて見ると、こちらもカツラの木。
大きなケモノの顔のように見えてくるから面白い。



次は、黒森方向への道と白沼への道の分岐点を過ぎた近くの全身コブだらけの木。
(必死に生きているという感じがしてくる。)



こちらは、白沼。
これまたきれいな沼。
対岸の山には崩落が見える。
この付近はなぜか舗装道路。


(▲白沼)

長沼に向かって林道を行くと、はるか遠くに雪をかぶった栗駒山。
左手前は、鳴子の花渕山。
イヤ~、美しい。しばし、車を降りて見とれてしまった。



ここは、長沼。
春、夏、秋。どの季節も楽しめる沼。
周囲には、面白い形をしたミズナラやブナの木が立ち並ぶ。
ヤマアジサイやアケボノソウ、ウバユリなどの山野草も群落を形成。
東屋も整備されている。
散策路を少しばかり歩いて観賞。


(▲長沼)



こちらは、長沼からホンの数分先にある「千古の森キャンプ場」。
炊事場、緊急避難所兼研修棟などが整備されている。
テントサイトにまたまた面白い形のブナの木を見つけてしまった。
“熊出没注意”の標識と掲示が、気を引き締めさせてくれる。







キャンプ場近くの滝を見るため、崖を下る。
(ロープを持参すれば良かった!!)



いよいよ帰路につく。

こちらは、林道滝●線(●:西かんむりに風)と青野支線の合流点から下ったところにある滝。橋の下側にある。
ここでも、崖を降りて、滝壺まで行く。
水量も豊富で見事な滝。
下流側の谷筋の景色も味わい深い。
(やっぱり、ロープを持ってくればよかった。)



里に下りてきた。

砂防堰堤を越したところで、「これはいいんですか?」の声がかかる。
見れば、道路わきにどっしりとした石碑。
すかさず車を止めてもらう。
彫られた文字は「船形山 文化十一年」とあるから、1814年に建てられた碑となる。
船形山信仰の強さを再認識させられた。






それにしても、この地の奥深い魅力に圧倒された一日となった。
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