(夕暮れともなるとツバメに替わって沢山のコウモリが飛び交う野川)
「いくらなんでもこんなところに!」と、つい声をあげてしまいそうになる。
わたしが入居している5階建て賃貸マンションの通路に、歓迎したくない生物が出没する。
昨夜遅く、若い女性の声が聞こえた。
「トカゲ!!」
(カナヘビのことだろうけれども。)
3日前の夜中には、雨の様子を見ようとわたしが通路に出ると、腰壁の上でビーン、ビーンと先端の方を動かすものがいた。
「ヤマヒル!!」
急いで台所から塩を取り出しかけたらどこに瞬間移動したのか姿が見えなくなった。
(コロナ禍が落ち着いたら行くつもりでいる丹沢山塊には、ヒルがたくさんいるという。山名にも蛭ヶ岳というのがある。とにかくこの山塊を歩く際には、厳冬期を除き、スプレー式の塩水持参とかヒル対策が必須のようだ。登山道には塩も置かれているらしい。)
これまただいぶ前のことになるが、わが玄関ドアを開けた先にはヘビがいて驚いた。
セミの声で起こされ、その合唱に暑さが増幅される日中を過すことをなんとか我慢しつつも、やっぱりニョロニョロ動くものは大の苦手。
飛ぶ羽をもたない彼ら。
人間が都市開発をする前からずっとここに生きてきたのだろう。
辺り一面にマンションやら事業用ビルなどが続々と立ち並ぶようになって、いっそうその生息環境が狭められたはず。
それでいて減り行く草葉の陰で息を潜めてしたたかに生をつないできた・・・。
思えば、どうやら「招かれざる客」とは、彼らからすれば、きっとわれら人間と言うにちがいない。
※「我が家の客人にー孤高の生き方が語りかけるもの」 ⇒ こちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます