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仕事の意味価値とは

2017-01-06 | 仕事

今回は、仕事を持つことの意味や、その価値観について、皆さんにも考えてもらいたくて書きます。

きっかけは、ある相談者との出会いです。

彼は「自分は今、転職活動中なので、どこにも属しておらず社会的な立場が無い。だから自分は弱者です。」と話してくれました。

私は思わず「弱者って、ちょっと極端過ぎではないかな?」というと、「社会的な役割を持っていないって、ダメじゃないですか?」と返って来ました。

その後、いろいろ話をする中で解ったことは、彼が言いたかったのは、「仕事を持つことは人の信用に直結する」という事と、「弱者≒社会に何も与えられない人」という価値観でした。

彼は関東の会社に就職しましたが、地元で早く結婚して自分の家庭を築き、親を安心させたいという思いで退職し帰って来たとのことですが、いざ仕事を辞めてみると毎日が不安で先が見えない、だから一日でも早く働きたいとも話してくれました。

私も転職経験があるので、彼の不安な気持ちはよく分かります。

理由はどうであれ、仕事を失うということは自分の一部を無くしてしまったかのような喪失感に襲われるものです。

ここからは私の持論ですが、私は、仕事は人の尊厳に直結すると考えています。

つまり、仕事を持つという事はその人のアイデンティティとなり、社会的役割を意識させ、自己肯定感の大きな要因となるといった意味です。その分、失った時の喪失感も大きいと思います、(その点は彼とほぼ同じでした)

しかし同時に、私は仕事そのものに対して大きな価値を感じていません。

それは、「仕事は仕事」でありそれ以上でも以下でもない、楽しくも苦しくもない、重いも軽いも、難しいも容易いもない、さらには良い仕事も悪い仕事も無いといった意味です。(それは彼と大きく違いっていました)

私は、仕事に意味を付けるのはその仕事をする人自身で、その価値を付けるのはその仕事で恩恵を受ける他者だと思っています。

なので、はじめから仕事そのものに一定の意味や価値がある訳ではないという考え方です。

念のためですが、それは仕事を軽んじている訳でもなければ、仕事に値打ちがないという訳でもありません。

もちろん、世の中には重要で難しいと言われる仕事はあるし、専門家でなければできない仕事も確かにあります。でもそれは、その仕事をする人の能力や熱意、さらには人柄に対する評価や賞賛だと私は思うのです。

例えば、教師という仕事で考えてみると、懸命に勉強をして憧れの教師になっても、生徒によって良い先生だったり嫌な先生だったり様々です。それは教師という仕事そのもの良し悪しとは違い、その仕事をする教師への評価です。医師や弁護士でもその点は同じだと思います。

私は、様々な職場で同じ仕事をしている同僚が「つまんねえ~」といって辞めたり、一方では「いい仕事に出会えた」と喜んでいる光景を目にする度に、仕事はそれをする人次第で良くも悪くもなるものだな~と思って来ました。

それから、人がうらやむ程の有名企業の社員や公務員になったとところで、鬱になったとか、激しい性格に変貌したとか聞く一方で、仕方なく入った会社でやがて天職と言える仕事を得た話などを耳にする度に、仕事だけでなく職場も人によって様々だな~と思って来ました。

また私自身、どんなに頑張って努力しても報われない仕事を経験したり、片手間で何となくやった仕事が高評価を得たりすることも経験して来ました。

 

よく考えてみると、そもそも仕事は人がする行為に過ぎません。

なので、人が存在して初めて仕事が存在する。つまり人が生きるということは、必ず他者の仕事がなければ成立しないという事です。

そういう意味で、仕事とは人と人との関係を形成する大きな要因でもあると思うのです。

人は皆、仕事の意味や、価値を決める判断基準というものを持っているはずです。

以前書いた「仕事の軸」もその一つですが、皆さんは自分の仕事に対する意味や仕事の価値をどう考えていますか?

是非とも、直接お話したいものです。