寒来光一の日替わり笑話

お笑い作家・寒来光一(さむらいこういち)が、毎日(たぶん?)、笑いのネタをお送りします。

同姓(笑ートエッセイ)

2010-06-17 00:58:13 | 笑ートエッセイ
 同姓の人がいると、緊張してしまう。
 ペンネーム(寒来光一)と違って、私の本名はごくありふれ
た姓なので、結構マスコミでも見たり聞いたりすることが多い。
 しかし、それが大活躍しているスポーツ選手なら、こちらも
ちょっと胸を張りたくなるが、凶悪犯として登場してきた場合
には、なんだか申しわけないような気持ちになってしまう。
 自分と同じ姓の方が災害に遭われて亡くなったりしたときに
は、思わず念仏を称えてしまうほどだ。

 そう言えば、高校の時、同じクラスに、私を含め3人の同姓
者(男2人、女1人)がいたことがある。
 そのため、先生が「○○」と言うと、びくっとして「はい!」
と答えそうになる。下の名を聞いて、ようやく自分でないこと
が分かり、胸をなでおろす。

 考えてみれば、自分が当たる確率は3分の1なのだから、そ
れほどびくびくする必要はなかったのだ。
 しかし、そんな余裕を失ってしまうほど、同姓のプレッシャ
ーは大きい。3人のうちで一番成績の悪かった私にとっては、
なおさらのことである。
 やはり教育上の配慮として、同姓の者は別々のクラスに振り
分けるとか、芸名をつけるとかの特別措置を講じてもらいたか
ったものだ。

 そんな苦難の道を歩んできた人間としては、めったにない姓
の人がうらやましい。
 しかし、そうは言っても、「怒字踏(どじふみ)」とか「意
地悪」とか、そんなユニークな姓の持ち主には、私とは別の悩
みがありそうな気がする。
 姓もいろいろ、人生いろいろである。


  優勝候補のスペインが敗れました。
  スイスが大金星!
  いやあ、日本もオランダ戦でひょっとすると、ひょっとする
  かも? 
コメント
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