山本ゆう子の日記

子どもたちを、人間を、大切にする社会に変えたい

やっぱりおかしい!PFI  大宮区役所新庁舎整備事業

2016-08-22 09:56:23 | 日記

 大宮区役所の新庁舎整備事業(区役所を市民会館おおみや敷地に移転・図書館も併設)がPFI(公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる)によって進められようとしています。

 現在「市民ワークショップ」が開かれています。(8月20日が3回目・9月3日が最終回)2回のワークショップに参加しましたが、PFIの様々な問題・疑問を感じました。

 まず、運営がファシリテーターなる大学教授(落札協力会社の代表取締役を兼ねる)によって行われ、さいたま市が、表に現れずどこにどう責任をもっているかが、はっきりしません。

 グループディスカッションも事業者が説明をしているため、自分の会社の計画や事業の宣伝と感じられなくもありません。

 ワークショップ参加者の多くが望んでいる下りのエレベーターの設置についても、2回目の時には前向きの回答だったにもかかわらず、3回目では「維持管理にコストがかかるので設置できない」「エレベーターで対応する」との回答に後退しました。「コストはどのくらいかかるのか」と聞いても、「さいたま市とは全体の予算で契約しているので、設備を1つ増やせば他の設備を1つ減らすことになる」という答え。市民にとって使いやすい施設にしようという姿勢が見えてきません。

 何かと問題の多いPFI。今度は、大宮西高(中等教育学校)にも持ち込まれようとしています。市民がアンテナを高くして、情報を集めないと、知らない間に進んでしまうこともあり得ます。知り得たことをみんなで共有し、疑問や問題点が話し合うことができるといいですね。


20年続いた 『原爆と人間展』

2016-08-08 15:05:35 | 日記

 今年も大宮図書館で『原爆と人間展』(8月2日~7日)が開かれました。今年で20周年になります。毎年、実行委員の方を中心に、続けられてきました。さいたま市とさいたま市教育委員会の後援をとっています。現役の教師の頃、「学校でチラシを配らせてほしい」と、教育委員会に要求したことを思い出します。公共施設の「公正・中立」を理由に、施設の貸与に制限をかける動きがある中、大宮図書館が新しくなってもぜひ続けていきたいすばらしいとりくみです。

 戦争中の用品の展示や旧大宮原子炉廃炉運動の記録と歴史、平和を願う折り鶴のコーナーなど、被爆や戦争の実態に触れる企画です。

 私は、平和大行進を描いたDVD『一歩でも二歩でも』を見ました。科学の粋を集めたはずの核が命を奪うことになってしまったことに対抗して”歩く”という最も単純な行為で平和を訴えることが平和行進の始まり。毎年『歓迎平和行進』の垂れ幕を出して待っていてくれる方がいることに感動しました。今年は、終わってしまった平和行進ですが、来年はもう少し頑張ってみようと決意を新たにしました。