山本ゆう子の日記

子どもたちを、人間を、大切にする社会に変えたい

『校庭に東風吹いて』

2016-09-24 19:55:34 | 日記

 映画『校庭に東風吹いて』を見ました。しんぶん赤旗に連載されていた小説が映画化されたものです。場面緘黙の女の子と「問題のある」男の子、担任、クラスの仲間の物語です。

 問題があるとされる男の子(安川純平)と場面緘黙の女の子(蔵田ミチル)の心のつながり、純平の働きづめで体調をくずすお母さんを心配する行動には涙、涙・・でした。特に純平役の子役の演技は圧巻です。私も現役の教師のときに、やんちゃだけどやさしく友だち思いの子に、何人か出会ったなと、担任した子どもたちの顔がうかんできました。もう一度、学校にもどりたいと強く思いました。

 ミチルちゃんの、話はできないけど「私も一緒に遊びたい」という心のさけび、純平の「普通に笑えるクラス・泣けるクラス・けんかできるクラス」「普通に話を聞いてくれる先生」という願い・・これを受け入れる学校になっているだろうか?少なくとも、ゼロトレランス(1度の失敗も許さず懲罰主義にはしる)や学力テスト、おしつけの道徳、さいたま市が躍起になって進めるグローバルスタディ(英語教育)のような薄っぺらい教育では、子どもたちのやわらかい心を受け止め、包み込むことはできないでしょう。

 本物を見ればもっともっと、心に響きます。機会があったら、ぜひ観て頂きたい映画です。


30人学級の実現を求める署名

2016-09-07 18:53:37 | 日記

 さいたま市の30人学級の実現を求める署名が始まりました。ご協力をお願いします!

 9月3日のスタート集会には、教師、保護者、研究者、議員などいろいろな立場の人が集まりました。はじめに、さいたま市のトップダウンの教育政策の象徴のような”グローバルスタディ科”(英語教育・小1から実施)の報告がありました。条件整備もせず、英語の免許状のない教師が授業していること、文法も教えず、行き当たりばったりの授業であることなど現場の混乱が報告されました。

 小学校全学年で35人程度学級を実現している蕨市からは、教職員と市民が力を合わせて、人口の2割の署名を集めて粘り強く頑張ったことが実現に結びついたことが話されました。市長の姿勢も大きく影響したとのこと。さいたま市でも来年の市長選挙を視野に入れて、署名に取り組むことが大切だと感じました。

 「少人数学級の効果は認める」としながら「国がやること」と、逃げ続けるさいたま市。1学級あたりの児童生徒数も36人以上の学級の割合も政令市最下位のさいたま市。

 競争と管理でストレスをため続ける子どもたち。一人ひとりが大切にされ、いじめをなくし、確かな学力をつけるために30人学級は絶対に必要です。