南国の遊び部屋

鹿児島の祭りや観光地についてゆるーく報告してますが、最近オタッキーな記事が大半だったりします。
遊び部屋ですから(笑)

琉球王朝祭り・古式行列

2009-10-29 | 沖縄の祭り・観光地
沖縄県那覇市では毎年11月3日の文化の日に、首里城周辺で参拝行幸(初詣)を再現した「古式行列」をメインとした首里文化祭(2007年から琉球王朝祭りに名称変更)が開催されています。
2009年も11月3日の12:50~15:30に「第44回 琉球王朝祭り」の古式行列が開催されます。

「古式行列」が首里城を出発し、龍潭通り(県道29号線)を鳥堀交差点まで進みますが、途中龍潭池近くの池端三叉路から祭りを祝う祝賀パレードの行列が加わり、旗頭行列や伝統芸能がみられ、ミニコンサートや夜には花火もあります


古式行列は琉球王朝が栄華を誇っていた頃、国の安泰と農作物の世果報(ユガフ。豊作の意)を願って、正月の三日、国王が首里周辺の三つのお寺(円覚寺、天王寺、天界寺)を行幸、参詣する様子を再現したものです。

この初行幸の儀式「国王御三ヶ寺参詣行列」は500年前の尚真王時代に、三司官の毛氏澤岻親方が中国より最上の金張りの駕籠「御轎(ウチュウ)」を購入して本格的に始められたそうです。


2006年と2007年の古式行列やパレードの様子を報告します。
まず2006年の首里文化祭(第41回)の様子です。

まずは有名な守礼の門前

子供3人強制参加(笑)

観光客も含め、かなりの見物人です

先頭が守礼の門をくぐり出てきました
冠(ハチマチ)の色で階級を表します。
青冠は一般士族で赤冠より下の階級です

黄冠をかぶった士族
黄冠は上級士族と一般士族がいます
士族を、琉球では士(サムレー)と言いましたが、日本の侍と違って、帯刀は禁じられ、官吏の役目です。

赤涼傘(りゃんさん)は傘の一種で国王が行列する時に揺らしながら行進し、目的地に着くと立てて飾ります。
赤冠は一般士族で、旗など持つ人が多いです

「牛ぶら」という楽器らしいです

ドラなど楽隊は青冠の役目のようです

虎旗をもった赤冠の人

摂政、三司官が登場です
(琉球の摂政は三司官の上に立つ琉球で最高位の官職:通常は形式的な儀礼職)
(三司官は首里王府の実質的な行政の最高責任者:三司官は三人制で投票により親方(ウェーカタ)の中から選ばれました)

三司官の後に竜刀を持った赤冠、黄涼傘(りゃんさん)持ちの赤冠の人が続きます。

国王の御轎(ウチュウ)が来ました。
2006年までは国王の登場はなかったと思います。

最高神女の聞得大君の籠でしょうか?
ウチュウとか籠とか、担ぐのは青冠の人達のようです。


首里城内で琉球舞踊が見れます
「若衆こてい節(わかしゅうくてぃぶし)」

「前ぬ浜(めーぬはま)」

「かせかけ(かしかき)」

途中から市民パレードが加わります
旗頭行列もあります 

爆竹がパンパン鳴ってます

獅子舞も首里の伝統芸能の一つ 

11月ですが暖かい日にて半袖半ズボン、みず飴摂食中(沖縄ですから)
龍潭池(りゅうたんいけ)前にて

龍潭池(りゅうたんいけ)に映る花火の美しさよ



2007年から祭り名が「琉球王朝祭り」に改まりました。
2007年11月3日は県道29号線で見物しました。

古式行列先頭が県道に出ました。

青冠による楽隊
「牛ぶら」と「馬ぶら」という楽器です

琉球で最高位の官職である摂政です。
基本的に王子(オージ)・按司(アンジ)位の者から選ばれます。
国王の子、王叔、王弟の称号が王子です。
按司は王子の子で、王家の分家当主が賜るものです
赤地五色浮織冠か黄地五色浮織冠を戴くとのことです。

三司官は紫冠です!
黄涼傘(りゃんさん)持ちの赤冠の方が続きます

2007年は古式行列に国王が登場しました!

国王の乗る「御轎(ウチュウ)」を担ぐのは青冠の人達です。

王妃様も2007年から古式行列に登場です

国王と王妃様が県道29号線へ出ました。

階級の順番は浮織冠>紫冠>黄冠>赤冠>青冠です。

女官や高級神女が続きます



池端三叉路から祝賀パレードの行列が加わります。
(首里高校→池端三叉路→鳥掘交差点→首里中学校グラウンド)


赤田地区のミルク様:子供の頭をなでてもらうと丈夫な子になります。



那覇や首里など南部はエイサーより旗頭が盛んです。

最後尾で待機中の方々。

龍潭池(りゅうたんいけ)前
夜はここで仕掛け花火があります

龍潭池(りゅうたんいけ)の奥に首里城が見えます

2007年11月3日は少し寒かったようです


古式行列は 12:50~15:30に首里城正殿前御庭→歓会門→守礼門→池端三叉路→旧県立博物館→首里公民館祭り実施本部前→鳥堀交差点の道順です。

※首里城正殿前御庭は有料ですが、実はここで、摂政、三司官が琉球国王、王妃をお迎えにあがる儀式があるようです。
城内で待機していたお供のサムレー、神女、女官たちも国王に合流しますが、守礼門をくぐったところで、国王と王妃は御轎(ウチュウ)に乗ります。

私も次に見に行く機会があれば首里城正殿前御庭での国王のお迎えをぜひ見たいと思います


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