マイナンバーは「教えない・個人番号カードは作らない」 さいたま市では子どもに「個人番号」

　日本共産党市議団主催のマイナンバー学習会があり、弁護士さんがわかりやすく、話してくれました。

　今の段階では、役所や職場でマイナンバーを教えなくても、それによる不利益はありません。同じように、申請して作る個人番号カードを作らなくてもなんの不利益もありません。

　政府はマイナンバーの利便性を強調し、マイナンバーが普及し、抵抗感がなくなれば、、今は任意とされている預貯金口座や特定健康診断結果などを義務化し、利用目的を拡大しようとしています。

　要するに、マイナンバーを形骸化させるために、「番号を教えず、個人番号カードを作らず」が大切だということでした。

　もう一つ、大きな問題です。さいたま市では、小学校１年生から中学校３年生までの子どもたちに「個人番号」（９年間同じ番号）なるものを割り振り、学力テストや生活習慣調査の結果をコンピュータで管理しようとしています。学力の管理も問題ですが、「朝ごはんを食べていますか」「読書をしていますか」「学校は楽しいですか」など、家庭生活や子どもの内面にかかわることを管理し続けることは、子どもの人権からも個人情報保護からも大問題です。しかも、このことが保護者に知らされていません。

　子どもを番号で管理するのではなく、子どもたちがみんな笑顔になるようなあたたかい教育ができたらいいですね。

 

十日市と平和と

　１２月１０日は大宮氷川神社の大湯祭・十日市です。少しでも多くの方に、戦争法廃止と平和の大切さを知っていただきたいと思い、『戦争法廃止・大宮区の会』は、氷川参道付近で宣伝と署名活動をしました。人通りも多く、関心も高く、たくさんの方にチラシを受け取っていただきました。１時間で７０筆の署名が集まり、会話もはずみました。

「戦争って知ってる？」「知ってる。安倍さん（首相）がやろうとしていることだよ」

「安倍さんはきらい」「どいうして？」「外国にばかりお金を使って、日本のためにお金を使わないから」

そのとおり！署名をした後、「戦争はやだよ」とコール（？）しながら、氷川神社に向かう中学生もいました。

「戦争はいや」は、多くの人の願いです。『戦争法廃止を求める２０００万署名』はなんとしてもやりきりたい！という思いを強くしました。

　宣伝活動の後、何年かぶりで、十日市に行きました。露店がずらりと並び、熊手が賑やかに売られていて、久しぶりのお祭り気分にひたりました。

　決して神頼みではないけれど、「いつまでも平和が続きますように」と願わずにはいられませんでした。

　　

３０人学級を求める請願不採択

　さいたま市議会の文教委員会で、３０人学級を求める請願が不採択になりました。民主党の議員が「スクールアシスタントで十分。国がやることだから」と反対。スクールアシスタントは、課題のある子への対応などが主な仕事で、少人数学級とは関係ありません。日本共産党と無所属の議員が「教員１人あたりの子どもの数は政令市の中でワーストワン」「子どもたちのために今すぐやるべきこと」と賛成しましたが、採決の結果、賛成は２人だけで、たった５分で不採択となりました。１６０００筆を超える署名をなんと考えているのでしょう。

　市教委との懇談で、担当者は「義務教育は全国一律の水準にすることが大切。各自治体で少人数学級を実施することには心配がある」と発言しました。さいたま市は１クラスの人数が多く、「全国一律」ではありません。この劣悪な教育条件を整備することがさいたま市の子どもたちに責任をもつ教育委員会の仕事ではないのでしょうか。

　子どもたちは、多い人数の教室で、給食の配膳の時は廊下を通り、何回手を挙げてもなかなかさしてもらえず・・・こんな中でも健気に頑張っています。

　いじめをなくすためにも、学力をつけるためにも、少人数学級は必須の条件です。１日も早く、少人数学級が実現できるよう引き続き声を上げましょう。

　

ヘイトスピーチは許さない

　１１月２９日、ヘイトスピーチ抗議のスタンディングをしました。

　当日は、現地の公園周辺は１時間以上前から、　多数の警官が警備をしていて物々しい雰囲気。平成ひろばを散歩している方は

「何があるんですか？」と不安そう。

日の丸や旭日旗が林立したデモ隊が出発。周辺の商店街や道路は騒然としました。デモは大宮駅西口にまで行われたため、駅前も通行が規制され、デッキの上は大混雑でした。

「こわい」「こんなこと大宮では初めて」という声が聞かれました。

　民族を差別し、人を傷つけるヘイトスピーチ。日本共産党は、事前にも抗議行動をし、整然とスタンディングをしました。事前にお願いした法務省が作った『ヘイトスピーチを許さない』のポスターを掲示してくれたお店もありました。

「僕は何も悪いことをしていないのに、どうしてこわい思いをければいけないの？」という朝鮮人学校の生徒の言葉を胸に刻んで、これからも『ヘイトスピーチを許さない』の意志をしっかりと示していきたいです。