自己PRは、就活に欠かせないだけでなく、その後の社会人人生にも大切なアイテムとなります。
今回は、自分の事をより個性的に表現するための、基礎的な組み立て方について書きます。
まずは、自己分析から以下の3つの観点から何か一つのキーワードを考えましょう。
1:性格特性 2:行動パターン 3:価値観(こだわり)3つのうち、どれでもOKです。
色分けは、以下の例題を分かりやすするためです。
例えば・・・性格特性が「几帳面」だとします。
まずはこれだけの情報があれば、個性を表現する自己PRが、以下の3つのステップで一つ作れます。
ステップ1「私は、几帳面な性格です。」
次に、どんな行動をとる几帳面さなのかを付け加えます。
ステップ2「私は、几帳面な性格なので、使った物は必ず元の位置に戻します。」
さらに、その行動にどんな意味があるのかを付け加えます。
ステップ3「私は、几帳面な性格なので、使った物は必ず元の位置に戻します。その方が次に使う人のためになると思うからです。」
はい、一つ出来上がりです。
これは、性格特性・行動パターン・価値観を組み込んだ説明法です。
ステップ1の几帳面という情報だけでは、個性は伝わりにくいものです。なぜなら几帳面な人は世の中に大勢いるからです。
そこで、ステップ2で行動パターンを付け加えると少し具体化した情報に変わります。つまり、同じ几帳面でも、とる行動は人によって違います。一見似ているようでも順序や頻度、さらには度合などが違うので、個性が出しやすいのです。
例題の他にも「物を分ける時には正確に均等に分けます」や「いつも身の回りを整理整頓をしています。」でも良いのです。
さらに、ステップ3の価値観を加えることで、自分の人柄や主張などを表現でき、より個性的な情報になるのです。つまり、なぜそんな行動をとるのかは、その人の価値観に由来することもあるし、その価値観が人柄や個性を表すからです。
例題では「次に使う人のため」でしたが、これが「元に戻さなければ親に叱られるからです。」となると、少し感じが違ってきます。
では、分かりやすくするために几帳面な性格の人が3人いたとしてそれぞれ自己PRしてみます。
①私は、几帳面な性格なので、使った物は必ず元の位置に戻します。その方が次に使う人のためになると思うからです。
②私は、几帳面な性格なので、物を分ける時には正確に均等に分けます。平等にすることで争い事を避けられるからです。
③私は、几帳面な性格なので、いつも身の回りを整理整頓しています。整った環境なら仕事も効率的に進むと思うからです。
こんな感じです。つまり、同じ几帳面な性格にも異なった行動や価値観の情報が加わることで、その人の個性が表現しやすくなるのです。
ちなみに、行動パターンのキーワード、価値観のキーワードが先にきても同じ事です。
行動パターンの場合
「私は、気が付けばいつも掃除をしています。綺麗好きという性格でもあり、清潔な環境の方が仕事がはかどると思うからです。」
価値観の場合
「私は、縁の下の力持ちという言葉が好きです。お節介な性格でもあるので、いつも人の世話ばかりしています。」
実は、私たちは普段から、この3つの情報を織り交ぜて人を論評しています。
・・・さんはいつも忘れ物があるよね。そそっかしいのかな?とか、・・・君は優しいから、少し時間に遅れても怒らないよね。など、行動と性格はよくセットで表現されます。
そして、行動と価値観がセットになるとこんな感じです。
・・・君は今日も早いわね、なんでも一番がいいのね。とか、・・・さんはどんな事にも手を抜かない、自分に厳しい人だね。などです。
日ごろはあまり意識せずに使っている表現法ですが、それを意識的に使うと、個性が表現しやすくなります。
自己PRの文章にも使えます。
是非お試し下さい。
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