大宮区役所の新庁舎整備事業(区役所を市民会館おおみや敷地に移転・図書館も併設)がPFI(公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる)によって進められようとしています。
現在「市民ワークショップ」が開かれています。(8月20日が3回目・9月3日が最終回)2回のワークショップに参加しましたが、PFIの様々な問題・疑問を感じました。
まず、運営がファシリテーターなる大学教授(落札協力会社の代表取締役を兼ねる)によって行われ、さいたま市が、表に現れずどこにどう責任をもっているかが、はっきりしません。
グループディスカッションも事業者が説明をしているため、自分の会社の計画や事業の宣伝と感じられなくもありません。
ワークショップ参加者の多くが望んでいる下りのエレベーターの設置についても、2回目の時には前向きの回答だったにもかかわらず、3回目では「維持管理にコストがかかるので設置できない」「エレベーターで対応する」との回答に後退しました。「コストはどのくらいかかるのか」と聞いても、「さいたま市とは全体の予算で契約しているので、設備を1つ増やせば他の設備を1つ減らすことになる」という答え。市民にとって使いやすい施設にしようという姿勢が見えてきません。
何かと問題の多いPFI。今度は、大宮西高(中等教育学校)にも持ち込まれようとしています。市民がアンテナを高くして、情報を集めないと、知らない間に進んでしまうこともあり得ます。知り得たことをみんなで共有し、疑問や問題点が話し合うことができるといいですね。