山本ゆう子の日記

子どもたちを、人間を、大切にする社会に変えたい

いい演劇 いい映画 戦争は絶対にダメ!

2015-10-18 10:48:14 | 日記

 一昨日、昨日と演劇「眼のある風景」と映画「ひまわり」を観ました。どちらも観た後には”戦争は絶対にダメ!”という思いが強く残るすばらしい作品でした。安倍首相にもぜひ観てもらいたい!

 「眼のある風景」、戦前、戦中に培風寮(バイフー寮)と呼ばれるアパートに住む画家、音楽家たちの物語です。戦争に協力するような絵は描けないと筆をおいてしまう画家。「アカと呼ばれる両親といっしょにいることは子どものためにならない」と、わが子を養子に出さざるを得ない苦悩。それでも親友には「自分らしい絵を描き続けろ」と言います。その親友は自分らしく描くことを貫きます。それは、必然的に反戦に繋がっていきます。「自分が信じるのは国家ではなく人間」の言葉は重い。生活のために仲間に隠れて、戦争を応援する絵を描く画家の苦悩もつらい。

 「ひまわり」は、1959年の沖縄・宮森小学校の米軍機墜落事故2004年の沖縄国際大学の米軍ヘリコプター墜落事故を中心に沖縄の人の苦しみやたたかいを描いています。大好きな先生にひまわり花を渡した直後に米軍機の墜落のために死んでしまう子。この子の元気で子どもらしい表情がとてもいい。それだけにこの子を殺した米軍機がにくい!「この子を殺したのは自分」と自分を責める先生、年上の友だち。でも誰もが「悪いのはアメリカ」と言い切ります。基地で働く父親をもつ女子大生がゼミで基地問題を取り上げるときに悩む姿も複雑です。しかし、父は「生活のために基地で働いていてもみんな基地がないほうがいいと思っている」と静かに語ります。沖縄国際大学の『ピーススカイコンサート』のシーンでは、戦争法廃止に頑張るシールズの姿が重なりました。

 「眼のある風景」「ひまわり」 どちらの苦悩も悲しみも戦争さえなければ起きなかったこと。戦争は絶対にダメです。『戦争法廃止』には、たくさんの人の苦しみや悲しみからうまれた決意が込められています。何がなんでも戦争法は廃止です!